評判と主な評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 18:08 UTC 版)
「The Elder Scrolls III: Morrowind」の記事における「評判と主な評価」の解説
評価『The Elder Scrolls III: Morrowind』は批評家に熱く迎えられた。行動範囲の広さ、その視覚の濃厚さ、そのデザインに上手く組み入れた自由に関してもっとも頻繁に祝辞が述べられた。賛辞と平行して、ゲームデザイナーが所々で技術的なミスを残したまま引き伸ばしすぎていること、あるレビュワーに "a resource pig" 「リソースの豚 」(pig とは「メモリーをたくさん食うソフトウェア」のスラング) と呼ばれるほど並のコンピュータで実行させるには非常に負荷がかかるゲームを作ったことに批判が寄せられた。1UP.com(英語版) による回顧展では、『Morrowind』の世界の広さと終わりがない世界は、顧客を類似した体験ができる MMORPG(英語版) に引き込んで、家庭用コンピュータでのシングルプレイヤーRPGの衰退を招くと示唆された。 これにもかかわらず、レビュワーは概してゲームの欠点はその長所と比較して小さなものと感じていた。IGN は「Morrowind は完璧ではなく、そのシステム要件は巨大だ。しかしその嗜みはどの制限にも勝る。」という結論をまとめた。GameSpot のレビューではよく似た要約で結論付けられた。「Morrowind にはおびただしい数の欠点がある…。しかし、それらは誰もが見て見ぬふりができるものばかりなので、すべて概して小さなものである…。それらから別の面で Morrowind がその多くの野心的な目的を満たしていることを見つけることができる。見事な眺めで無秩序に広がった完全に終わりのないゲームはまさにあなたに好きなことを何でもさせることができるプレイを可能にしている。」 『Morrowind』のゲーム環境は大きく非常に詳細で、とりわけ リアルタイム(英語版)の天候エフェクト、昼夜サイクル、多種多様な動植物の生態があることが称賛された。Xbox Nation は低速化と移動時間やそれに起因するクエストの複雑さを批判したにもかかわらず、その「純然たるスコープ」としてゲームを褒め称え、ゲームの「最も大きなセールスポイント」としての側面を認めた。「包括的な」『Daggerfall』のデザインの本質とは対照的に、レビュワーは『Morrowind』のデザインが壮大で変化に富み驚くほど美しいことを見出した。GameSpot は「Morrowind の世界をただ単に探検することが Morrowind の長所だろう。」と述べた。 少し複雑で相互のスキルシステムはいくらかの例外を除き広く称賛された。IGN はマニュアルに載っているシステムの説明が不明瞭な点を見だしたが、バランスのよいクラスとすべてのプレイスタイルがうまく設計されていることを見いだした。GameSpot はシステムが明快で理に適っていることを見いだした。 それに反して、PC Gamer は他の機能以上に特権のある戦闘システムのバランスの悪さを見いだした。『Computer Gaming World(英語版)』は両手用の武器よりも片手に武器と盾を持った組み合わせで戦闘をする方が優位になる無用なバグがあるシステムと感じていたが、自由で幅広いスキルセットと行動に依存したレベリングを高く評価した。GameSpy は「例えばバルダーズ・ゲートなどのようなダンジョンズ&ドラゴンズの世界のゲームセットと比較しても馬鹿馬鹿しく見えてしまうほど、他のゲームよりも非常に筋が通っている。」とシステムを猛烈に称賛した。『Morrowind』の戦闘システムはゲーム業界ではほとんど歓迎されなかった。GameSpot はそれをゲームの深刻な弱点と特徴付け、GameSpy はレビュー記事の大部分にその小さな不満を割いた。システムではその単純さを非難され、退屈な傾向にあった。 『Morrowind』に関する構成要素で、際立ってほぼ共通した批評を受けたものはゲームのジャーナルシステムであった。『Morrowind』では、プレイヤーは物語の筋の中でNPCとの会話や重大な進展があるときに、時々自動的に情報がアップデートされるジャーナルを持っている。このジャーナルの各エントリはすべて以前のエントリのに続いて追記される。IGN と GamePro(英語版) はジャーナルの汎用インタフェースの相対的な使い勝手の良さを称賛したにもかかわらず、ジャーナルはほぼ全面的に非難された。ジャーナルは、すぐに「混乱する乱雑物」になり、クエストタイトルや完了レベルごとに編成する有用な方法もない「何百もの長いページ」になることがわかった。『Computer Gaming World』は単に「混乱の悪夢をいつまでもしつこく覚えている」機能と呼び、それをゲームの2つのもっとも重大な欠点の中の一つと呼んだ。一方、Bethesda は次に登場したの拡張 Tribunal でその苦情をある程度改善した。その結果、ジャーナルがクエストごとに編成されナビゲートが一層容易になった。 コンソール版を生産した Bethesda の最初のメジャータイトルであるにもかかわらず、『Morrowind』の Xbox版はゲーム業界では好評を博した。Xbox版では Mod を使用することができないことが不幸にも同情され、非ネイティブの解像度であったが、PC版のリリースと同様の美しさを持つ細部の質と終わりがない世界はXbox版のリリースの失敗を補った。『Morrowind』のXbox版リリースは非常によく売れ、初期のリリース後も年間でコンソール版トップ10の売り手商品の間でその地位を維持し続けた。当時は唯一『Halo: Combat Evolved』と互角であった。その決定的で商業的成功にもかかわらず、『Morrowind』はそのXboxリリースのどの end-of-year press awards を受賞しなかった。2010年、IGN は "Top 100 Videogames Villains" (ビデオゲームの悪党トップ100) で Dagoth Ur を90位にランク付けした。
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