レギュラーの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:27 UTC 版)
「BARレモン・ハート」の記事における「レギュラーの登場人物」の解説
マスター レモン・ハートのオーナー兼マスター。 四角い顔、ブタ鼻、小さい目と、美男子というわけではなく、派手なパフォーマンスはしない人物ながら、バーテンダーとしての腕は一流で本物で、かつ、頭の中にはあらゆる酒の知識が詰まっている。酒と酒場を愛し、酒とうんちく話を客に提供することを無上の喜びとしている人物である。うんちくの披露に夢中になり、常連に窘められるバーテンダーらしからぬ面を見せることもある。 このマスターはレモン・ハートの店内に、世界中に存在する、ほとんど全ての銘柄の酒をストックしている。そのためレモン・ハートの複数ある棚は電動式の二重構造になっていて、奥の棚には「バーのムードにそぐわない」という理由から日本酒を隠している。また、地下室(複数階)にはワインやウイスキーの樽が膨大に保管されている。 わずか1本の酒を入手するために店を臨時休業にして、外国まで探しに出かけたこともあった。稀にストックしていない酒を客にオーダーされると、不機嫌になったり、悔し涙を流したりした。 基本的にお客のオーダーには応えるが、自身のこだわりに触れる酒については、我を通す場合もある。また、「サケは飲むもの」というポリシーを持っており、珍しく貴重な酒を収集だけして飲まないでいるコレクターの行為については否定的である。 本名は不明だが、一部の関係者からは「良ちゃん」と呼ばれている。また、バーテンダースクールでは「蘊蓄先生」と紹介されたこともある。酒以外の趣味は、気軽な一人旅と、アウトドア。ファミリーコンピュータの『ドラゴンクエスト』に夢中になったこともあった。一時期、ド素人で押しかけ弟子の爺さんを使ったこともあるが、レモン・ハートは基本的にマスター1人だけで切り盛りしている。 若い頃は意外と鼻っ柱の強い性格であったらしく、大学卒業後に入社した会社を上司と喧嘩し1か月で辞めて、定職にも就かずブラブラしていた。たまたま東北を旅行中、なにげなく一軒のバーに立ち寄った。そこのバーのマスターの一言に心を動かされ、その店で修業を始めた。修業は非常に厳しかったが、苦労の末にバーテンダーの基本を習得できた。その後の詳細は明らかにされていないが、一時期ホテルのバーに勤めていたこともある。「スコッチ以外は酒じゃない」などと生意気な発言をしていたこともあったらしい。 現在は長年のマスター経験から、お客を思いやれる良識派の性格となったが、過去の影響はまだ引きずっている部分もあり、たまに子供っぽくムキになったりすることもある。オークションで自分の欲しい酒を富豪に競り落とされ、全財産を持って譲って欲しいと頼み込んでダメだった時は、相手の富豪、ジャン・クロードが「飲まずに残っていたら私が死んだ時ゆずってあげますよ」と言うなど、イヤミな奴だったという点もあるとはいえ、「コンニャロ ブッコロシタロカ!」と内心思ったと告白している。 メガネさん レモン・ハートの常連の男性である。本名は不明。職業も不明だが、海外を飛び回り、かなり危ない仕事もしているらしい。マルチリンガルであり、作中では確認できるだけで日本語はもちろん、英語とフランス語とスワヒリ語に精通(本人曰く「英語よりもスワヒリ語のほうが得意」)。幼い頃に孤児だった彼はアメリカ人宣教師に育てられ、船乗りに憧れ、その後ロサンゼルスの大学を卒業した。一時、某国の外国人部隊に所属していたこともある。そのためか腕っ節は驚くほど強く、ギャングや外国人とのケンカでも引けを取らない。1人で数人相手に勝ってしまうことも多く、今のところ喧嘩で負けた描写はない。しかし別に血気盛んというわけではなく、普段の道理はわきまえた人物である。ただし怒った時の迫力は凄まじく、相手の胸倉を掴み今にも殴りかからんとする勢いで脅したこともある。 1年中ソフト帽にトレンチコートを着たボギースタイルで、昼でも夜でもサングラスをかけている。サングラスを取って素顔を披露したことは、未だかつて1回もない。また、スポーツ新聞や競馬新聞も必須のアイテムである。ハードボイルドを心掛けているものの、常にシリアスというわけではないようだ。 自他共に認める「スピリッツの鬼」で、普段飲む酒はジンが多い。しかし、珍しい酒には種類を問わず目がなく、マスターに無理を言ってでも飲みたがる面もある。酒全般の知識とテイスティング能力はマスターに次いで優れている。レモン・ハートの客の中では一番の酒の飲み手として、マスターも一目置いている。 普段から贅沢をしているわけではないが、いいサケのためならお金は惜しまない性格。マスターに20万円ほどのツケを払っていた時もあった。稀にツケを溜めていることもあるが、後述の松ちゃんに比べると払いは良いため、マスターが文句を言うことは少ない。 また、後述するトシちゃんについては、何度か「オレの若い頃にソックリだ」と発言している。 今だに独身であるが、女性とはそれなりに縁がありモテないわけではない。ただし本当に好きになった人とは結ばれない運命らしく、過去に「リリィという女性を一目見て好きになったことがあるが、親友であるフランクの妻であったためどうしようもなかった」と語っていたことがある。 松ちゃん(松田) レモン・ハートの常連のチョビひげの中年男性である。 職業はフリーライターで、コピーライターでもある。ブランデーやウイスキー、日本酒が何から造られているか知らないなど、自他共に認める酒オンチ。いつもウイスキーのウーロン茶割り(後述)を注文し、マスターの不興を買っている。世界一酒が揃っているバーの、世界一酒の味がわからない20年来の常連客。ただ、以前に比べて最近は酒の知識も少しずつ増えてきており、飲む酒の種類も増えている。また、自分からウイスキーのウーロン茶割り以外の酒を注文する場合もある。マスターや常連のおかげか、対外的には酒に詳しい人物と見られるようになってきており、酒関係の相談や原稿依頼を受けることもある。 性格は気さくでお人よし。また、ズボラでスケベ。たまにダサすぎて聞くに堪えないような言動や台詞を吐いてしまうことがある。女性には可哀想なほど縁が無く、よくマスターやメガネさんにからかわれている。その反面、彼を介して(レモン・ハートのマスターとメガネさんの演出協力もあって)成立したカップルや、仲直りをした恋人・夫婦は数多い。 仕事関係の知り合いや大学の先輩・後輩が多く、彼自身の兄弟や親戚も多い。特に彼の甥や姪は、レモン・ハートに数多く来店している。大学ではミステリー研究会に所属していた。 いつも食うや食わずの生活をしており、マスターにツケが溜まっている。ギャンブルもやるが勝ち運には乏しく、本人曰く「100万円という金は手にしたことがない」。 名前については、「松田二郎」「松田良平」「松田松吉」と異なる名が出ており、本名は不明である。ただ、実の兄弟や親戚からは「デコ松」や「松おじさま」と呼ばれている。 出身地も東京や九州などいくつか異なるものがあり一定していない。
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