ソ連崩壊後の現状とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ソ連崩壊後の現状の意味・解説 

ソ連崩壊後の現状

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:36 UTC 版)

国後島」の記事における「ソ連崩壊後の現状」の解説

ソ連崩壊後実効支配引き継いだロシア連邦自国領という立場継承している。 当島と日本との関係はロシアになってから深まったソ連ミハイル・ゴルバチョフ大統領来日成果引き継ぐ形で、1992年平成4年)からは北方四島交流事業ビザ無し交流)が開始された。ソ連崩壊により労働条件優遇措置失われ経済不振陥った国後島では1994年平成6年)に北海道東方沖地震被害発生したため、人口減少傾向にあった。そこで1998年平成10年6月日本現職閣僚として鈴木宗男初め国後島訪問し、さらに港湾整備ディーゼル発電建設、艀の供与ロシア人避難所としての日本人とロシア人の友好の家通称ムネオハウス)の設置など、様々な日本政府援助歓迎され国後島民の日本への感謝の気持ち強まっていた。だが、この支援巡り鈴木宗男事件発覚上記支援をしていた鈴木宗男外務官僚逮捕失脚した後は、大規模な経済援助絶たれた。現在でもビザ無し交流続いているが、日本政府は、多額資金要する新規社会基盤整備はもちろん、既存設備の維持管理費用支給もすべて打ち切った。 それと入れ替わるように、ロシア連邦政府2000年代めざましい経済成長乗ってこの島にも人口増に向けたテコ入れはじめた2006年平成18年8月策定された、2015年平成27年)を目標年次とするロシア連邦政府の「クリル諸島社会経済発展計画」では、立ち遅れている交通インフラ整備地熱発電所設置観光開発などに重点的投資なされる予定で、古釜布港を改装し大型船横付けできる設備へと増強する計画がある。特に4倍に増える地熱発電による電力余力日本始め中国韓国呼びかけている、投資開発圧力になる。 現在の国後島住民は、ほとんど中心集落古釜布ユジノクリリスク)とその周辺集中して居住しており、それ以外大半無人地帯となっている。最北集落は、近布内(ロシア語地名、オトラダОтрада)であり、留夜別村区域に、現在住民は誰もいない。島の60%はロシア国立クリリスキー自然保護区指定されており、民間人立ち入り規制されている。このため原初的自然がよく保全されており、2005年知床半島世界遺産登録された際には、国際自然保護連合IUCN)から、国後島知床半島をあわせ、「保全促進を(日露両国同意することが可能であれば広範な世界遺産平和公園World Heritage Peace Park)』として発展させる」という提言が行われた。 2010年平成22年11月1日メドヴェージェフ大統領ソビエト時代を含むロシア国家元首として初めて訪島した。また、同大統領2012年7月3日にも訪島している。 2011年平成23年)末、既存地熱発電所更新事業においてアメリカ系企業「タイガー・マシナリー社」の傘下企業建設受注し2013年平成25年2月時点では既に着工している事が報道された。2015年平成27年)に稼働し国後島電力需要全量賄うことができるとされる2019年令和元年5月11日北方領土へのビザなし交流訪問団に同行していた当時日本維新の会所属丸山穂高議員国後島宿舎で酒に酔い元島民の団長に「戦争北方領土取り返す」というような趣旨発言をしていたことが報道され日ロ関係悪化懸念されている。 2021年令和3年8月18日国後島在住するロシア国籍の男性ワースフェニックス・ノカルドが、「ロシアから亡命するため」として、国後島から北海道本島へ海を泳いで移動し日本政府難民認定申請した日本政府の主張に基づけば「ノカルドは日本の領土である国後島から、同じく日本領である北海道本島へ、国内移動したのみ」と解釈されるため、同政府はノカルドへの対応に苦慮した詳細当該記事参照2021年12月国後島主題としたフランスドキュメンタリー映画「KOUNACHIR クナシリ」が全国上映開始使われなくなった兵器やごみが放置されている様子や、整わない生活基盤を嘆くロシア人島民の声を拾う内容2022年1月ロシア軍東部軍管区は、新たに寒冷地仕様のT-80BV主力戦車北方領土配備した発表したロシア陸軍18機関銃砲兵師団駐屯する国後島には、少なくとも30両以上のT-80BVが配備されているとみられている。

※この「ソ連崩壊後の現状」の解説は、「国後島」の解説の一部です。
「ソ連崩壊後の現状」を含む「国後島」の記事については、「国後島」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ソ連崩壊後の現状」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソ連崩壊後の現状」の関連用語

1
4% |||||

ソ連崩壊後の現状のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソ連崩壊後の現状のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの国後島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS