連合王国編の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 21:13 UTC 版)
「月とライカと吸血姫」の記事における「連合王国編の登場人物」の解説
「声」はオーディオブックにおける担当声優。 バート・ファイフィールド 声 - 馬場惇平 ANSA所属の技術者。連合王国史上初の宇宙飛行士である兄アーロンを心から尊敬すると同時に何をしても兄と比べられる自らの境遇により兄に対するコンプレックスがある。基本的に不運で、当時は未知の道具であるコンピューターを扱う部署に派遣され、新血種族の才媛・カイエと共に国家の広告塔に任命されてしまう。小型衛星コンテストの記録保持者。 新血種族だけで構成されていることに加え、女性だけの職場に配属されたことで当初は職場へ行くのをためらっていたがカイエを通し次第に皆と交流を深めていく。新血種族への偏見を全くもっていなかったというバート自身の美徳もあり次第に自分の居場所がカイエたちと共にあると考えるようになるが、国中に蔓延する新血種族への弾圧運動に対して無力さを露呈、一時は職場から新血種族が追い出される中で己の非力さに立ち止まってしまう。無力感に悩む中、アーロンから叱咤激励を受け、バートが目指すレフとイリナが英雄視されている所以、我が身を捨ててでも大切な人を守ろうとした二人の行動を全世界が評価しているのだと教えられる。兄も家族も自分を信じてくれているのだと理解したことで行動を開始、連合王国の宇宙開発成功に乗じて新血種族と共に行進をはじめ連合王国を支える新血種族の功績を国中に訴えることに成功、人間と新血種族が共に宇宙を目指す国家体制が成立へとの一歩となった。 カイエ・スカーレット 声 - 古賀葵 ANSA所属の技術者。人間から差別を受ける新血種族。映像記憶能力がある天才で、コンピューターを操る。集中しすぎると周りが見えなくなり、段差からよく落ちる。本当は月が大好きだが、母親が人間によって命を奪われた末に新血種族同士の抗争での落命して人間の警官達に真実を隠蔽されるというトラウマにより「月が大嫌い」と嘘をついている。人間との協調を信じていないため、人間に対しては表面上のみ好意的に接していたが、バートと交流することで本当の気持ちを明かせるようになる。 満月の夜に血液を求める衝動が強くなるという新血種族特有の個性に悩んでおり、自傷行為で自分の血液を吸う形で抑え込んでいる。己の自傷行為を見ても優しく開放してくれるバートに心惹かれる中、カイエの自傷行為を悪意をもって宣伝する報道機関によって国中で新血種族に対する弾圧活動が活性化していまう。一時は職場から新血種族が追い出されてしまったことで自らの責任に悩み続けるが駆け付けたバートにより自分の本心から逃げないことを決意、連合王国の宇宙開発成功に乗じて新血種族と共に行進をはじめ連合王国を支える新血種族の功績を国中に訴えることに成功、人間と新血種族が共に宇宙を目指す国家体制が成立へとの一歩となった。 サンダンシア・ソフィ・アリシア女王 連合王国の若き女王。知識も経験も足りないまま女王となったせいで自信がなく、自分の意見を言えず、周りからは美しくて若いだけのお飾りだと思われている。万博でレフやバートたちと話したことがきっかけで変化を見せる。犬とアップルパイが好き。 ジェニファー・セラーズ 声 - 三重野帆貴 ANSA本部、広報室所属。『アーナック・ワン』の広告塔となったバートとカイエの世話係。一般的なアーナック国民と同じで新血種族に対して壁を作り、カイエに冷たく接するが、次第に変わっていく。若い2人をからかうのが趣味。留学中のリュドミラと同じ大学に在籍していた アーロン・ファイフィールド 声 - 白石兼斗 バートの兄。連合王国初の宇宙飛行士であり、国民的英雄。愛国心に溢れ、アーナック人が理想とする男性を体現している。バートはアーロンを尊敬しているが、一方で常に比較されるので肩身が狭い。弟思いのいい兄貴。 ブライアン・デイモン 声 - 金光宣明 ANSAのオペレーション部門長、フライトディレクター。宇宙への興味よりも、共和国に対する競争心のほうが強い。バートには温情の欠片もなく接する。冷たく厳しいが、成果を出せば新血種族だろうと認める完全実力主義者。 ミア・トリアドール 声 - 中井美琴 ANSAのDルーム所属の職員。人間に対して壁を作り、バートには単語でしか話してくれない。とっつきにくいが、じつは面倒見がよく、さらに有能で、カイエから信頼されている。悪戯好きでカイエやバートを困らせる。 スティーヴ・ハワード 声 - 白石兼斗 連合王国初の有人軌道飛行を成し遂げた宇宙飛行士。テストパイロット時代には超音速機で大陸横断飛行の記録を樹立した国民的英雄のひとり。軍人気質で性格や外見ともにワイルド。操縦の腕が不要になるコンピューターを憎み、新血種族を嫌悪し、カイエにつらく当たる。 リベルテ・スカーレット カイエの母。人間居住区で清掃員の仕事をしていたが、カイエが幼い頃に亡くなった。名前の由来は『自由』。特異な才能をもって生まれたカイエを全肯定し、吸血鬼始祖の血を引くことに誇りを持って強く生きるように育てた。 ドミニク・スカーレット カイエの父。港湾の作業員。密造酒を浴びるように飲む。スキンヘッドで筋肉質の強面。カイエに近づく人間のバートを警戒している。人間の世界で生きるカイエを心の底では応援しながらも、妻を亡くした傷は癒えておらず、素直に認められない、不器用でぶっきらぼうな男。 ククーシュカ 連合王国のサンダンシア女王の愛犬。宇宙飛行をした共和国の猟犬が産んだ子で、ゲルギエフが偉業を自慢するためにサンダンシアに送りつけた。大人や権力者に囲まれているサンダンシアが悩みを吐露できる唯一の話し相手。 オリバー・ キッシング 声 - 蒔村拓哉
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