加害者となった事件
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京都朝鮮学校公園占用抗議事件(京都事件) 詳細は「京都朝鮮学校公園占用抗議事件」を参照 2009年(平成21年)12月4日、京都朝鮮第一初級学校による勧進橋児童公園の不正占用に抗議するとしてメンバー11名が同校校門前に集まり、「ろくでなしの朝鮮学校を日本から叩き出せ」「日本から出て行け。何が子供じゃ、こんなもん、お前、スパイの子供やないか」「約束というものは人間同士がするものなんですよ。人間と朝鮮人では約束は成立しません」などと怒号を上げるとともに、公園内の朝礼台を搬出して門扉に打ちつけ、サッカーゴールを横倒しにし、スピーカーのコードを切断するなどの行為に及んだ。 翌2010年(平成22年)8月10日にメンバー4名が逮捕され、侮辱罪・威力業務妨害罪・器物損壊罪にあたるとして翌2011年(平成23年)4月21日付で懲役1年 - 2年・執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。うち1名は判決を不服として控訴・上告したが、いずれも棄却されている。なお逮捕されなかった7名については書類送検の上で起訴猶予処分となった。 また冒頭の街宣および翌2010年(平成22年)1月14日・3月28日の朝鮮学校糾弾デモが不法行為にあたるとして、同年6月28日、在特会や主権会のメンバーに対して最高3000万円の損害賠償を求める民事訴訟が学校法人京都朝鮮学園によって提起され、2013年(平成25年)10月7日に京都地裁は約1226万円の賠償と学校周辺での街宣禁止を命じる判決を言い渡した。在特会などは控訴したが、2014年(平成26年)7月8日に大阪高裁は控訴を棄却した。 朝鮮総連京都府本部不退去事件 2010年(平成22年)3月9日、朝鮮総連京都府本部を訪れたメンバー13名が施設の借用申し入れを断られたことに激高し、退去を求める職員ともみ合いながら「朝鮮人は帰れ」と怒号を挙げるなど、約1時間に渡って敷地内で抗議を続けた。 同年10月7日になって不退去容疑で書類送検されたが、軽微で偶発的な行為だとして11月11日付で13名全員が起訴猶予処分とされた。 大阪水曜デモ妨害事件 2010年(平成22年)4月7日、従軍慰安婦問題に関して日本政府の謝罪と補償を求めるグループが主催する「水曜デモ」に抗議するとして、メンバー約45名がJR大阪駅前に集合した。その後の抗議の際にメンバー1名が水曜デモ側の参加者である戸田久和門真市議(当時は元市議)の眼鏡を奪うという行為に及んだ。 大阪府警警備部が同年7月13日にこのメンバーを窃盗容疑で逮捕すると、大阪地検は器物損壊罪に切り替えて略式起訴し、7月28日付で罰金10万円とする略式命令が出された。なお戸田はこの処分を不服として略式起訴を選択した大阪地検に抗議文を送付するとともに、当該メンバーに対して50万円の損害賠償を求める民事訴訟を提起した。2014年(平成26年)3月28日、大阪高裁は約10万円を賠償するよう当該メンバーに命じた。 徳島県教組業務妨害事件(徳島事件) 詳細は「徳島県教組業務妨害事件」を参照 2010年(平成22年)4月14日、徳島県教職員組合による四国朝鮮初中級学校への寄付に抗議するとしてメンバー19名が同組合の事務所内に侵入し、「朝鮮の犬」「募金詐欺、募金詐欺じゃ、こら」「非国民」「死刑や、死刑」「腹切れ、国賊」などと怒号を上げながら、110番通報を妨害する、机上の書類を放り投げるなどの行為に及んだ。 同年9月8日にメンバー7名が逮捕され、うち起訴された6名が同年12月1日から翌2011年(平成23年)4月21日にかけて威力業務妨害罪および建造物侵入罪で懲役8月 - 2年・執行猶予3年 - 5年の有罪判決を受けた。 逮捕者のうち1名と残りの12名の計13名は起訴猶予処分とされたが、2012年(平成24年)6月21日付で徳島検察審査会が不起訴不当の議決を下したため、翌2013年(平成25年)3月29日に徳島地検は起訴猶予とされていたメンバーのうち2名を威力業務妨害(および同幇助)・建造物侵入の両容疑で在宅起訴した。同年12月25日に2人に対して罰金20万円 - 30万円の有罪判決が下され、うち1人は判決を不服として控訴したが、翌2014年(平成26年)5月29日に高松高裁は控訴を棄却した。 また2013年(平成25年)8月6日、徳島県教職員組合と事件時に現場に居合わせた元書記長は、在特会・主権会のメンバーなど参加者10名に対して1683万円の損害賠償を求める民事訴訟を提起した。 京都創価学会施設侵入事件 2010年(平成22年)7月10日、「反創価学会」を掲げる日護会の京都支部長が創価学会長岡京文化会館を訪れ、トイレを借りる名目で館内に侵入した上で館内の様子を撮影し、ネットの動画投稿サイトで生中継した。同支部長は翌2011年(平成23年)3月11日になって建造物侵入容疑で書類送検されている。 水平社博物館前差別街宣事件(差別街宣事件) 詳細は「水平社博物館前差別街宣事件」を参照 2011年(平成23年)1月22日、水平社博物館が日本の朝鮮植民地政策を批判する内容の展示を行ったことに抗議するとしてメンバー2名が同博物館を訪れ、うち1名が博物館前の路上で「ここなんですか、ド穢多の発祥の地、なんかそういう聖地らしいですね」「出てこい、穢多ども、おまえらなあ、ほんまに日本中でなめたマネさらしやがって」「非人とは、人間じゃないと書くんですよ。おまえら人間なのかほんとうに」「穢多とは穢れが多いと書きます。穢れた、穢れた、卑しい連中」などと怒号を上げた。 このメンバーは同年8月22日に水平社博物館から1000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こされ、翌2012年(平成24年)6月25日付で150万円の支払いを命じる判決を言い渡された。 ロート製薬強要事件(ロート事件) 詳細は「ロート製薬強要事件」を参照 2012年(平成24年)3月2日、ロート製薬による韓国人女優キム・テヒのCM起用に抗議するとしてメンバー4名が同社本社を訪れ、面談に応じた従業員に「右翼紹介するから右翼の事務所行って言え。竹島はどこの領土か分かりませんって言えや、そやったら。きっついとこ紹介したるわ」「俺の家同和やから俺のとこ馬鹿にしてるのか。同和教育いるんちゃうか」などと述べて畏怖させ、竹島の領有権問題およびキム・テヒ起用の是非に関する同社の見解を回答するよう求めた。 同年5月10日にメンバー4名が強要容疑で逮捕され、翌2013年(平成25年)5月1日までに主犯格の2名に懲役1年 - 1年6月の実刑判決が、ほかの2名に懲役1年・執行猶予3年 - 4年の有罪判決が、それぞれ言い渡されている。 神戸市立博物館脅迫事件(神戸事件) 2013年(平成25年)1月29日、メンバーの一人が神戸市立博物館で行われる予定の「中国王朝の至宝展」を中止するよう1時間半にわたって電話で脅し続け、同展開催中に約10回、延べ約35台の街宣車を動員して博物館付近で抗議活動を行った。 同年4月10日、兵庫県警公安二課は暴力行為等処罰法違反容疑で電話をかけたメンバーを逮捕した。同年11月11日に神戸地裁は当該メンバーに対して懲役1年2月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡している。
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