加古川とは? わかりやすく解説

加古川

安全で活力ある地域潤い流れ目指し
加古川は、但馬地域播磨地域境界連なる山地北部位置する鹿山青垣町)に源を発し途中篠山川杉原川東条川万願寺川美嚢川等を合わせながら滝野町小野市加古川市等を貫流し瀬戸内海播磨灘に注ぐ幹川流路延長約96kmの河川です。加古川市流域は9市13町にまたがっており、その面積は約1,730km2兵庫県の約21%を占め播磨地域において最大河川です。

加古川河口部を上空から望む
加古川河口部上空から望む

河川概要
水系加古川水系
河川名加古川
幹川流路延長96km
流域面積 1,730km2
流域内人82万人
流域関係都県兵庫県

加古川流域図
○拡大図
2.地域の中の加古川
"名勝闘竜灘」や「歴史民族資料館」など観光客等との交流多く下流部においては市民への防災知識の向上に資する「加古川河川防災ステーション」や「緊急用河川敷道路」を利用した加古川マラソン大会等市民との交流の場として幅広い年齢層親しまれています。"

播磨地域交流の場、加古川

加古川流域滝野歴史民俗資料館
加古川流域滝野歴史民俗資料館
民部卿為家の歌合詠んだ歌の中に「かこ河」の名前で加古川が登場しており、「旅人の 駒うちわたず むさし鎧 たたなそかへる かこの河なみ」このことから、鎌倉時代中期には「かこがわ」の名前が定着し古くより親しまれていたことがうかがえます。「加古川流域滝野歴史民俗資料館」では加古川の古い歴史や、加古川とともに生きてきた人々の生活文化歩みについて紹介されており、見る人に川の果たした役割人々の生活との関わり考えさせてくれます
闘竜灘
闘竜灘
また、加古川でもっとも観光客訪れる場所として、「闘竜灘」があります。「闘龍灘」は、東播磨平野貫流する加古川の多く名勝のうち、最も圧巻といわれるものです。川床いっぱい奇岩怪石起伏し、ここにきて流れ一気加速します。この激し流れが、岩を乗り越えて走る様は巨竜の躍動にも似ており、古来より文人墨客が度々訪れ多く詩歌詠まれました。この滝はもと「双龍灘」と呼ばれていましたが、幕末詩人梁川星厳やながわせいがん)がここに遊び、「闘龍灘」と題する七言絶句賦したことから、その漢詩にちなんでこの名が付けられました。滝のやや下流西岸の座の浜には、近世には高瀬舟牛耳った滝野船座の建物倉庫があり、今でもその面影残してます。
また闘龍灘は“飛び名所”として鮎漁が盛んで、5月1日解禁日には太公望楽しませてくれます。特に習性活かした「筧どり」は、当地独特の漁法として知られ5月3日(旧4月8日)の「光明寺花祭り」や「まつり」とともに初夏滝野風物詩にもなっています。
「加古川河川防災ステーション
「加古川河川防災ステーション
また下流域では、地域防災拠点となる「加古川河川防災ステーション」が設置されています。災害発生した場合住民一時避難場所となるほか水防活動復旧活動拠点となり、平常時には災害模擬体験できる施設として市民解放してます。災害模擬体験通じ市民交流できるともなってます。
カヌー大会
カヌー大会
その他、市民憩いの場としては、「加古川大堰付近大堰水面利用しレガッタカヌー楽しんでます。毎年多彩な大会開催され地域職場学校などで結成されチーム熱戦繰りひろげてます。さらに河川敷では、阪神・淡路大震災教訓として、復旧救援車両の通行や緊急用物資輸送ルート確保目的とした緊急用河川敷道路整備しており、平常時には、加古川マラソン大会利用されるほか、市民ジョギングを楽しむ場として利用されています。
マラソン大会 河川敷利用した祭り
マラソン大会  河川敷を利用した祭り
3.加古川の自然環境
"加古川は、植物並びに生物とも豊富な生態系持っており、特に河口域汽水域)において塩沼植物群落存在しアイアシ群落シオクグ群落、ナガミノオニシバ群落は、優占種そのもの絶滅危惧種であり、加古川の自然を特徴づける存在であると言えます。"

植物生物多様な加古川

ハクセンシオマネキ
ハクセンシオマネキ
毎年、加古川では生態系調査実施してます。河川水辺の国勢調査における平成14年魚介類調査では、魚類112790種、エビ・カニ・貝類8目2232種が確認されました。特定種としては、ハクセンシオマネキヤリタナゴカネヒラアブラハヤドジョウアカザシラウオサツキマスメダカシロウオトビハゼマサゴハゼ、エドハゼ、チクゼンハゼ、クボハゼが確認されており、調査では、種の多様性及び個体数多さについては概ね良好いえます

ホゾバノハマアカザ
ホゾバノハマアカザ
平成15年植物調査では、112620種の植物種確認しており、このうち33種が特定種、168種が帰化植物でした。植生状況は、河口域汽水域)において塩沼植物群落存在し、これらは、いずれも汽水域の泥湿地干潟)という特殊な環境成立した植生タイプで、全国でその減少危惧されています。特にアイアシ群落シオクグ群落、ナガミノオニシバ群落は、それぞれの優占種そのもの絶滅危惧種であり、
シオクグ
シオクグ
加古川の自然を特徴づける存在であると考えられます。その他、中流部湾入部にミクリ群落が、闘龍灘岩場には、ユキヤナギ群落成立しシランサツキ生育確認されており、渓流沿い植物優占群落は、県内では珍しいとされています。
アイアシ
アイアシ
4.加古川の主な災害

加古川における近年の災害

主な災害記録


S45.6洪水 S51.9洪水

S58.9洪水

(注:この情報2008年2月現在のものです)




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