キャンセルカルチャー

実用日本語表現辞典

キャンセルカルチャー

英語：cancel culture

特定の個人や企業を社会的に糾弾し、排除・排斥・追放・ボイコットしようとする運動・ムーブメント。たとえば企業に対する不買運動、過去の指導者に対する銅像破壊パフォーマンス、著名人に対しSNSでヘイトを撒き散らす行為などが、キャンセルカルチャーの典型として挙げられる。いわゆる炎上騒ぎに似るが、キャンセルカルチャーは制裁（売上不振や役職辞任といった具体的な痛手）を積極的に求めている点が炎上とは異なる。

「コールアウトカルチャー（社会的に不適切であると声高に糾弾する運動）」の趣旨が「相手の排除」に発展した運動と位置づけられる。

（2021年6月29日更新）

デジタル大辞泉

キャンセル‐カルチャー【cancel culture】

読み方：きゃんせるかるちゃー

特定の人物・団体の反社会的言動を人々が問題視し、追放運動や不買運動などを起こすこと。

[補説] 正当な抗議活動としての側面もあるが、SNSで情報を拡散するなどして激しく糾弾し、社会的地位を失わせる行き過ぎた事例も増えており、しばしば問題視される。

ウィキペディア

キャンセル・カルチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/27 23:00 UTC 版)

キャンセル・カルチャー（英語: cancel culture）は、2010年代後半から使われるようになった用語で、「容認されない言動を行った」とみなされた個人が「社会正義」を理由に法律に基づかない形で排斥・追放されたり解雇されたりする文化的現象を表す。この排斥は対象者の社会的・職業的な領域に及ぶこともあり、有名人に関するものが最も注目されやすい。排斥された者は「キャンセルされた」と言う。