東方院家関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 07:06 UTC 版)
「ながされて藍蘭島の登場人物」の記事における「東方院家関係者」の解説
我人…顕人-・-厳人(後妻柊)-漸人(妻秋菜)-行人 古武術に長けた一族であると共に、明治時代からは貿易業にも手を出していた。その際に所有していた交易船がアイランド号であり、遭難時の乗員乗客とその子孫が藍蘭島の住民である。『かへたんていぶ』によると東方院家の者は「島で良縁を得る」との事。 東方院 漸人(とうほういん ぜんと) 声 - 磯部勉 行人の父親。行人が家出する原因となった人物。性格は厳格そのもので、行人の行動を「ムリ」「ムダ」と一蹴した上、「私の言う通りにしてればいい」などと言うなど、自尊心も強い。その一方で行人に「なぜ勝ちたいのか」を考えさせたこともある。また、妻が戻ってきた時には行人の家出について土下座で謝罪しているなど妻には頭が上がらない。 顔が初めて明かされたのはアニメ版の第1話。行人と喧嘩し、襲い掛かる行人を軽くあしらって返り討ちにした。 両者ともに否定しているが実は行人とは似たもの親子であり、漸人もかつては家出をしたことがあるという(妻となる秋菜と出合ったのもそのとき)。 行人が送ったビデオレターの映像を最後まで見ようとしなかったが、「万が一次に会う機会があったら絶対勝つ」という行人の言葉にふと頬をゆるませており、息子の成長を喜んでいた。 東方院 厳人(とうほういん げんと) 行人の祖父。65歳。行人の剣術の師でもある。得意技は大上段からの振り下ろしを鋭い突きに転じる「斬釘截鉄(ざんていせってつ)」 で、行人はこれをまともに喰らって失神させられたこともある。息子である漸人とは正反対の性格で、孫・行人に「絶対に無理なことなんてない」ということを教えた人物で、作中における行人の最大の理解者の1人でもある。それゆえに、行人からはそれなりに尊敬されているが、高所恐怖症になった元凶たる人物でもある。行人の無事が確認された後、柊と入籍した。 言動、行動ともに豪快な人物で、行人が幼いころから高虎が呆れるほどの無茶苦茶な特訓をしごくほか、息子より年下の柊と再婚した際には漸人に呆れられ、「おぬしらの娘たち全員を行人がモノにしておるやもしれんぞ。なんせワシの孫じゃしのう」と発言して長政たちに「ないない」と突っ込まれていた(当たらずも遠からずだが)。 東方院家の男子は肉食系らしく、ハーレム状態の行人について東方院の一族と笑っていた。 東方院 秋菜(とうほういん あきな) 行人の母親。一年前に沖縄への帰省中の船でウミネコに驚いて海に落ち、岸に泳ぐ途中でイルカとぶつかって記憶喪失となり鹿児島の病院に入院。行人が流された後、世話になっていた農家で頭を打ち記憶を取り戻し家に戻った。 東方院家最強の人物らしく、厳人ですら彼女には頭が上がらない。なお16歳のときに漸人と結婚したらしい。 東方院 柊(とうほういん ひいらぎ) 厳人の秘書。24歳。旧姓:岩槻(いわつき)。厳人との結婚への了承を行人の父にもらうところを行人に見られ、それが行人の父との結婚だと勘違いしたというのが行人と父のケンカの原因。行人の無事が確認された後、厳人と入籍した。 梅梅の姉である梅蘭とは友人で、ビデオレターで梅梅の姿を見た後に報告している。 高虎(たかとら) 厳人の昔からの秘書兼ボディーガード。行人からはタカさんと呼ばれており、兄のように慕われていた。実はすずらんの夫ですずの父親。すずらんの1歳年上で漁師をしていた。15歳のときにすずらんと結婚した。すずらんいわく「ニブちん」で「結婚するまで気持ちをまったく分ってくれてなかった」らしい(ただし、からあげなどによれば、すずらん自身も鈍感で高虎のアプローチに気付かなかった)。名前は藤堂高虎から。額に、少年時代にサメに襲われかけていたすずらんを助けたときにできた、大きなキズがある。容姿や恋愛に関して鈍感なことなど、行人と重なる点がある。動体視力と反射神経が良いらしく、若かりしころのからあげの攻撃を難なくかわしていた(からあげから身近に居た強者と言われている)。 12年前に溺れていた行人を助けた縁から、厳人の秘書兼ボディーガードをすることになり、東方院家の情報網で藍蘭島の男達を捜している。