“天翼種(フリューゲル)”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:39 UTC 版)
「ノーゲーム・ノーライフ」の記事における「“天翼種(フリューゲル)”」の解説
種の駒はクイーン。位階序列六位。 『神に創られた、神を殺すための尖兵』であり、戦神アルトシュによって編まれた一種の魔法そのものでもある。空中都市アヴァント・ヘイムを拠点とする。 頭上に幾何学模様を描き回る光輪を掲げ、腰部より一対の翼を生やした、まさしく「天使」という容姿をしている。 機凱種がアルトシュを倒すまでは、神霊種同士を除いて唯一“神殺し(神降し)”を成し遂げた種族でもあった(一回目の“神殺し”)。 兵器として創造されているために、戦闘行為ひとつひとつに「名前」は付いていない。しかし、唯一『天撃』だけはその威力の大きさと代償から名前がつけられている。 現在は8人の代表者と1人の全翼代理者(全権代理ではなく、あくまでも議長のようなもの)からなる政府機関“十八翼議会”の合議により政策などを決定している。 大戦中は首の収集を行っており、それぞれの種族の首にレア度を付けて競い合いもしていたが、大戦後は国取りギャンブルには興味が無いと参加せず、強い知識欲から、本に代表される知識の収集に尽力しており、種族の方針以外にも個人個人がその活動をしているようである。 天翼種が伝統的に行うゲームは「具象化しりとり」のみである。 なお、位階序列六位からは「生物」ではなく、「生命」と定義され、天翼種は魔法が生物の形を持った物のようなものであり、根幹術式から始まり、全てが「魔法」で出来ている。 ジブリール 声 - 田村ゆかり 十六種族序列第六位、天翼種の少女だが6407歳。戦神アルトシュにより『大戦』中に生み出された最終番個体(クローズ・ナンバー)。 空曰く「異常知識欲者」。書籍の重複を無くす目的で採決された書籍共有法法案には反対派だったが議席は4対4の引き分けになり、最終決定権を有する全翼代理が可決したため、単身で故郷を飛び出しエルキア国立図書館を先王とのゲームによって奪った。 その後、エルキア図書館内にて『 』に具象化しりとりで敗れ2人の所有物となった。それ以降彼らのことを「マスター」と呼ぶ。“十八翼議会”の一対であったが、空と白の所有物になったことで議席からは外されている模様(影響力は健在)。空に至っては神格化され、亡き神に変わる存在として崇めている。敵に対しては容赦ないが味方に対しては思いやりのある優しい人物で、全くの未知である異世界(空と白のいた世界)の知識をタブPCから得て、東部連合とのゲームで見事に銃さばきを見せるなど思考も柔軟。一方で非常に血の気が多い性格でもある。【十の盟約】により直接的な力の行使は基本的に禁じられているものの、戦闘力は極めて高く、全力の5パーセントの力で海を割り100パーセントで海を蒸発させる。また自分より上位の存在である幻想種、龍精種、巨人種を単独で倒したことがある(勝利の裏には数え切れないほどの敗北があり、修復時の暇を潰す目的で日記を始めている)。 大戦時、アルトシュに攻撃を仕掛ける、龍精種を討ち取ったジブリールを見舞ったアルトシュに苦言を呈すなど、他の天翼種には見られない行動を重ね、いつかアルトシュを討つと公言していた(その際、何人かの天翼種が卒倒している)が、修復術式の最中にアルトシュが討たれたため、未遂に終わっている。 大戦後は上記のとおり、敗北後は『 』と共に国取りゲームに参戦する。しかし元のスペックがインチキじみていたため(100mを2歩など)、獣人種戦では魔法が使えないことを忘れる、空と機凱種のチェス戦後の逃亡においては転移の穴の塞ぎ忘れ、地精種戦においては保有精霊量がオーバースペック過ぎるのでゲーム自体に参加できないなど、不憫な扱いが目立つ。 