パラメイル第一中隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 06:07 UTC 版)
「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の記事における「パラメイル第一中隊」の解説
ヴィヴィアン / ミィ 声 - 桑島法子 第一中隊突撃兵。15歳。幼い外見に似合わず、卓越した技能を持つエースライダー。常に棒付きキャンディをくわえているが、この中には後述するドラゴン態にならないための抑制剤が含まれているためである。 本名は「ミィ」。10年前、遠征に行った母・ラミアの後を追ってアンジュたちがいる世界に迷い込んだシルフィスの一族である。ジルたちアルゼナル上層部はこの事実を把握しながらも隠蔽のため変異抑制剤を与えていた。 当初からアンジュに好意的に接しており、彼女に拒絶されてもあきらめずに親交を深めようとする。裏表のない明朗快活な性格であるが、不謹慎な発言を「クイズ」と称しては相手に所構わず無神経でする一面があり、時に相手の逆鱗に触れることも。寮のベッドはハンモックのような吊るし型。およそ整理整頓には無頓着な性分で、サリアと同室だが、彼女のスペースだけごみなどで散らかっている。また、ゆるキャラの「ペロリーナ」にハマっており、アクセサリーを集めている。 サラの襲撃があった翌日、抑制剤を摂取しなかったためドラゴン態に変化してしまい、仲間から追われる羽目になる。しかし、彼女の正体に気付いたアンジュが「永遠語り」を歌ったことにより元の姿に戻るが、このことによりドラゴンの正体が露見することになる。アルゼナル制圧時に敵兵に連れ去られそうになるが、タスクによって救出されアンジュたちと別の地球へ転移する。この頃再び小型のドラゴンに変化していたが、後にサラたちの世界で遺伝子調整を受け抑制剤なしでも人型を保てるようになった。その後、アルゼナルのクルーと合流し、アンジュと共に行動するようになる。 エルシャ 声 - 小清水亜美 第一中隊重砲兵。18歳。男勝りな性格が大半のアルゼナルの構成員の中では珍しく、女性らしい振る舞いとおっとりとした性格の持ち主。中隊随一の巨乳で、その大きさを「四次元バスト」と称されている。料理好きで中隊内では母親的な立場であり、ヴィヴィアン同様、アンジュを仲間として受け入れようとしており、何かと孤立しがちな彼女を気に掛けている。 アルゼナルの中の食堂では調理担当を受け持つことがある。新鮮な野菜を提供したいがため基地内で家庭菜園を行っている。後に戦死したアンの畑も引き受けている。脱衣所でロザリーやクリスが彼女のランジェリーのデザインとセンスを侮辱した際には、自身の名の入ったプロレス技で2人を折檻するなど、怒ると容赦ない性分である。 子供想いな面があり、アルゼナルが制圧された際に助けようとするも守ることができず、無力感に打ちひしがれた。その最中エンブリヲの接触を受け、犠牲になった子供たちを彼の力によって助けられ、その後は、彼からラグナメイル・レイジアを与えられ、サリアらと共にエンブリヲ側に寝返る。それからは一緒に連れてきた子供たちを「エンブリヲ幼稚園」で園長として世話をしていた。その後、自分が反旗を翻したアルゼナルとの激闘で子供たちが巻き添えになって死亡してしまい、エンブリヲに再び生き返らせるよう懇願するが、拒絶されてしまう。そのため、自分はエンブリヲに騙され利用されたと気づき、子供たちの遺体を埋葬した後に、彼と決別。アルゼナルに帰還して皆と和解した後、ヒルダの裁きを受け自ら反省房に入る。 ラスト・リベルタスではアウローラのブリッジに詰めていたが、仲間を守るべく出撃、機体に大きなダメージを負いながらも、撃墜されそうになったヴィヴィアンを救助した。 ロザリー 声 - 石原夏織 第一中隊軽砲兵。17歳。ライダーとしては凡庸以下だが、ゾーラなどの実力者に取り入ることで何とか生き残ってきた。 ゾーラいわく、パラメイルの操縦シミュレータを初体験したときに失禁するなど小心者。ヒルダと共にアンジュに対して敵意を剥き出しにし、人目もはばからずアンジュを陥れようとするが、ことごとく裏目に出て失敗する。しかし、任務中の危機をアンジュに助けられたうえにドラゴンを撃退して多額の報酬をもらえたことで、彼女と和解する。 