アカデミアとは? わかりやすく解説

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academia

別表記:アカデミア

「academia」とは・「academia」の意味

「academia」は、学術界研究機関を指す英語の言葉である。大学研究所など、学問研究を行う場所や、そこで働く学者たちのコミュニティ意味するスペイン語でも同様の意味を持ち学術的な環境知識追求する場を指す。

「academia」の語源・由来

「academia」の語源は、古代ギリシャの哲学プラトン設立した学園アカデメイア」に由来するアカデメイアは、アテネ郊外のアカデモスという神域設立されたため、この名がつけられた。以降学問研究を行う場所を指す言葉として「academia」が使われるようになった

「academia」と「academy」の違い

「academia」と「academy」は、どちらも学術的な場所や環境を指す言葉であるが、意味合い違いがある。「academia」は、学術界研究機関全体を指すのに対して、「academy」は、特定の学術機関教育機関を指す。例えば、「アカデミー賞」は、映画芸術科学アカデミー主催する賞であり、「academy」が適切な表現である。

「academia」を含む英熟語・英語表現

「in academia」とは

「in academia」とは、「学術界において」や「学術環境の中で」という意味の英語表現である。大学研究所などの学術的な場所で働く人々や、そのような環境行われる研究活動を指す。

「Academia.edu」とは

Academia.edu」は、学術論文研究成果共有するためのオンラインプラットフォームである。学者研究者自分論文投稿し他の研究者と意見交換フィードバックを行うことができる。また、研究者同士ネットワーク構築や、関心分野最新情報追跡する機能提供している。

「academia」を含むその他の用語の解説

「ACADEMIA(書店)」とは

「ACADEMIA」は、くまざわ書店運営する大型書店ブランド名である。主に大学研究機関近く出店し学術書専門書中心に取り扱っている。また、一般書雑誌文具類販売しており、学生研究者だけでなく、一般読書好きに利用されている。

「academia」の使い方・例文

1. She has been working in academia for over 20 years.(彼女は20年以上学術界働いている。)
2. He decided to leave academia and start his own business.(彼は学術界離れて自分ビジネス始めることにした。)
3. The conference was attended by experts from both industry and academia.(その会議には、産業界学術界専門家出席した。)
4. She is well-respected in the field of academia.(彼女は学術界高い評価受けている。)
5. The collaboration between academia and industry has led to many innovations.(学術界産業界協力多く革新生み出している。)
6. He has published several articles in prestigious journals in academia.(彼は学術界権威ある雑誌いくつかの論文発表している。)
7. Academia.edu is a useful platform for sharing research findings.(Academia.edu研究成果共有するための便利なプラットフォームである。)
8. She is considering a career in academia after completing her PhD.(彼女は博士号取得後、学術界でのキャリア検討している。)
9. The ACADEMIA bookstore offers a wide range of academic books.(ACADEMIA書店幅広い学術書取り扱っている。)
10. Many researchers in academia are working on finding solutions to global problems.(学術界多く研究者が、地球規模問題解決取り組んでいる。)

アカデメイア

(アカデミア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 05:48 UTC 版)

アテナイの地図。北西にアカデメイアがある。
プラトン時代のアカデメイアを描いたモザイク画
アカデメイア跡地。ギリシャアテネ(2008年撮影)。

アカデメイアあるいはアカデミアギリシャ語: Ἀκαδημ(ε)ιαAkadēm(e)íā)は、古代ギリシアアテナイ北西部郊外にあった、英雄アカデモス英語版の聖林(森)に因む神域。リュケイオンキュノサルゲス等と並ぶ、代表的なギュムナシオン(体育場)の所在地でもあった。

紀元前387年ごろ、プラトンがここに学園を開設したため、この地名「アカデメイア」がそのまま学園名として継承された。(アリストテレスの「リュケイオン」も同様。)

学園以前

青年たちの教育に熱心だったソクラテスは、足繁くこのアカデメイアやリュケイオンのギュムナシオン(体育場)の青年たちを見て回っていたことが、プラトンの対話篇『リュシス』などに描かれている。

プラトンの学園

設立時期は不確定だが、おそらくプラトンが第一回シケリア旅行から戻った紀元前387年以降ごろと推定される[1]

学科

算術幾何学天文学等を学び一定の予備的訓練を経てから理想的な統治者が受けるべき哲学を教授した。特に、幾何学は、感覚ではなく、思惟によって知ることを訓練するために必須不可欠のものであるとの位置付けで、学校の入り口の門には「幾何学を知らぬ者、くぐるべからず」との額が掲げられていたという[2]