しかし、豊富な知識量や魔法能力などの桁外れの性能を活かし、対天翼種戦において、アズリールの説得や、少なからずの天翼種に空や白を「遠くない私たちのマスター」と呼ばせるほどに信仰させる、水棲種戦では事前の駆け引きで嘘の見破り、DODのBルートを再現するなど、要所要所での活躍はしている。 『 』に負けてからは、大戦時からの日記を綴っており、聖典として天翼種で配布されているが、浸透率はあまりよくない。また、神霊種戦にでは、サイコロを振るたびに自身の記憶が消えることに気がつき、サイコロがなくなった際にどうなるかを推測し自身が「兵器」であるにも関わらず恐怖を覚え、”自分ではない誰かが、自分のように振舞うこと”に恐れを抱いた。 また、同ゲーム内で「本来であれば、心踊る楽しいものになったのに、自分がぶち壊した」と反省しながら、『 』に6000年前の大戦を再現したゲームを勝負を挑み、差異はあれど大戦を知らない、いずなやステフ、『 』に凄惨さを見せつける。 これが後の機凱種戦において、少なからず功績を残している。 アズリール 声 - 堀江由衣 自称「ジブリールの姉」。天翼種の中で最初に生まれた最初番個体にして全翼代理。年齢は2万6千歳。語尾に「ニャ」とつける。 造物主アルトシュが死んでから『主を失った道具』の存在意義を見つけるために生きていた。終戦時、主を失い自害をしていく他の天翼種を目にし、アルトシュから託された「なぜ敗れたかを知る」という、本来であればアズリール個人への命令を全天翼種への命令と偽り、自害を止めさせ、以後6000年、知識の探求を続けてきた。しかし明確な答えは得られず、ほぼ諦観に凝り固まっていたが、『 』とのゲーム、そして「妹」ジブリールの手をさんざん煩わせて、ようやく答えに行きつく。 その際、空によって自害を止めさせていただけで、生殺与奪権がアズリールにないことをジブリール含め、他の天翼種にばらされるが、「6000年もよくバレなかったニャ」とおどけながらも、「喋り過ぎる」と、空の本質を見抜いている。 『 』とのゲームで人類種の本質を目の当たりにし、大戦時になぜ自分たちが人類種たちに関心を向けなかったかに疑問を持ち、大戦時の人類種の痕跡が一切残されていないことなどから、アルトシュの死を含めた大戦の戦況を人類種が影で操っていたのではないかと疑念を抱く。 アヴァント・ヘイムと意思疎通ができ、その力を使うことができるが、この時の『 』とのゲームの影響で人類種と同程度の能力に制限されている。この際、なぜか尿意までついている(ジブリールには尿意が”本来”ないため、魔法種族の天翼種には尿意はないと推測される)。 ジブリール誕生以前は現在見られるような能天気さは全く無かったようで、天翼種の管理者として非常に冷酷、冷徹であり、地精種の艦隊を潰す為にラフィールを盾に使い、神霊種討伐の際は「死んでもいい」と冷たく言い捨てている。 しかし、ジブリールが作られてからはジブリールにべったり可愛がる(当の本人からはウザがられている)など、過去を知るものと、現在しか知らぬもので評価は分かれている。 ラフィール 声 - 森なな子 古の大戦を生き延び、現在まで生存している天翼種の一人。 『四番個体』であり、ジブリール誕生以前のアズリールを知る数少ない生き残りで、左の羽が根元より先が無くなっている。 左の目を隠すように髪を下ろしており、サバサバとした勝気な話し方をする一方、力押しがもっぱらな天翼種の中では冷静さも併せ持っており、ジブリールからも「姉」と呼ばれるなど、他の天翼種からも”アズリール以上”に慕われている。
※この「“天翼種(フリューゲル)”」の解説は、「ノーゲーム・ノーライフ」の解説の一部です。
「“天翼種(フリューゲル)”」を含む「ノーゲーム・ノーライフ」の記事については、「ノーゲーム・ノーライフ」の概要を参照ください。
- “天翼種”のページへのリンク