現在見つかっていないのは政宗のみ。すずらんが失踪したと知った時は動揺していたが、仲間達によって立ち直させられた。 長政(ながまさ) ちづるの夫であやねとまちの父親。35歳。黒色の長髪で、後姿だけなら女性にも見える。娘には甘く、素直にお願いを聞いてしまう。名前の由来は浅井長政から。 日本では西方院の名で祈祷師として全国を行脚しており、8年前に呪われた刃を手に入れた厳人がお祓いしてもらうために、訪ねて知り合い、後に高虎と再会した。行人からはマサさんと呼ばれている。半妖である美咲のケアも担当していた。海龍様の目と呼ばれる存在を知っており、これにより藍蘭島の男達の無事を知らせることができなかった。まちが拾った美咲のSDカードから長政の無事をやしろが確認し、ビデオメッセージ越しにまちから暗号を受け取っている。 式神のあしゅらまっちょを使うことで島の人間の無事を確認している。あしゅらまっちょ 長政が召喚する式神。てるてるまっちょに似ているが、顔が3つと腕が6本ある。探索能力を持ち、島の住人が亡くなるとわかる。 清正(きよまさ) 声 - 関俊彦 しずかの夫でちかげの父。かがみの兄で、ゆきのの叔父に当たる。しずかと同い年。かがみには「お兄ちゃま」と呼ばれていた。中性的な美少年。娘のちかげと同じく読書が趣味。みすてりぃが特に好きで、ヴァン=ダインやモーリス・ルブランのファン。しずかは本を借りるという名目で、清正の住む洋館をよく訪れていた。名前は加藤清正から。みすてりぃの主人公のように事件を解決したり、それをもとに小説を書くことを夢見ていた。それを打ち明けられたしずかは、彼の夢を実現すべく怪人紅夜叉に扮して事件を起こし、静丸の筆名で小説を執筆した。 日本では清水正丸の名で小説家として活動しており、行人とちかげは清正とは知らずにファンである。行人かさはキヨさんと呼ばれている。小説の中に藍蘭島の住人にのみわかるメッセージを入れていたため、高虎と再会した。 美咲上陸の後、小説に埋めた暗号を介して夫婦間で連絡を取り合えるようになった。 秀秋(ひであき) かがみの夫で、ゆきのの父親。27歳。若い頃は背丈が低かったが、かがみと結婚していた時は、かがみよりも長身であった。名前の由来は小早川秀秋。なお、娘の背丈は後に父親似であることが判明。動物好きで、ゆきのの動物と仲良くなれる才能は父親譲りの様子。 日本では山奥で野生動物を手なずける仙人として噂になり、その噂の調査に厳人と高虎が行き再会した。以後、魚しか食べない東方院家の専属料理人となった。妻・かがみが一切家事をやらないため自然と身に付いたらしい。行人からはヒデさんと呼ばれている。 すずらんと高虎の昔話では秀秋の後は島では男子が生まれていない。 忠興(ただのり) りさの弟弟子でりんの父親。33歳。軽い性格で少年時代は職人としては不真面目でナンパやセクハラは日常茶飯事であった。武術の達人であったすずらんにも尻を触ったりするなど命知らず。しかし、根は純情らしく思いを寄せていたりさにはなかなか告白できずにいた。名前の由来は細川忠興。 日本では職人の腕前を生かして生活していたが、5年前にその腕を聞きつけた厳人にスカウトされ、東方院家の専属の庭師となり、高虎と再会を果たした。行人からはノリさんと呼ばれておりどんな仕事もこなすというスゴ腕の職人と言われている。また、妻であるりさを未だにあねさんと呼んでいることを長政に呆れられていた。 半蔵(はんぞう) こころの夫。名前の由来は服部半蔵から。みことの回想などで登場していたが、名前は第12巻本体表紙で判明。 島の外に流されてしまった男衆の中で東方院家の情報網を使っても見つけられない男の1人だったが、25巻で清正の暗号に気づく。仲間と合流するために東方院家を訪れるが、構えの立派さに忍の血が騒ぎ夜間に忍び込む形をとってしまったために侵入者として厳人に叩きのめされた。基本的に顔は覆面に隠されており、厳人に気絶させられるまで素顔は描かれなかった。東方院家に来るまでは、潜入のアルバイトをしていたらしい。
※この「東方院家関係者」の解説は、「ながされて藍蘭島の登場人物」の解説の一部です。
「東方院家関係者」を含む「ながされて藍蘭島の登場人物」の記事については、「ながされて藍蘭島の登場人物」の概要を参照ください。
- 東方院家関係者のページへのリンク