レット・イット・ビー
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『レット・イット・ビー』(英語: Let It Be)は、ビートルズの13作目[注釈 1]のオリジナル・アルバムである。同名のドキュメンタリー映画のサウンドトラックとなっており、ビートルズが事実上解散してから約1か月後の1970年5月8日に発売された。全英アルバムチャートやBillboard 200をはじめとした多くのアルバムチャートで第1位を獲得した。
- 1 レット・イット・ビーとは
- 2 レット・イット・ビーの概要
ゲット・バック・セッション(1969年)
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「ビートルズの海賊盤」の記事における「ゲット・バック・セッション(1969年)」の解説
詳細は「「レット・イット・ビー (代表的なトピック)」を参照 1969年1月、ビートルズはイギリスのテレビ・ディレクター、マイケル・リンゼイ・ホッグの監督の下、1966年以来初めてとなるライヴ・コンサートのリハーサルの様子を撮影するために集まった。リハーサルとコンサートは、テレビのドキュメンタリー番組や、次回のアルバムの素材となるはずだった。しかし、メンバー間の意見の食い違いにより、計画の大半は破棄された。予定されていたコンサートは規模が縮小され、アップルの屋上で1969年1月30日に行われた(いわゆるルーフトップ・コンサート)。撮影されたコンサートの模様は映画『Let It Be』として公開され、同名のアルバムが1970年5月に発売された。 リハーサルとレコーディングはトゥウィッケナム映画撮影所(英語版)、1月2日から14日まで)と、アップル(1月21日から31日まで)で行われ、撮影されたフィルムと、そのサウンドトラック用に録音されたテープは100時間以上に上った。これらのテープがゲット・バック・セッションの大半の海賊盤の音源になっている。このセッションでは、後にビートルズによって公式に発表されたもの以外にも何百ものカバー曲・オリジナル曲が演奏された。しかし、その多くは短く(演奏時間が10秒に満たないものもある)、オリジナル曲も大半はアイデアがまだ煮詰まっていない段階での即興的な演奏であるため、「無意識に手が勝手に描いた落書きの音楽版」とも評される。リハーサルのテープの一部は、2003年の公式アルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド』のボーナス・ディスクに収録された。 比較的完全な演奏で、海賊盤として流出したことのある曲には、「ウォッチング・レインボーズ」、「Commonwealth」、「The Palace of the King of the Birds」(後にマッカートニーによってレコーディングされるが未発表)、そして「オール・シングス・マスト・パス」と「Hear Me Lord」(2曲とも後にジョージ・ハリスンにより発表)、「真実が欲しい」(後にレノンにより発表)、「テディ・ボーイ」と「Hot as Sun」(2曲とも後にマッカートニーにより発表)などがある。 ルーフトップ・コンサートの一部は映画『Let It Be』や『ザ・ビートルズ・アンソロジー』で見ることが出来るが、完全版が収録された海賊盤が発売されている。ルーフトップ・コンサートで演奏されていた曲は、「ゲット・バック」(1回目と2回目)、「アイ・ウォント・ユー」(断片的なギター演奏)、「ドント・レット・ミー・ダウン」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」、「ワン・アフター・909」、「ディグ・ア・ポニー」、「女王陛下万歳」(テープ交換の間に短く演奏されている)、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」(2回目)、「ドント・レット・ミー・ダウン」(2回目)、「ゲット・バック」(3回目)である。 1969年1月30日、グリン・ジョンズは、セッションから選んだ曲をミキシングし、ビートルズに聞かせるためにアセテート盤を作成した。このアセテート盤には、後にアルバム『レット・イット・ビー』で発表された楽曲のほかに、「テディ・ボーイ」、「The Walk」(ジミー・マクラクリン(英語版)の楽曲)も含まれていた。これが最初に流出したゲット・バック・セッションの音源で、1969年9月以降、複数のラジオ局で放送され、同年終わり頃から出回り始めた『Kum Back』のような海賊盤の音源となったCITEREFWinn2009。ジョンズは1969年3月にも同様の作業を懸命に行ったが、その際に作られたアセテート盤も、音質の悪い海賊盤になっている。 ジョンズは後にアルバム『ゲット・バック』の試作版を2つ作成しており、2つとも海賊盤として広範囲に出回った。1969年5月28日にジョンズが作成した試作版の収録曲は、「ワン・アフター・909」、「Rocker」、「ラストダンスは私に」、「ドント・レット・ミー・ダウン」、「ディグ・ア・ポニー」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」、「ゲット・バック」、「フォー・ユー・ブルー」、「テディ・ボーイ」、「トゥ・オブ・アス」、「マギー・メイ」、「ディグ・イット」、「レット・イット・ビー」、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」、「ゲット・バック (リプライズ)」であった。 無数に出されたゲット・バック・セッションの海賊盤の中で特筆すべきは、1980年に発売されたLP5枚組、『The Black Album』である(収録内容は、これよりも高音質の海賊盤が以前にも出回っていた)。2000年代初めには、「Yellow Dog Records」レーベルにより、従前のものより改善された音質で、セッション・テープを完全に収録したCD38枚からなる『Day by Day』シリーズが発売された。2003年1月には、凡そ500本のオリジナルのセッション・テープがイギリスとオランダで警察の手により回収され、5名が逮捕された。この捜索の後も、「Purple Chick」レーベルは、自分達が有するテープ音源を『A/B Road』と題して、オンラインで無償配布を続けている。
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