ヘルギ
ヒョルヴァルズルの息子ヘルギの歌
(ヘルギ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/12 22:46 UTC 版)
ヒョルヴァルズルの息子ヘルギの歌(ヒョルヴァルズルのむすこヘルギのうた、アイスランド語: Helgakviða Hjörvarðssonar)は、古エッダに収録される英雄詩の一篇。 王の写本から発見された[1]もので、フンディングル殺しのヘルギの歌 その一(英語: Helgakviða Hundingsbana I)から連なり、フンディングル殺しのヘルギの歌 その二(英語: Helgakviða Hundingsbana II)へと連なる。原稿では題名が無かったため、学者が便宜的に名付けたものだが[要出典]、一篇の詩としては統一性の無い3つの部分からできている[2]。この文章は、古い詩とそれを結びつける散文から構成されている。 ヒョルヴァルズルの息子ヘルギ(Helgi Hjörvarðsson)の物語を描いたもので、フンディングル殺しのヘルギ(英語: Helgi Hundingsbane)の物語へと緩やかに関連付けされている[3]。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.294。出典について「Konungsbók」との記載有。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.294。3つの部分それぞれについて、テーマ性や類型的な捉え方からの考察を交えて違いが示されている。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.119。本記事とは別の詩となる「フンディングル殺しのヘルギの歌 その二」に、シグルーンがスヴァーヴァの生まれ変わりである旨の記載がある。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.117。訳注有。アトリが鳥の言葉を解するが、ここでは理由不明との記載と、魔力を秘めたものを食べた等の理由で動物の言葉がわかる類型の多いこと、シグルズにまつわる類話についての記載。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』pp.111-112。二組とも結婚した旨の記載がある。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.112。ヘルギが唖者である旨が記載されているが、スヴァーヴァに話しかけられると直ぐに言葉を返す。
- ^ この内容(エイリミ王の娘であること)から、彼女は竜殺しの英雄シグルズの母方の叔母にあたるが、明示的には言及されていない。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.117。名づけと同時に贈り物をする慣わしがあった旨の訳注がある。
- ^ Helgakviða Hjörvarðssonar at «Norrøne Tekster og Kvad», Norway.[リンク切れ]
- ^ translation by Henry Adams Bellows.
- ^ 詩(古ノルド語詩(英語: Old Norse poetry)の中でHrímgerðarmálと呼ばれるもの)の中のやり取り
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.117。訳注有。北欧で伝わる俗信との旨。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』pp.113-114。ハティの娘のフリームゲルズの台詞の中で、ハティについては「巨人の中でもいちばん手に負えぬ者」と評されているが、長いやり取りの中でも狼のハティとの関連性については特に語られない。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.115。ヘルギの愛人と記載されている。
- 1 ヒョルヴァルズルの息子ヘルギの歌とは
- 2 ヒョルヴァルズルの息子ヘルギの歌の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
- ヘルギのページへのリンク