各物質における致死量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 22:31 UTC 版)
名称半数致死量(mg/kg)含有するもの・用途ボツリヌストキシン(A) 0.000000015~0.00000037 ボツリヌス菌 ポロニウム 0.0000056~0.00037 放射性元素 テタヌストキシン 0.000002 破傷風菌 マイトトキシン 0.00005~0.000128 有毒渦鞭毛藻 パリトキシン 0.00025 スナギンチャク類 ダイオキシン(2,3,7,8-TCDD) 0.0006~0.002 産業副産物 ベロトキシン 0.001 病原性大腸菌・赤痢菌等 VX但し、下の濃度の項も参照のこと 0.002~0.02 化学兵器 テトロドトキシン 0.01 フグ他 リシン 0.03 トウゴマ プルトニウム 0.05 放射性元素 ミクロシスチン 0.05 藍藻類 アコニチン 0.05~0.1 トリカブト α-アマニチン 0.1 毒キノコ(ドクツルタケ等) モノフルオロ酢酸 0.1 殺鼠剤 サリン 0.35 化学兵器 d-ツボクラリン 0.6 クラーレ、矢毒 コルヒチン 0.6 イヌサフラン他・医薬 ストリキニーネ 0.6~2 マチン、殺鼠剤 ニコチン 1~7 タバコ シアン化カリウム 3~7 試薬(いわゆる「青酸カリ」) 亜砒酸ナトリウム 10 試薬(いわゆる「ヒ素」) パラチオン 10 農薬(有機リン系) 黄リン 10 試薬 塩化カリウム 10~15 メタミドホス 10~30 農薬(有機リン系) 塩化スキサメトニウム 10~50 筋弛緩剤 ビタミンD 22 栄養素 毒薬・毒物の境界値 30 酢酸タリウム 30~40 試薬 アミロペクチン 30~5000 食品添加物 アジ化ナトリウム 46 試薬 DDT 110 農薬(有機塩素系) モルヒネ 120~500 ケシ、麻薬 メタンフェタミン 135 覚醒剤 カフェイン 200 茶・コーヒー等 トリフルオロ酢酸 200 試薬 パラコート 250 除草剤(ピリジニウム系) マラチオン 250~600 農薬(有機リン系) メタノール 250~600 燃料など 劇薬・劇物の境界値 300 2,4-D 375~666 除草剤(有機塩素系) アセチルサリチル酸 400 医薬(アスピリンなど) スコポラミン 1200 チョウセンアサガオ等・医薬 ホウ酸 2000~4000 試薬・医薬 塩化マグネシウム 2800~4700 にがりの主成分 塩化ナトリウム 3000~3500 食塩 エタノール 5000~14000 酒類 ビタミンC 12000 栄養素 砂糖 15000~36000 上記に同じ。 純水 86000~360000 名称半数致死濃度(ppm)含有するもの・用途VXガス 0.2~0.3 化学兵器 サリン 1.2 化学兵器 イペリット 23 化学兵器 ジボラン 29, 40 半導体製造用 ホスゲン 79 工業原料・化学兵器 シアン化水素 180 工業原料・化学兵器 アルシン 250 mg/m3, 600 mg/m3 半導体製造用 硫化水素 500~800 火山ガス(温泉含む)など 塩素 655 工業原料・化学兵器・プール等消毒剤 クロロアセトフェノン 1400 催涙ガス 一酸化炭素 1500 有機物の不完全燃焼 シラン 9600 半導体製造用 二酸化炭素 100000~150000 動物等生命活動等の排出物等 選定にあたっては、毒として著名であったり社会的な事件で話題になったもの、日常生活で接触する機会がある身近なもの、化学構造の差異による作用の相違を比較する意義があるものなどを考慮して行った。 致死量は基本的に経口投与による急性毒性のLD50 mg/kgで示した。実験動物種はマウス・ラット・ウサギのものを用い、複数ある場合には主にラットの値と人間の例を用いた。また、化学名より通称名の方が明らかに有名なものは通称名で示した。なお、腹腔内投与や静脈注射投与の場合は、より強く毒性が現れる傾向にある。 データ元としては、注釈で示した出典元の他、毒物雑学辞典 (ISBN 978-4061181694)、へんな毒すごい毒 (ISBN 978-4774128580) や各物質のWikipedia上の項目を参考にした。 毒性ガスの濃度については、資料によって大幅な値の相違がみられた。毒性の強弱を適切に評価するため、表の表記にあたっては兵器関係について遺棄化学兵器の安全な廃棄技術に向けて 平成13年7月23日 日本学術会議・産業用ガスについて富山県高圧ガス安全協会の資料を参考とした。他の信頼のおける文献としては次をあげておく。
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