ウェポン選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 05:30 UTC 版)
ショット以外の攻撃手段として、副兵装にあたる「ウェポン」をステージ開始前に1つ選択し、ステージ中で使用することができる。ショットとウェポンは併用が可能である。 各ウェポンの性能・用途は千差万別であり、威力を重視したもの、攻撃範囲を重視したもの、補助的な役割を持つものなど多岐にわたる。各ステージの敵の配置によって選択したウェポンでの攻略難易度にも差が生じるため、各ステージ構成と相性の良いウェポンを選択することが定石となる。 一度選択したウェポンはそのステージで使い切りとなり、以降のステージで再度選択することはできないため、プレイヤーには自身のプレイスタイルと各ステージ構成に応じた、ある程度のウェポン選択の計画性が求められる。 ウェポンの使用は画面に表示されているエネルギーゲージ(1P側:赤色、2P側:黄緑色)を消費して行われる。ウェポンによって消費エネルギー量は異なり、エネルギーが空になると使用不能になる。消費したエネルギーは特定のアイテムの取得、または自機のミスにより全快させることが可能。 以下はウェポンの一覧である。一部ウェポンには名称のスペルミスが見られるが、これらはSFC海外版では全て修正されている。 AC版から登場 シールドユニット(SHIELD UNIT) SFC海外版では名称が「プラズマシールド(PLASMA SHIELD)」に変更されている。 一定時間、自機を覆うように円形のバリアを展開する。発動中自機は無敵状態になり、敵からのあらゆる攻撃を無効化する。また、空中の雑魚敵に対しては直接体当たりを仕掛けることにより一撃で撃破が可能。ボタンを押し続けることで、バリアの効果が切れ次第最速で再展開が可能だが、その際は一瞬無防備な状態となる。バリアの色はAC版では残り時間に応じて青→緑→黄→赤と変化し、SFC版では各機体に準じたカラー(1P:赤、2P:青)で固定されている。 ホーミングミサイル(HOMING MISSILE) 前方に自機左右から敵を高速で追尾するミサイルを2発同時に発射する。全方位に有効で命中精度が非常に高く、画面内に出現しきっていない敵に反応して先制攻撃を仕掛けたり、画面外へスクロールアウトした敵をしつこく追尾するといった挙動を見せる。画面内に最大2発まで発射可能で、着弾のタイミングによっては発射周期にズレが生じるため、双方のミサイルが2発同時ではなく交互に1発ずつ発射されるという現象が起きることもある。 アトミックミサイル(ATOMIC MISSILE) 前方正面に低速で前進する大型のミサイルを発射する。ミサイルは少し進むと起爆し、巨大な爆風を発生させる。燃費は悪く連射も利かないものの、中盤までのボスをも一撃で撃破するほどの破格の威力を誇り、尚且つ画面全域の敵弾をかき消すため緊急回避としても活用可能。一般的なシューティングゲームのボムに類似した性能を持つ。ただし発射から起爆までにタイムラグが存在するため、使用する際はそれを考慮する必要がある。 レーザーキャノン(LASER CANNON) ゲーム中では「LAZER CANNON」と誤表記されている。 前方正面に2本の赤いレーザーを発射する。レーザーは常に自機正面のX軸に合わせて移動し、ボタンを押し続けることで途切れは生じるものの連射が可能。高い貫通力を持ち、接触している間は連続ヒットするため、縦方向に面積の大きい敵に対しては特に高いダメージ効率を発揮する。 コムレイドファイター(COMRADE FIGHTER) 画面下部から2体の子機(オプション)を呼び出し、自機の左右に装着・固定する。子機は本体に合わせて移動・攻撃を行い、一定時間が経過すると飛び去っていく。子機の攻撃はAC版では自機のパワーに関わらず単発ショットを、SFC版は自機と同じパワーのショットを発射する。特に後者は自機の火力が純粋に3倍となるため、ショットがパワーアップするほど火力が飛躍的に上昇する。ただし子機自体にも食らい判定が存在し、1発でも被弾すると破壊されてしまうという欠点を持つ。 アンチエアマイン(ANTIAIR MINE) 一定時間、青白い小さな爆風を連続で発生させる浮遊機雷を発射する。爆風は敵弾をかき消し、接触している間は連続でダメージを与える。手動による連射も可能。AC版とSFC版では性能が異なり、AC版は前方を低速で進み、敵機や敵弾に着弾した地点で停滞して爆風を発生させる。SFC版は発射後少し前進すると停滞して爆風を発生させる。また、AC版に比べて燃費が格段に良くなっている。 