芹澤を取り巻く女性たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 05:45 UTC 版)
「それでも僕は君が好き」の記事における「芹澤を取り巻く女性たち」の解説
野ブタ(のぶた) 芹澤が中学生時に出会った、図書室に入り浸る女生徒。作中で本名は明らかにされていないが、あだ名はドラマ『野ブタ。をプロデュース』から引用。友達グループでの罰ゲームで接近してきた芹澤にオススメの本を紹介したことを機に親しくなっていき、彼の勧めで長かった髪を切る。また、芹澤から家族にまつわる辛い思い出を打ち明けられていたが、逆に自身の事を芹澤に話したことは無い。清水と喧嘩し自棄になった芹澤に襲われかけて以来疎遠になった後、転校する。 高校卒業後は進学せずに小説家になることを目指すが、投稿先の担当者のアドバイスを受け、都内の大学に進学する。大学在学中にラーメン店でアルバイトを始め、店長と親密になる中、偶然来店した芹澤と再会する。 その後、店長に同伴する形で渡米するも破局し独りで帰国。再び小説家を目指して派遣社員で受付業務をしながら投稿を続ける中、事故に遭った芹澤と遭遇する。 猟奇的な彼女(りょうきてきなかのじょ) 高校生時の芹澤が、部活の他校との練習試合先で出会ったイギリス人の女生徒。作中で本名は明らかにされず「猟奇的な彼女」と表現されている。 日本語の会話が出来ず周囲から孤立する様子を心配した芹澤と友人関係を経て交際を始めるが、不愛想で気が強く芹澤に度々暴力を振るう。そんな彼女を笑わせようと努めるが思いが通じず苛立った芹澤と喧嘩し別れを告げる。後日、喧嘩の原因を作った古屋に謝罪された際に、帰国が迫っていたことが原因で笑えなかったことや別れを切り出したことを明かす。 エルメス 芹澤が高校3年時に通った予備校で数学講師のアルバイトをする大学生。芹澤の第一志望校に通い、将来は高校教師を目指している。作中で本名は明らかにされていないが、身につけているブランドから生徒内であだ名をつけられる。あがり症な為に当初授業は不評だったが、芹澤の協力で上達していく。美人で心を開いて本音を語ったことで芹澤の心を奪うが、芹澤が距離を縮めようとした矢先に彼氏の存在を明らかにする。予備校内で芹澤との仲を噂されたことで解雇を言い渡される。 牧野つくし(まきの つくし) 芹澤が大学で知り合った同級生の女性。母は1年前に他界、入院する父と2人の妹がいる。元々地方に住んでいたが、借金を抱えて、大学進学をきっかけに夜逃げ同然で家族と上京したため、学業の傍でアルバイトの掛け持ちと家族の世話をするなど忙しい毎日を送る。慌しく動き回り、授業では教壇の前の席で堂々と居眠りするなどの行動から周囲の学生に変わり者と思われている。 生活事情を察した芹澤に手助けしてもらったことをきっかけに仲良くなるものの、山口さんの存在もあり暫くは友人関係が続く。山口さんと別れた芹澤から告白され交際を始めるが、時を同じくして亡き母の借金が発覚し、更に父の容体が悪化して忙しさは増す。結果、芹澤とはすれ違いの日々が続き、関係は破綻する。 山口さん(やまぐちさん) 芹澤が大学で知り合った同級生の女性。実家から大学に通い車を所有している。容姿端麗で気が利く性格から飲み会等では男子からの人気が高い。 優しそうな芹澤に一目惚れし、友人らの協力で芹澤を交えた合コンを開き接近する。牧野とは芹澤への思いを確認したことを機に友人となり、互いに「グッチ」「つくしちゃん」と呼び合う程親しくなる。泥酔した芹澤を介抱するため外泊し、父と喧嘩したことがきっかけで家出。芹澤と交際と同時に同棲を始める。しかし、偶然ながらも抱き合う芹澤と牧野の姿を目撃したことで彼らが相思相愛であることを確信し失恋する。破局から数か月後、新たに彼氏ができたことを芹澤が同席する飲み会で発言する。 サムスン インポートアパレル企業に勤める28歳の独身OL。芹澤がインターン勤務中に間違い電話をかけたことをきっかけに知り合う。作中で本名は明らかにされていないが、好きなドラマのヒロインの名と苗字が似ていることから、一部の人たちから「サムスン」とあだ名されている。料理が苦手で寝相が悪い。 過去、何人もの男性に告白されての交際歴がある程の美人でプライドが高く、格好つけて生きてきた。周囲が次々と結婚して焦り始めた挙句に自棄になり、社長職の男性との不倫に走るが、芹澤に説教されて縁を切る。 当初は芹澤を子供扱いし、あくまで遊び相手としていたが、互いに本性が判ったことを機に、交際と自身の自宅での半同棲を始める。しかし、年の差から、芹澤と将来結婚できるかどうか不安に駆られ、更に元彼から求婚されたことを機に、海外出張と嘘をつき芹澤の前から姿を消し別れを告げる。芹澤がサムスンを捜索する中で出会った友人によると、その後は前述の元彼の求婚を断っている。 奥村奈々子(おくむら ななこ) 芹澤が入社した老舗酒造会社の社長の娘。深窓の令嬢の女子大生で、出会った当初の芹澤から中学生に間違えられる程、容姿や性格は世間知らずで幼い。社員たちからは「姫様」と呼ばれて親しまれ、芹澤やナナからは「奈々」と呼ばれる。 友人・ナナの楽曲を盗作したレコード会社に憤り、芹澤に相談と協力を求める。インターネットで盗作疑惑を拡散しようとしてレコード会社に訴えられそうになるが、ナナが機転を利かせ取り下げられる。その間、芹澤に恋心を抱き、更に彼が父親に気に入られたこともあり、交際を始める。 交際中は、芹澤が仕事中にも関わらず押しかけるなどし積極的に迫るも、消極的な彼に苛立ちを感じ、彼を尾行するようになる。結婚について快く即答しない芹澤に対して更に苛立ちを募らせる中、ナナと芹澤の親密な仲を目撃し、破局する。芹澤が退職後は新入社員の男性に恋をする。 ナナ インディーズで活躍するミュージシャン。奈々とは誘拐されそうになった高校時代の彼女を助けたことを機に知り合い友人となる。また、電車の中で倒れたところを、たまたま居合わせた芹澤に助けられ、出会う。 自身の曲の盗作を暴こうとしてレコード会社に訴訟されそうになった奈々を助けるため、レコード会社に版権の売却と自身のリリース契約を結ぶことで手を打つ。しかし自身と合わない曲を歌わされ、更にファンに失望され鬱然とする。この状況に追い込んだ奈々を恨むとともに、芹澤への思いが溢れ、2人が交際中と知りながらも彼を誘う。 酒造会社を辞めた芹澤と疎遠になった後は、自身の曲を歌えるようになり、テレビ出演もする程の活躍を見せるようになる。
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