これらの学科や、問答法弁証術、ディアレクティケー)をもっぱら学ぶことの必要性、また、これらが「哲人王」「夜の会議」といった国制・法律を保全し、その目的(善・徳)を達成すべく国家を主導していく人々に必要な教育である理由は、『国家』や『法律』等で、詳しく説明されている。

ヘレニズム期

プラトンの死後、学頭英語版の地位は甥(姉の子)スペウシッポスが継いだ。アカデメイアの学頭は、プラトン(前388-前348)、スペウシッポス(前348-前339)、クセノクラテス(前339-前314)、ポレモン英語版(前314-前270)、クラテス(前270-前265)、アルケシラオス(前265-前241)を経て、カルネアデス(前2世紀)らに至る。

時期によって学説に相違があり、古アカデメイア派、中期アカデメイア派、新アカデメイア派等何期かに分かれる。スペウシッポスの時期には数学偏重の傾向が見られた。アルケシラオス以降の中期アカデメイア派は懐疑論が主流となってストア派と対立し、アカデメイア派が懐疑論者と同義に使われた。

新アカデメイア派のラリッサのフィロン英語版(前110–前84)の時代、第一次ミトリダテス戦争中のスッラによるアテナイ略奪や、非懐疑論者(中期プラトン主義者)のアスカロンのアンティオコスの分離独立により、学園は衰退し始める。当時の様子は、アテナイに留学したキケロの『アカデミカ英語版』『善と悪の究極について英語版』や、ヘルクラネウム・パピルス『アカデメイア学員録』に窺える[3]アウグスティヌスは『アカデメイア派論駁イタリア語版』を著した。

古代末期

フィロンの後、約500年の衰退を経て、新プラトン主義者のアテナイのプルタルコス(-432年ごろ)が学園を再興した。以降シュリアノスプロクロスマリノス英語版ゼノドトス英語版イシドロス英語版ダマスキオスが学頭を継いだ。

529年東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌス1世の非キリスト教的学校閉鎖の勅令によって、アカデメイアはその歴史を閉じた。ただし、実際には勅令の強制力は弱く、その後のスラヴ人のアテナイ侵入や[4]、キリスト教の圧力による自然衰退[5]が閉鎖の原因とも言われる。最後の学頭ダマスキオスは、ササン朝ペルシアホスロー1世のもとに一時亡命した。

後世への影響

近世ヨーロッパでは新プラトン主義の隆盛と相まり、高度な研究ないし教育機関をアカデメイアに因んでアカデミー (academy)、アカデミカ (Accademica) などと名付けることが行われた。ルネサンス期のフィレンツェにおける「プラトン・アカデミー」はメディチ家人文主義者の私的サークルであったが「アカデミー」という言葉が用いられる端緒となった。制度化されたものとしては、フランスルイ13世治下における「フランス王立アカデミー」などがある。

脚注

  1. ^ pp. 19–20, W・K・C・ガスリー, A History of Greek Philosophy, vol. 4, Cambridge University Press 1975; p. 1, R. Dancy, "Academy", in D. Zeyl (ed.), Encyclopedia of Classical Philosophy, Greenwood Press 1997. I. Mueller gives a much broader time frame – "...some time between the early 380s and the middle 360s..." – perhaps reflecting our real lack of evidence about the specific date (p. 170, "Mathematical Method & Philosophical Truth", in R. Kraut (ed.), The Cambridge Companion to Plato, Cambridge University Press 1992).
  2. ^ 森 1988[要ページ番号]
  3. ^ 廣川 1980, p. 23;79;229-232.
  4. ^ 廣川 1980, p. 263.
  5. ^ 國方 2014, p. 226.

参考文献

関連項目

外部リンク

座標: 北緯37度59分33秒 東経23度42分29秒 / 北緯37.99250度 東経23.70806度 / 37.99250; 23.70806


アカデミア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:23 UTC 版)

ファイナルファンタジーXIII-2」の記事における「アカデミア」の解説

エデン代わるパルス新たな首都ファルシ頼らない世界の創造目指すアカデミー」の主導の元、高度な技術駆使された情報都市であるが一方でファルシらしき者の姿やシ骸出現している。

※この「アカデミア」の解説は、「ファイナルファンタジーXIII-2」の解説の一部です。
「アカデミア」を含む「ファイナルファンタジーXIII-2」の記事については、「ファイナルファンタジーXIII-2」の概要を参照ください。

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