ソニックウェーブ(SONIC WAVE) 自機を中心に円形の衝撃波を放つ画面全体攻撃。SFC版は発動時に画面がフラッシュする効果が加わる。瞬時に画面内全ての敵弾をかき消す効果を持ち、緊急回避手段としての利点は大きい。手動による連発も可能だが、燃費は悪い。 フォトンブラスター(PHOTON BLASTER) ゲーム中では「PHOTON BLASTR(TとRの間にEが抜けている)」と誤表記されている。 前方正面に自機のX軸に合わせて左右移動する青白い光弾を2発同時に発射する。光弾は雑魚敵程度ならば貫通するため、上手く誘導することで多くの敵を巻き込んで攻撃できる。レーザーキャノンに類似した性質を持つが、こちらの方が弾速が遅く、左右移動の振れ幅が大きい。 SFC版には唯一続投せず、AC版のみの登場となる。 スプレーミサイル(SPRAY MISSILE) SFC版では名称が「SPLAY MISSILE」に変更されている。 前方に若干左右へ拡散する小型ミサイルを発射する。ボタンを押す長さで発射数が1 - 16発に変化し、押し続けている間はエネルギーが尽きるまで連射する。発射数が多い場合、発射した内の数発は自機の後部から発射されるため、背後の敵にも攻撃可能。SFC版は弾速が低下している。 オートエイミングバルカン(AUTOAIMING VULCAN) ゲーム中では「AUTOAIMING VALCAN」と誤表記されている。また、SFC版では名称が「オートエイムバルカン(AUTOAIM VULCAN)」に変更されている。 自動で敵のいる方向へ狙撃を行うショットを発射する。全方位に有効で高い索敵能力を持ち、画面内に出現しきっていない敵に反応して先制攻撃を仕掛けることも可能。ただしホーミングミサイルに比べると命中精度に劣り、更に一度に1体ずつしか狙撃できないという欠点を持つため、画面内に敵が多く存在する状況下では狙い通りの敵を攻撃できない。ボタンを押す長さで発射数が1 - 16発に変化し、押し続けることで連射も可能だが、画面内外共に敵の食らい判定が存在しない場合はボタンを押しても弾は発射されない。 SFC版から登場 メガビームキャノン(MEGABEAM CANNON) 自機を覆うように円形の青白いエネルギーを展開、しばらくすると前方正面に向けて一定時間、極太のビームを発射する。 全ウェポン中最強の威力を誇り、ボスを含むあらゆる敵を例外無く一撃で撃破することが可能。また、展開中のエネルギー及びビームは敵を貫通し、且つ敵弾をかき消す効果を持つ。ただし燃費は最も悪く、1発で蓄積されたエネルギーを全て消費するため、使い所を見極める必要がある。 ソニックシューター(SONIC SHOOTER) 前方正面に敵弾をかき消す青白い衝撃波を高速で発射する。燃費が良く手動による連射も可能だが、威力は非常に低く有効範囲も狭いため、広範囲からの攻撃に対しては分が悪い。 フォトントーピード(PHOTON TORPEDO) 扇状に拡散する4発の青白い光弾を同時に発射する。攻撃範囲が広く、手動による連射も可能。自機とは逆の移動方向(静止時は前方正面)に発射される性質を持ち、逃げながら攻撃できる反面、前進的な攻撃には使いにくい。 アドヒーシブボム(ADHESIVE BOMB) ゲーム中では「ADHESIV(Vの後のEが抜けている) BOMB」と誤表記されている。 前方正面に球状の小型爆弾を発射する。敵機に接触すると吸着し、しばらくすると爆発する。威力は低いが燃費が良く、手動による連射も可能。 ヘビーバルカン(HEAVY VULCAN) ゲーム中では「HEAVY VALCAN」と誤表記されている。 前方正面に小型の弾を波状に発射する。ボタンを押し続けることでエネルギーが尽きるまで途切れなく連射が可能。速射性に優れ、4連装ショットと同等の攻撃範囲を持つため、ショットとの併用により火力結合が可能。1発あたりの燃費は良いものの連射速度が高いため、瞬間的な消費エネルギー量は多い。 ヒートアロー(HEAT ARROW) 自機を中心に、針型の弾を放射状に発射する。ボタンを押す長さで発射数が1 - 16発に変化し、1回だけ押すと花火のように周囲へ同時に発射、押し続けている間はエネルギーが尽きるまで1発ずつ連続でばら撒くように連射され、さながら弾幕系シューティングゲームのような弾幕を張ることが可能。その性質上全方位への攻撃が可能なほか、1発につき2 - 3ヒット分の攻撃判定が発生するため、若干の貫通力も備えている。
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