共通の主要人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 01:06 UTC 版)
宇津木涼(魔王ダンテ) 声:千葉進歩 (昭和版) 山岳部に属する普通の高校生。「ヒマラヤで怪獣と遭遇する夢」や「悪魔が原始人を虐殺する夢」、「自分の身体が巨大化する夢」に悩まされてきた。 日本アルプスへ登山した折、魔王ダンテ(イスカリオテのユダ)に呼び寄せられ、無意識のうちにヒマラヤ山脈にテレポートする。それから催眠術で魔王ダンテに操られ、封印を司る機械を破壊し、魔王を復活させてしまう。 その後は用済みとして喰われてしまうが、その精神力を持ってユダの人格を上回り、魔王ダンテの肉体を逆に自分のものとする。それ故に人間社会の敵となってしまった自分の存在に悩み続ける。 実は、彼こそが「真の魔王ダンテ」である。もとは紀元前100万年前の地球首都ソドムに住む青年科学者で、神の襲来を受けて、己が開発した戦闘機と恐竜および翼竜と合体し、悪魔となって戦い続けてきた。しかし、2000年前に戦いに敗れ、身体をユダに預けると魂だけの状態になり、未来へとわたり一人の人間として転生した。 (平成版) 古代の地球に繁栄した国「ソドム」の天才科学者ダンテの生まれ変わり。 古代におけるフルネームは「ダンテ・ルーサー」。家族には防衛庁に勤める父と母、平凡な女学生である妹・オルガがいる。13歳にして大学院を修了し、16歳より国立科学研究所にて特殊な科学兵器の開発に携わる。作品開始時は19歳にして物理学・兵器工学の博士号を有している。 自ら開発した超兵器ディモンに乗って、ソドムを侵略してきた神に戦いを挑む。一度は神に敗れるが、神のエネルギーとディモン(作中に固有の機体名は登場せず)を吸収し、魔王となる。それから、神の戦士「イブ」と戦い、隙をつかれてヒマラヤに封印されるが、魂だけは逃げ延びて、数千年後に記憶を封じるのと引き換えに人間として生まれ変わる。 現代では「宇津木 涼」として、高校生活を満喫している。理不尽な暴力を嫌悪し、気が昂ぶると顔に稲妻模様が浮かぶため「イナズマのリョー」と呼ばれている。また、軽度のシスコンとしても有名であり、妹・彩をバイクで送り迎えすることが日課になっている。 ふとしたことから悪魔の存在を知り、大柴壮介が隊長を務める自警団「ガーディアン・ジャスティス」に入隊する。そして、メドッサに頼まれて彼女を救出し、日本に召喚された魔王ダンテと融合してしまう。 何とか家族には隠し通そうとしたが、己の顔が魔王ダンテの一部としてテレビに写されたため、やむを得ず逃亡する。 それから5年間、難民に紛れて悪魔解放戦線や神聖軍から逃れる。しかし、ゼノンの襲撃とサタン・ルシファー兄妹との再会を経て、前世の記憶を取り戻す。 (アニメ版) 山岳部に属する大学生。序盤では本人も知らないことだが、「神の子」である宇津木康介の息子でありながら、ベール・ゼブブの見立てによると悪魔の係累でもあるという不可解な存在。 「昭和版」と同様、意に反して魔王ダンテの精神と肉体を乗っ取ってしまう。 実は悪魔の血を引く夫婦の遺児で、宇津木夫妻とは血縁が無いことを、ベール・ゼブブより知らされる。そのことに加え、父・康介が「神のため」と称して凶行に手を染めていたことを知り、宇津木夫妻に不信感を抱いて一人暮らしを希望し、大柴壮介のアパートに転がり込む。 (レディー版) ダンテの『神曲』を愛読する大学生。そのことから「ダンテ」とあだ名されている。実は、『神曲』の著者ダンテ・アリギエーリの生まれ変わりで、一度は地獄を旅したことがあるらしい。 ふとしたことから、森の奥で二人の魔物(デビルマンレディーとデビルビースト)が戦う場面を目撃する。その後日、デビルビースト組織「ダンテ教団」に誘惑され、地獄門を通る過程で神の凶行と、とある悪魔の誕生を幻視する。そして地獄で悪魔王ゼノンと遭遇し、肉体を乗っ取られそうになる。しかし、逆にゼノンの精神と能力を乗っ取り、衝動のまま人間社会を攻撃する。 メドッサ(平成版ではメドゥサ、レディー版ではメドゥーサ)(メデューサに由来) 声:石塚理恵 (昭和版) 蛇や樹木と合体した先住人類の女性。人間体は艶やかな長い黒髪が印象的な美女。本作のヒロインであり、語り部である。 冷気を操り、長い髪の毛で絡めとった相手を凍りつかせる(アニメ版では石化能力に変更されている)。人間だったころはダンテと恋人同士だった。 (平成版) 古代の地球に繁栄した国「ソドム」の天才科学者で、艶やかな長い黒髪が印象的な美女。ソドム時代では美人揃いとして知られるゴーゴン家三姉妹の一人として生まれ、19歳のときから3年間、3歳年下であるダンテの助手を務めてきた。また、プライベートではダンテと恋人同士だった。 自ら開発した超兵器ディモンの一体「針の蛇(ニードル・スネーク)」に乗って、ソドムを侵略してきた神に戦いを挑む。一度は神に敗れるが、神のエネルギーと自機を吸収し、ディモン戦士となる。 現代では「女洞沙織(めどう さおり)」という名前で人間を装い、涼(ダンテ)が通う高校に教師として赴任してくる。一度は「神の魂」に捕縛されるが、涼にテレパシーで呼びかけ、彼を魔王ダンテとして復活させる。 (アニメ版) 「昭和版」と同様、ダンテと恋人同士だった悪魔。「古代冴子」という名前で人間を装い、モデルとして活躍しながらダンテを探していた。人間体は前髪が跳ねた長い赤髪で、目つきも漫画版よりは鋭くなっている。 涼(ダンテ)が何かと沙織のことを気にかけていることが気に入らず、彼女が悪魔四天王に拉致された事で相談されると、素っ気無い態度をとる。その反面、涼から頼りにされることが嬉しいため、沙織の救出に全力を注いだ。 (レディー版) 神話の時代に地獄に堕ちた上級デーモン。最初に登場した時は醜悪な容貌だったが、地獄の崩壊に伴い美しい容貌を取り戻した。 宇津木涼が地獄におちる際に過去の映像で誕生シーンがみられる。 宇津木沙織 声:小林沙苗 (昭和版) 宇津木涼の妹で、活発な性格。ある程度の予知能力がある。 平成版では「宇津木沙織」という人物は登場しないが、「涼(ダンテ)の妹」としての役回りは「宇津木彩」に、「沙織」という名前はメドッサの偽名として引き継がれた。 (アニメ版) 宇津木涼の妹で、活発な性格。涼のことを「アニキ」と呼ぶ。ブラコン気味で、涼が一人暮らしを希望した際にはげしく動揺した。また、涼が美人モデル・古代冴子(実はメドッサ)と親しいことにも嫉妬する。 黒ミサの生贄にされかけたり(涼に救出されたため、後に別の人間が生贄とされた)、悪魔四天王に拉致されたりと、昭和版よりも出番が多く設定されている。 終盤、神によって聖獣アダムとイブ、そして神の戦士イブの中核にされ、悪魔軍団に戦いを挑む。
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