矢荷成荘の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 00:41 UTC 版)
住人たちのほぼ全員が酒好きで、事あるごとに宴会を開く。家賃の滞納も日常茶飯事で、大家の悩みの種(あるいは生き甲斐)となっている。 相夢優(あいむ ユウ) 高校2年生。身長172cm。田舎の高校から都会の寸鯉学園に転校してきた。下宿する矢荷成荘の異常な住人たちに囲まれ悩みの日々を過ごすが、実は彼も、普段かけている丸い伊達メガネを外すと野生化して暴れまわる(野生化中の記憶は無い)特異体質の持ち主だった。 温和で優柔不断、頼まれたら嫌とは言えない性格。魅衣の巻き起こしたトラブルが原因で留年し、なりゆきで寸鯉学園生徒会公認の独立治安委員長と南部番長連合総長の地位に就く。苛酷な環境で生まれ育ったため、普段(メガネ着用中)でもすさまじい体力と頑丈さを誇る。部屋は201号室。 魅衣(ミイ) 幽霊の少女。身長168cm。明るくてイタズラと悪ふざけが大好きという、幽霊離れした性格を持つ。空を飛ぶ・物を素通りする・姿を消す・他人の体を乗っ取って操る等のことが出来る。矢荷成荘の201号室の住人に憑り付き、作中では優と同居を始める。過激な漫才師の父と、天才女優の母を持つ。生前については謎に包まれていたが、とある事情により本人にもその記憶がなかったことが物語終盤で判明する。 大矢藍(おおや アイ) 矢荷成荘の大家の娘。相夢優のクラスメートだったが、作品中盤で優が落第したために学年がずれる。真面目で優しい性格で、ミス寸鯉に選ばれる容姿の持ち主。矢荷成荘の外では普通の格好をしているのだが、自宅では重いプレートアーマーを着ているため鍛えられており、怪力を誇る。優のことが好き。 藍の両親 娘と同様、常に甲冑を着ている。父親(本名:大矢雄也/おおや おや)の本職は寸鯉銀行の支店長。矢荷成荘の大家は趣味で行っていて、住人から家賃を取り立てることを生き甲斐としている。母親は店子に対しても世話好きな一面がある。二人とも娘と違って矢荷成荘の外でも甲冑姿を通しており(銀行での仕事中は甲冑の上から背広を着ている)、素顔は不明。 小倉杏(おぐら あん) 202号室の住人。身長185cm。角刈りで学ラン着用で威勢がよく、まるで応援団員のようだが、職業は「少女ジャンプ」などで活躍する少女漫画家。その部屋は本とゴミで埋め尽くされている。締め切り破りの常習犯で、締切日前後にはいつも担当編集者を相手に忍術合戦のような攻防を繰り広げる。人気作家であるにもかかわらず貧乏生活をしているが、その理由は連載終了後の番外編で明かされることとなる。 日向輝明(ひなた てるあき) 203号室の住人。名前とは対照的に性格はとにかく暗い。趣味は自殺の名所巡りと、他人に呪いをかけること。好きな曲はさだまさしの「防人の詩」。交換日記や文通の相手を常に探している。落ち込むと地球の自転に取り残されて、相対的に超音速で西の方角に飛んでいく。 無頼出真理(ぶらいで まり) 205号室の住人。デパート勤務のキャリアウーマン。身長175cm。かつて「ブラディ=真理」というリングネームで女子プロレスラーをしていた。現在でも日々のトレーニングは欠かしておらず、怪力などの身体能力は健在。過去の経歴を隠すため、人前では常に覆面レスラー用のマスクを着けている。実は寸鯉学園の卒業生。 剛田業(ごうだ かるま) 206号室の住人。20歳(初登場時)。身長110cm。一流中学を(年ごとに志望校を変えつつ)受験し続けるが8浪中(作中で10浪目に突入)。元々は(色黒ではあったものの)普通の人間同様の容姿をしていたのだが、合格するまで髪を切らないと願掛けをしたため、いつしか全身が体毛に覆われ、モップのような姿(と身体構造)になってしまった。学力自体は高く、高校生である優の家庭教師が務まるほどだが、机アレルギーのため机の前に座ると爆発を起こしてしまい、そのせいでまともに受験ができず不合格を繰り返し、各中学校では危険人物として指名手配されている。ただし小倉のアシスタントをしているときは平気で机に向かっているため、アレルギーは勉強机にしか反応しないようである。 モデルは漫画家の毛羽毛現。ただし作者によれば、元々は創作によるキャラクターで、連載開始後に毛羽毛と知り合って以降、容姿と性格が彼(の自画像)に近づいていったとのこと。後の作品『みがわりアクシデンツ』にもゲスト出演し、その際に上述の机アレルギーに対して「試験に対する極度の緊張から来るもの」と説明されている。 長老 本名不明。矢荷成荘に300年間住み続けているマペットのような老人。アカザの杖を持ち、蓑と笠を身につけ、頭にはパンティーを被っている。矢荷成荘の古い言い伝えに詳しく、著書「矢荷成荘全史」は150巻に及ぶ大作。 綾町迷子(あやまち マイコ) 綾町財閥の当主の孫。寸鯉学園1年生だが、外見・精神共に実年齢よりずっと幼く見える恐怖の無思考娘。藍と共にミス寸鯉に選ばれた。早くに両親を事故で亡くしているが、地球外から来たという父親の血を受け継ぎ、お尻にはウサギのような尻尾が生えている上、満月を見ると兎娘に変身してしまう。 不良に絡まれた時に優(の体を乗っ取った魅衣)に助けられ、それ以降優に想いを寄せるようになる。変身体質をカムフラージュするために(本人の意識では「大好きな相夢センパイといっしょにいるために」)矢荷成荘に越してきた。 池内朱人芽丸(いけうち あとめまる) 池内グループの次期当主。学生服姿にチョンマゲ頭の男性。綾町迷子に政略結婚を申し込むために矢荷成荘に引っ越してきた。(事前調査で迷子と間違えた)魅衣のことも気に入り、愛人にしようと目論む。金持ちの息子として甘やかされて育ったためか、庶民の常識に疎いが、細かいことはまったく気にしない。執事頭の奥三飯太郎(おくみつ いいたろう)率いる「執事隊」が常に付き従い、号令に応じて様々な舞台装置を展開する。
※この「矢荷成荘の住人」の解説は、「優&魅衣」の解説の一部です。
「矢荷成荘の住人」を含む「優&魅衣」の記事については、「優&魅衣」の概要を参照ください。
- 矢荷成荘の住人のページへのリンク