脱走犯により反省房に入れられているヒルダのことを多少は心配している。ヒルダが隊長代理になることに最初は否定的だったが、彼女と戦っていくうちに関係は修復される。 アルゼナルが制圧され出撃した際、クリスが撃たれたのを見たことで怒りを露にする。また、親友のクリスがサリアらと共に叛旗を翻したことに嫌悪を抱くが、エンブリヲに見捨てられ自暴自棄になる彼女をヒルダと必死の説得の末、和解を果たしその後アルゼナルに帰還する。 クリス 声 - 小倉唯 第一中隊重砲兵。16歳。片目が隠れた髪形をしたネガティブ思考の少女。メイルライダーになる前は整備を担当していた。 ロザリーと共にアンジュに嫌がらせを繰り返すが、ことごとく裏目に出て失敗する。ゾーラの死後、ロザリーと共にヒルダと積極的に肉体関係を持ち、彼女に取り入られようとする。ロザリー同様、ドラゴンの攻撃により窮地に陥っていた所アンジュの助けにより難を逃れ、その恩義により彼女と和解する。 大運動会でヒルダのために優勝したが、その彼女が自分達に無断でアルゼナルから脱走したことに憤慨。そしてヒルダが所有していたゾーラの遺品を全て買い取るが、強制送還されたヒルダが謝罪の言葉もなく無闇に意地を張った態度を見せたため、彼女に罵り絶交を言い渡したが、無節操な性格であるためアルナゼル襲撃時に修復された。 アルゼナルが制圧された際に敵兵に頭部を撃たれ溝壑を填むが、そこに現れたエンブリヲにより治癒されて助けられ、その後は彼からラグナメイル・テオドーラを与えられ、サリアらと共にエンブリヲ側に寝返る。しかし、アルゼナルの件でヒルダやロザリーが自分を見捨てたと思い込んでおり、幼少期の些細な事を蒸し返し、自分自身が根暗で引っ込み思案であるのを完全に棚上げにする形で逆恨みをぶつけた結果、彼女達の加勢に来た後輩だったマリカを殺害してしまうに至り、その死を悲しんだロザリーとの溝は更に深まった。さらに、ヒルダと合流するはずだったアンジュをビームライフルで撃墜させる程の腕前を披露した。 最終決戦直前ではエンブリヲに見限られターニャとイルマが死亡した後、恐慌状態に陥り自暴自棄になるが、ロザリーとヒルダの決死の説得と謝罪により皆と和解し号泣。アルゼナルに帰還する。最後の戦いではヒルダにテオドーラを託した。 ゾーラ / ゾーラ・アクスバリ 声 - 根谷美智子 アルゼナルのパラメイル第一中隊隊長。経験豊富な年長ライダーで、過去の負傷により右目が義眼となっている。 同性愛者であり、ヒルダをはじめとした数多くの若い兵士たちを囲っており、アンジュも手籠めにしようとファーストキスを無理矢理奪う。その直後の戦闘でドラゴンの群れを壊滅寸前に追い込むも、ドラゴンに追われる恐怖で錯乱するアンジュにしがみつかれて巻き添えになり、最後に残った大型ドラゴンの攻撃を避けきれず戦死する。 「リベルタス計画」についても何かしら関わる可能性があったことをジルのセリフから窺い知ることができる。 ココ / ココ・リーブ 声 - 辻あゆみ アンジュの同期として第一中隊に入隊した新兵。12歳になったばかりで、絵本やプリンが大好き。 物心付いた時からアルゼナルに居たため「外の世界」をまったく知らず、本の中でしか知らない存在である皇女かつ、訓練で高い能力を示すアンジュを慕い、彼女が話す外の世界に憧れるようになる。しかし、プレゼントしたプリンを後で捨てられるなどアンジュからは見下されていた。初出撃の際に逃亡しようとしたアンジュに付いていこうと隊列を離れた結果、真上に出現したドラゴンの攻撃を受けて戦死する。 その後、兵士として生きる決意をしたアンジュは、捨てられたまま暫く放置されていたココのプリンをゴミ箱から拾い上げ食したが、一口食べて嗚咽が止まらなくなり「不味い!」と漏らした。 ミランダ / ミランダ・キャンベル 声 - 茅原実里 アンジュの同期の一人。面倒見のいい性格。ココの友人で、彼女と同じようにアンジュと親しくなろうとする。 初出撃でのココの戦死後、なおも逃亡を図ろうとするアンジュを止めると同時に浅はかな夢を抱いた結果死んだココに涙するが、上空からドラゴンの体当たりを受けて機体から投げ出され、落下途中のところをドラゴンたちに捕食されて戦死する。
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