各版の相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 15:38 UTC 版)
「転生したらスライムだった件」の記事における「各版の相違点」の解説
ここでは全版の大筋プロット版として無償公開されているWEB版と、その他の媒体でのそれぞれの描写相違点を列挙する。ただし、物語の進行にほとんど影響しない細かい相違点についてはあらかじめ省いた。 巻数が進むにつれWEB版との相違点が増えていくため、最終的には全てを列挙する事が困難になることも考え得る。 また、書籍版以下の出版物媒体は書籍版を下敷きにしているため、特別に個別変更点がなければ書籍版のみ記載し以下は記述を省略した。 シズの口調が変わっている 書籍版では中性的な喋り方をするが、漫画、アニメでは女性らしい喋り方となっている。 シズとカバル、エレン、ギドの交流について 書籍版:カバルたちはシズが暴走してイフリートと分離するまで仮面の中の素顔を見ておらず、シズを老婆だと思っていた。シズの最期についても途中でリムルに後を託してブルムンドに戻っている。 漫画、アニメ版:カバルたちがシズの素顔を知っており、シズの最期のときも彼女の無事を案じて村に残り続け、シズの死を聞かされた際には事実を受け止め、シズの姿に擬態したリムルにシズへの感謝を告げた。 シオンらが殺害される主原因が違う WEB版:西方聖教会の信徒に殺害される 書籍版:ファルムス王国所属の異世界人3人に殺害される 田口省吾、橘恭弥、水谷希星 WEB版には登場しておらず、書籍版で初出(外部リンクWEB版参照)。 魔王レオンの二つ名が違う WEB版:金髪の悪魔(プラチナデビル) 書籍版:白金の剣王(プラチナムセイバー)、白金の悪魔(プラチナデビル) 漫画版にのみシズの故郷回想がある 講談社コミックプラスのインタビューにて作者伏瀬が漫画版2巻の追加点として語っている。 ユウキの性格や行動理念が違う WEB版:「世界の破滅」を目論み、自分以外の存在すべてを利用し嘲笑うなど「純粋な悪」、「倒すべき敵」としての面が強調されている。小さな蟲を使い思考誘導で相手を洗脳する手段を用いる。 書籍版:「世界征服」を目論み、自分がこの世界を導くという理念を持つ。目的のためなら如何なる犠牲も厭わない冷酷な合理主義者ではあるものの、信頼する仲間を大事にしたり、強敵を前にしても折れずに自分と仲間の力で目的を達成するなど、リムルと対をなす「もう一人の主人公」のような位置づけである。リムルとは敵対することもあれば共闘したりすることもある。 ユウキの裏の顔が明かされるタイミングが違う 書籍版:開国際でリムルがユウキがクレイマンの黒幕だと見抜くまで中庸道化連のボスの正体は「少年」という記述で伏せられていた。 漫画版:ラプラスが最初に西方聖教会の潜入から帰還してカガリとして復活したカザリームと再会した際に中庸道化連のボスがユウキであることが明かされている。 5人の子供を引き取る経緯が違う WEB版:シズの幻影からシズとヒナタがユウキから思考操作を受けていたと聞かされたリムルはイングラシア中がユウキの影響下にある可能性を考え、フューズに自由組合内部の思考操作の進行具合を確かめるように内偵を依頼する。しかしその間にヒナタが子供達の救出に向かってユウキと一戦交える。 書籍版:リムルはユウキと子供達を開国祭に誘い、そのまま子供達を返さずに転校手続きをした。 悪魔の設定にて色(原初)が追加され、「七柱」存在する 黒(ノワール)ディアブロ 赤(ルージュ)ギィ・クリムゾン 青(ブルー)レイン 緑(ヴェール)ミザリー 白(ブラン)テスタロッサ 黄(ジョーヌ)カレラ 紫(ヴィオレ)ウルティマ 七曜の老師の設定の変更とロッゾ一族の登場 WEB版:七曜の老師たちは最後までルミナスの忠臣として働いている。アダルマンとアルベルトを謀殺した点は同じだが、彼らが勇者とならずに仙人となったことと、自分たちを脅かす才能を持ち、ルミナスの正体に疑念を抱いていたことから危険視して排除したという理由になっている。 書籍版:ロッゾ一族の登場と、その長であり元勇者であるグランベルが七曜の老師の長、日曜師であるという設定がなされた。グランベルの野望のため、ルミナスの寵愛を受ける者が増えることでルミナスから愛の接吻(ラブエナジー)を受けられなくなることを恐れる他の七曜たちの嫉妬心を操ることで、自分の保身のために他人を蹴落とし踏みにじる腐敗した存在となってしまった。アダルマンとアルベルトを謀殺し、ヒナタもリムルとの対立を演出し抹殺しようとしたが、リムルとルミナスによって阻まれ、ルミナスに裁かれることで七曜は滅びた。 ルドラの設定が違う WEB版:転生のたびに魂が摩耗し、かつての理想を失いただ「ギィに勝利する」という目的にのみ囚われ非道な行為にも手を染めるようになった。リムルを甘く見た結果ヴェルドラを奪い返され、自身の勢力を殲滅され最期は生き残っていたユウキに「天使之軍勢」を発動させられたうえで「正義之王」を奪われ死亡した。 書籍版:転生のたびに魂が摩耗し、「正義之王」が神智核として進化したミカエルに自我を乗っ取られていった。僅かに残るルドラの残滓の影響でギィとのゲームを続行していたが、ほぼミカエルの性質に置き換わっており、自分一人を正義とし、民を愚民と見下し、覚醒者を生み出すため平然と多くの犠牲者を許容するなど人間としての情がほぼ残っていなかった。リムルとの戦いで自身の戦力が壊滅したことでギィとのゲームに「敗北」という形で決着がついたことで完全にミカエルに乗っ取られ、ヴェルグリンドの力を奪い取り、フェルドウェイと共に帝国でないどこかへと去っていった。 異界の住人の登場と、天使の設定に始原の七天使の設定が追加された 妖魔族、蟲魔族、幻獣族の設定とフェルドウェイ、ザラリオ、コルヌ、オベーラの登場。ディーノとガラシャ、ピコも始原のメンバーとなっている。 マサユキがルドラの転生体であると明言されている WEB版:最終決戦までマサユキがルドラの転生体であることは触れられず、判明後もあくまで明言はせずに抽象的な表現にとどめている。最終決戦後にヴェルグリンドと剣と融合した疑似魂に宿ったルドラに見つかり、彼らや友人となったヴェノムと共に旅に出たことがほのめかされた。 書籍版:ヴェルグリンドがフェルドウェイによって異次元に追放された際に、リムルの虚数空間にいた別身体がスキルの改変を受け、次元跳躍を得たことで散らばったルドラの魂の欠片を回収する旅に出ることになり、その旅の最後にマサユキのいた世界でマサユキと出会い、彼が基軸世界に転移したことで自らも基軸世界に跳躍し、自分が飛ばされた直後の時間軸にてマサユキの前に現れ、彼の窮地を救う。そこでマサユキがルドラの転生体であることを明言する。それによってミカエルに乗っ取られ、姿を消したルドラの代わりに東の帝国の皇帝として抜擢されることとなった。
※この「各版の相違点」の解説は、「転生したらスライムだった件」の解説の一部です。
「各版の相違点」を含む「転生したらスライムだった件」の記事については、「転生したらスライムだった件」の概要を参照ください。
- 各版の相違点のページへのリンク