ええじゃないか
伊勢神宮に御札が天から降り「これは慶事の兆候だ」と、民衆たちが狂喜乱舞。「ええじゃないか(いいことではないか)」と歌い踊りながら町や村を練り歩いたことから、この運動を「ええじゃないか」と呼ぶようになった。歴史的には民衆運動のひとつとして分類されているが、実態は、祝福のムードに満ちた中での行き過ぎた「騒動」であり、地主や商人たちの屋敷や店に入り込んでは物品や酒食を強要・強奪するような事件が相次いだ。
幕末だった当時は、士農工商と呼ばれる身分制度が確立していた。また、財政力と軍事力によって各地の大名を支配していた幕府は強大な力を持っており、「武士と庶民」「幕府(中央)と地方」と、その格差には著しいものがあった。 当時の民衆は鬱積していた格差社会への不満を晴らすべく、この慶事をきっかけにお祭りムードとなり、それが暴動や破壊行為へと繋がっていったのである。
実際に御札が降ったかどうかは定かではなく、「御札が降ったらしいぞ」という噂話の伝聞によって運動が盛り上がっていたという説もあれば、幕府の在り方に不満を持った討幕派たちが御札を降らせて、意図的に討幕運動への機運を高めていったという説もある。
ええじゃ‐ないか〔ええぢや‐〕
ええじゃないか
ええじゃないか
ええじゃないか
ええじゃないか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 03:21 UTC 版)
ええじゃないかは、日本の江戸時代末期の慶応3年(1867年)8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで発生した騒動。「天から御札(神符)が降ってくる、これは慶事の前触れだ」という話が広まるとともに、民衆が仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼し、集団で町を練り歩きながら熱狂的に踊った。大政奉還、王政復古の大号令の時期である。
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ええじゃないか。
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