加害者と被害者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 04:37 UTC 版)
「少女スーツケース詰め殺人事件」の記事における「加害者と被害者」の解説
犯人の男は、自称フリーターでパチンコなどから借金を重ねていた。事件の2年前にも埼玉県の女性をホテルに連れ込んでキャッシュカードを奪って現金7万円を引き出すという、今回と同じような事件を起こしていた。このときは女性との間に示談が成立して起訴猶予となる。そして今回、被害者の女性を自宅に誘い込み、キャッシュカードを奪って暗証番号を聞き出そうとしたが、女性に抵抗されたために殺害し、現金1万2000円の入った財布を奪った。 この後、男は被害者女性の携帯電話を使って実家にいた母親に連絡する。「女性に現金を盗まれた。弁償すれば告訴を取り下げる」と自らが被害者であり、女性が加害者であるかのようなふりをしてキャッシュカードの暗証番号を聞き出そうとしたのである。さらに警察官を装って示談金名目で被害者女性の知人から金を騙し取ったりもした。このような行為が、かえって警察に犯人特定を進めさせる決定的要因となった。 被害者の女性は青森県八戸市出身で、3人姉妹の末娘だった。事件前の3月に父が死去したため、宮城県で働くために実家を出た。家族思いの少女で、母の日にカーネーションやチーズケーキを贈り、父が亡くなって寂しい思いをしていた母を気遣ってか、姉たちと1万円を出し合って5月8日の母の日に東京への旅行券をプレゼントする予定だったという。東京に来ていたのは、ゴールデンウィークを利用して下見を兼ねていたという。
※この「加害者と被害者」の解説は、「少女スーツケース詰め殺人事件」の解説の一部です。
「加害者と被害者」を含む「少女スーツケース詰め殺人事件」の記事については、「少女スーツケース詰め殺人事件」の概要を参照ください。
- 加害者と被害者のページへのリンク