壺とは? わかりやすく解説

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つぼ【坪】

読み方:つぼ

尺貫法の単位

土地建物面積の単位1坪は6尺平方で、約3.3平方メートル田地一歩(いちぶ)と等しい。

土砂体積の単位1坪は6尺立方で、約630立方メートル立坪(りゅうつぼ)。

㋒錦(にしき)などの織物金箔印刷図版などの面積の単位1坪は1寸四方で、約9.2平方センチ

古代条里制における土地区画単位1坪は1里の36分の1で、1町(約109メートル四方広さ

(「壺」とも書く)壺皿1のこと。また、それに盛る煮物などのこと。

(「壺」とも書く)

宮中で、建物垣根囲まれ中庭

「前は—なれば前栽(せんざい)植ゑ」〈・二四五

宮中で、㋐のある殿舎。つぼね。「—」「—」

「かむなりの—に人々集まりて」〈古今秋上詞書

格子(さん)に囲まれます目

格子の—などに、木の葉ことさらにしたらむやうにこまごま吹き入れたるこそ」〈二〇〇〉


こ【×壺】

読み方:こ

[音]コ(漢) [訓]つぼ

[一]〈コ〉液体入れる胴のふくれた容器。つぼ。「壺中酒壺投壺銅壺

[二]〈つぼ〉「骨壺(こつつぼ)・酒壺墨壺滝壺

[補説] 「壷」は異体字


こ【×壺】

読み方:こ

・酒などを入れる器。つぼ。


つぼ【×壺】

読み方:つぼ

古くは「つほ」》

胴がふくらみ、口が狭くなった形の容器陶製木製ガラス製などがある。

ばくちで、采(さい)を入れて伏せる器。壺皿。「—を振る」

深くくぼんでいるところ。「滝—」「鞍(くら)—」

矢を射るときにねらう所。矢壺

物事大事なところ。急所要所。「—を押さえる」「—をはずした質問

ここと見込んだところ。「それでは相手の思う—だ」

灸(きゅう)や鍼(はり)の治療効果のある、人体定まった位置

三味線・琴などの弦楽器勘所


壺 (つぼ)


作者井上靖

収載図書井上靖全集 第7巻
出版社新潮社
刊行年月1995.11


作者村松友視

収載図書帰ってきたアブサン
出版社河出書房新社
刊行年月1996.7

収載図書帰ってきたアブサン
出版社河出書房新社
刊行年月1998.10
シリーズ名河出文庫


作者谷本美子

収載図書邪教棲む
出版社叢文社
刊行年月2000.1

収載図書パンドラの壺
出版社叢文社
刊行年月2003.9


作者星新一

収載図書天国からの道
出版社新潮社
刊行年月2005.9
シリーズ名新潮文庫


作者山本周五郎

収載図書山本周五郎短篇秀作選集 3 想う
出版社小学館
刊行年月2006.1

収載図書ひとごろし 改版
出版社新潮社
刊行年月2008.9
シリーズ名新潮文庫


読み方:つぼ

  1. 壷。女陰の称。蛸壷茶壷の類。「仮寝遊女物語」に「床のもてなし、開の上味類ひ稀にて」とあり。
  2. 〔犯〕女の陰部のこと。

分類 犯罪者


読み方:つぼ

  1. つぼざら」に同じ。
  2. 坪、壷椀壷笊、訛つて壷皿ともいう。賽を入れての上伏せる道具。綿を以て揚げ底にして賽がよく転がるようにしてある。本式には籐を編んでの形に造つてあるが、これがない時は茶椀内部に紙を貼るとか又は茶椀そのまま用ひるとか、甚だしく下等になると柄杓の首を以て代用するものもある。

分類 賭博

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読み方:ツボ(tsubo)

所在 滋賀県犬上郡多賀町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 15:48 UTC 版)

丹波焼の壺(12世紀)

(壷、つぼ)は、胴部がふくれて頸があり口が狭くなっている形状の陶磁器[1]付きのものもあり液体の貯蔵などに用いられる[1]。ただし、金属器の壺など陶製でないものもある(古墳時代にはカキメ調整などに用いられた)[2]

歴史

中期青銅器時代地中海沿岸のレヴァントで「カナーン壺」が製作されるようになった[3]

