「ゲット・バック・セッション」とは? わかりやすく解説

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「ゲット・バック・セッション」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:44 UTC 版)

ビートルズの解散問題」の記事における「「ゲット・バック・セッション」」の解説

詳細は「レット・イット・ビー」を参照 1969年1月行われた「ゲット・バック・セッション」はレコーディング風景ライヴ・セッションドキュメンタリーとしてフィルム記録しレコーディングしたもので、後に映画『レット・イット・ビー』として劇場公開され、アルバム『レット・イット・ビー』としてリリースされたが、ビートルズ末期人間関係窺い知ることの出来重要な記録となっている。 このセッションは、もともとマッカートニー発案行われたビートルズ1966年コンサート活動停止した後、1967年発表アルバムサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』で揺るぎない評価得たが、その後マネージャーブライアン・エプスタイン死去してからはバンドとして結束希薄になっていき、このセッション前年発売されアルバムザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)』では、各メンバー自分作った曲を自分だけで(あるいはメンバー以外のミュージシャン参加させて)録音するというパターン増えさながらソロ作品寄せ集めのようなアルバムとなったこうした状況危機感覚えたマッカートニーはひとつの解決策として自分たちがバンドとして一体になっていたころの原点に戻る(ゲット・バック)ために、昔どおりに「観客前にしたコンサート」を行なうことを提案した。しかし、他のメンバー興味示しはしたものの、すぐに規模内容開催時期について意見食い違い見せる。最終的には「スタジオでコンサート収めたテレビ番組作る。そのためにいくつかの新曲用意し、曲を仕上げていく過程収めるコンサート演奏するという前提で、新曲複雑な編集作業伴わないシンプルなものにする。音源レコードとして発売するということ合意した1969年1月2日トゥイッケナム映画撮影所でリハーサル・セッションが開始された(映画撮影所録音機材を持ち込んで録音スタジオ仕立てた)。しかしセッションが進むにつれて様々な問題露呈し1月10日にはハリスンビートルズ脱退宣言してスタジオ出ていってしまう。その後4人の間で何度話し合い持たれ1月20日からは彼らのアップル社屋ビルに場所を移し、「次のアルバムタイトルは、最も出来良い思われていた曲から取って"Get Back"になる予定だった)のレコーディング・セッション」としてレコーディング開始された。また、ハリスンバンド内の緊張状態和らげるためにキーボーディスト旧友ビリー・プレストン参加させた。 ビリー・プレストン参加によりメンバー間の緊張和らぎアップルでのセッション比較順調に進んだ。そして、1月30日アップルビル屋上事前予告なし公開ライヴが行われた後、1月31日にスタジオ・ライヴが行われ「ゲット・バック・セッション」は一応の終り迎えた。 このセッション撮影録音され膨大な映像音源は、(シングルとして発売され一部音源除いてしばらくの間発表されることはなかったが、アルバムアビイ・ロード』の発売後、1970年映画『レット・イット・ビー』アルバム『レット・イット・ビー』として世に出ることになった。 ただしこれらの作品は、後からかなりの編集施されたものである。特にアルバム『レット・イット・ビー』1970年1月追加録音されたあと、プロデューサーフィル・スペクター託され3月23日から4月2日にかけて再制作された。フィル・スペクターアルバム"Get Back"の本来のコンセプトであるオーヴァー・ダビングをしないという方針破棄しセッション・ミュージシャンによるオーケストラコーラスオーヴァー・ダビングして完成させた。2003年リリースされアルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド』には、フィル・スペクターによる編集のないヴァージョン聴くことが出来る。

※この「「ゲット・バック・セッション」」の解説は、「ビートルズの解散問題」の解説の一部です。
「「ゲット・バック・セッション」」を含む「ビートルズの解散問題」の記事については、「ビートルズの解散問題」の概要を参照ください。

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Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのビートルズの解散問題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

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