九年母とは? わかりやすく解説

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くねん‐ぼ【九年母】

読み方:くねんぼ

ミカン科常緑低木大形楕円形初夏香りの高い白い花をつけ、秋、黄橙色の甘い実を結ぶ。果皮厚く種子が多い。インドシナ原産香橘(こうきつ)。《 花=夏 実=冬》


九年母

読み方:クネンボ(kunenbo)

ミカン科常緑小高


九年母

作者山城正忠

収載図書沖縄文学全集 第6巻 小説 1
出版社国書刊行会
刊行年月1993.3

収載図書沖縄文学選―日本文学エッジからの問い
出版社勉誠出版
刊行年月2003.5


九年母

読み方:クネンボ(kunenbo), クネブ(kunebu), クネボ(kunebo), クネンブ(kunenbu)

ミカン科常緑小高

学名 Citrus nobilis


九年母

読み方:クネンボ(kunenbo)

温州ミカンに似るが皮が厚く表面堅く粗で、香気が高い。内層だいだい色多肉で、甘みもあるが多少辛み感じ

季節

分類 植物


クネンボ

(九年母 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/16 09:49 UTC 版)

九年母
九年母の果実
ミカン属 Citrus
マンダリンオレンジ C. reticulata
品種群 真正ミカン
品種 九年母 'Kunenbo'
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クネンボ(九年母、学名:C. reticulata 'Kunenbo' )は、柑橘類の一種。沖縄県ではクニブ[1]クニブー[要出典]と呼ばれる。

歴史

東南アジア原産の品種といわれ、日本には室町時代後半に琉球王国を経由しもたらされた。皮が厚く、独特の匂い(松脂臭、テレピン油臭)がある。果実の大きさから、江戸時代キシュウミカンが広まるまでには日本の関東地方まで広まっていた。沖縄の主要産品の一つだったが、1919年ミカンコミバエの侵入で移出禁止措置がとられてからは、生産量が激減し、さらに1982年に柑橘類の移出が解禁されてからは、ほとんどウンシュウミカンタンカンなどが栽培されるようになった。現在は沖縄各地に数本ずつ残っており、伝統的な砂糖菓子の桔餅や皮の厚さと香りを利用したマーマレードなどに利用されている[2]

日本の柑橘類の起源

クネンボは日本の柑橘類の祖先の一つとなっている。自家不和合性の遺伝子の研究により、ウンシュウミカンハッサクはクネンボの雑種である事が示唆された。この事からクネンボが日本在来品種の成立に大きく関与している事が明らかになった[3]2016年12月には、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)果樹茶業研究部門が、DNA型鑑定により、ウンシュウミカンの種子親はキシュウミカン、花粉親はクネンボであることが分かったと発表した[4]

落語

古典落語に九年母という噺がある。九年母をもらった商家でそれを土産として丁稚に持って行かせる。丁稚は九年母を知らず、不思議に思って袋の中を見ると入っているのはミカンにしか見えない。その数がたまたま9個であったので勝手に納得し、その1つを懐に入れ、「八年母を持ってまいりました」。向こうの旦那が怪しんで袋を覗き「これは九年母ではないか」と問うと、猫ばばがばれたと思い慌てて懐の1つを取り出して「残りの一年母はここにございます」と下げる。

脚注

  1. ^ 語彙詳細 — 首里・那覇方言”. ryukyu-lang.lib.u-ryukyu.ac.jp. 2020年3月16日閲覧。
  2. ^ クネンボ 沖縄カンキツ・柑橘・かんきつ データベース
  3. ^ 幼樹開花を用いたカンキツ自家不和合性関連遺伝子の迅速探索とその分子機構 科学研究費助成事業データベース
  4. ^ 温州ミカンの「両親」わかった 長年の謎、DNA鑑定で 朝日新聞、2016年12月9日

関連項目

外部リンク

  • クネンボ 沖縄カンキツ・柑橘・かんきつ データベース

「九年母」の例文・使い方・用例・文例

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