その後、エジプトアンフォラが製作されるようになり、当初は「カナーン壺」の模倣にすぎなかったが、底すぼみ形や寸胴形のものが現れるなど独自の発展を遂げた[3]。新王国時代のアンフォラは、ワインの輸送や貯蔵に利用されていたケースが多数確認されたことから「ワイン壺」とも呼ばれているが、ビール牛乳蜂蜜、油、軟膏、肉、鳥、魚、麦、豆、果物などの容器にも使われていたことが明らかになっている[3]

器種

日本語には「壺」と「(瓶、かめ)」があり区別が困難な場合がある[1][4]。考古学上は便宜的に、人類学者の長谷部言人が考案した正方形を九等分して土器の立面図とし、胴部と頸部の接する部分の幅が全体の3分の2以上のものを「甕」、3分の2に満たないものを「壺」とする目安が示されている[4]。長谷部の分類は甕、壺、深鉢、浅鉢、皿、高坏に分けるが、あくまでも目安であり、実際の現場や報告書ではこれとは異なる呼称を用いているものもある[4]

テオティワカン遺跡の出土品は、Olla(大型壺)、Jar(壺)、Tecomate(テコマテ)などに分類されている[5]

用途

美術

生命力の象徴として壺自体が装飾のモチーフとされた[6]古代オリエントでは生命力を象徴する生命の木と呼ばれる文様があったが、ヨーロッパに伝播する過程で「生命の泉」を表す壺の中から植物がのびた図像に変化し、装飾の図柄として好まれた。初期のキリスト教世界では、壺はキリストの復活と再生を象徴する洗礼盤を暗示し、キリスト教の信徒を象徴する鳥獣が壺の左右から水を飲む文様は、キリストと信徒の関係を示すモチーフとして重要な役割を持った[6]中世になると生命の象徴や宗教的な意味は失われたが、アラベスク染織の文様などで、とともにデザインの構成物として好まれ続けた。

用字

漢字の字体は、下部を「亞」とする「」および、「亜」とする「」という2種類の表記が用いられる。2000年12月8日の国語審議会答申においては、常用漢字並みに常用される印刷標準字体としての表外漢字字体表として「壺」を採用しており、ウィキペディア日本語版においても表外漢字字体を用いる基準が採用されている(Wikipedia:表記ガイド#漢字参照)ことから、固有名詞などを除いては「壺」を用いることが妥当である。

ただし、康熙字典には「壷」が正字体として掲げられている[7]。これに従い、『角川大字源』では「壷」を見出しに用いている[7]ほか、朝日新聞では1950年代[8]から2007年1月15日付[7]まで「壷」を用いていた。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 神野 善治「民具の名称について―共通名と基本形態―」『国際常民文化研究叢書』第6巻、神奈川大学 国際常民文化研究機構、2014年3月1日、19-33頁。 
  2. ^ ”. 九州国立博物館. 2023年9月4日閲覧。
  3. ^ a b c 有村 元春「古代エジプト新王国時代に流通した寸胴形アンフォラに関する一考察」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第68巻、早稲田大学、2023年3月15日、579-597頁。 
  4. ^ a b c 鷹野 光行. “第12回館長講座 『縄紋土器 器形と用途』”. 東北歴史博物館. 2023年9月4日閲覧。
  5. ^ 土器の分析-1”. 富山国際大学. 2023年9月4日閲覧。
  6. ^ a b 視覚デザイン研究所編『ヨーロッパの文様事典』視覚デザイン研究所、2000年、170-177頁、ISBN 4-88108-151-9
  7. ^ a b c 比留間直和『朝日字体の時代 6』ことばマガジン(朝日新聞)、2013年9月25日
  8. ^ 比留間直和『朝日字体の時代 1』ことばマガジン(朝日新聞)、2013年4月24日

関連項目


壷(コン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 22:03 UTC 版)

緋弾のアリア」の記事における「壷(コン)」の解説

眼鏡をかけた褐色の鬼。常に壷の中に入っており、髪型金髪のショートツインテール。語尾は「おん」。腕が4本あることをコンプレックス感じている。

※この「壷(コン)」の解説は、「緋弾のアリア」の解説の一部です。
「壷(コン)」を含む「緋弾のアリア」の記事については、「緋弾のアリア」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 12:06 UTC 版)

発音(?)

名詞

(つぼ)

  1. 口と広がっている容器詳細つぼ参照

熟語


出典:『Wiktionary』 (2018/05/19 11:42 UTC 版)

詳細参照

発音(?)



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「壺」の例文・使い方・用例・文例

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