明治から第二次世界大戦とは? わかりやすく解説

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明治から第二次世界大戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:56 UTC 版)

日本刀」の記事における「明治から第二次世界大戦」の解説

明治6年オーストリアウィーン開かれた万国博覧会日本刀出品国際社会日本人技術精神を示すものであった。しかし明治6年1873年)に仇討ち禁止され明治9年1876年)には廃刀令発布され大礼服着用者・軍人・警察官以外は帯刀禁止されたことにより、日本刀急速に衰退してしまった。新たな刀の需要は殆どなくなり当時活躍した多く刀鍛冶は職を失ったまた、多く名刀海外流出した。それでも政府帝室技芸員として月山貞一、宮本包則の2名を任命し伝統的な作刀技術保存努めた。また実業家光村は、刀装具(鞘、鍔、目貫など)の技術失われるのを防ぐため、熱心に幕末から明治時代にかけての高度に装飾され刀装具など3,000点を収集し、これらのコレクション一部の1,200点は、現在根津美術館収蔵されている。 創設されまもない日本軍陸軍・海軍)は1875年明治8年)の太政官布告によって将校准士官軍装品として「軍刀」を採用した(なお、同布告では野戦常勤時に使用するこの軍刀とは別に正装時に用いる「正剣」も採用されている(のち廃止)。様式サーベルではなくエペ)。陸軍・海軍ともに欧米列強に範をとったため、当初拵え刀身ともにサーベルであったが、西南戦争における抜刀隊活躍日本刀対す日本人想い入れから、次第サーベル様式拵え日本刀仕込むのが普通となり、さらには日露戦争における白兵戦近代戦武器として刀剣類有効性再評価され、それら軍刀需要日本刀復権をとげた。さらに昭和時代には国粋主義気運高まったことと満州事変第一次上海事変における戦訓もあり、陸海軍ともにサーベル様式代わり鎌倉時代太刀拵えモチーフとした、日本刀納めるのにより適した将校軍刀拵え登場したまた、同時期に将校准士官用と異なり長きに渡り拵え刀身ともに純サーベル様式三十年式軍刀であった下士官兵用の官給軍刀でも太刀拵え日本刀々身(九五式軍刀)が採用された。しかし同時に軍刀として出陣した古今数多くの刀が戦地失われることにもなった。 日本軍において下士官兵騎兵輜重兵憲兵など帯刀本分者)の軍刀基本的に官給品であり扱いは「兵器」であるが、将校准士官軍刀上述建軍まもない1875年太政官布告以降第二次世界大戦敗戦による日本軍解体に至るまでほぼ一貫して服制上の制式であり、そのため扱いは「兵器ではなくあくまで軍服などと同じ「軍装品」であった軍刀を含む将校准士官使用する大半軍装品は自弁調達であるため、官製のものを購入していても「私物であった)(「軍服 (大日本帝国陸軍)」および「軍服 (大日本帝国海軍)参照)。 従来日本刀北方極寒の中では簡単に折れるため強度に対して、また海軍からは錆に対する不満が高まっていたため満州事変以後陸海軍工廠帝国大学など各機関研究者拵えだけでなく刀身においても実戦装備としての可能性追求した。例として、官給軍刀刀身ベースにした陸軍造兵廠の「造兵刀」、満州産出の鋼を用いた南満州鉄道の「興亜一心刀(満鉄刀)」、北支北満北方方面厳寒対応した「振武刀」、海軍が主に使用した塩害に強いステンレス鋼使用の「不錆刀」など、各種刀身研究開発された。日本刀材料製法一部変更したものから、日本刀形態模した工業刀に至るまで様々な刀身試作量産され、「昭和刀」「昭和新刀」「新村田刀」「新日本刀」などと呼称された。 将校准士官軍刀軍装品であり私物であるため、これら特殊軍刀以外にも先祖伝来のものや内地で特に入手したような旧来の日本刀古刀から新作現代刀まで)も大量に軍刀として使用された。広義に「軍刀」とは軍隊使用される刀剣総称通称)する単語であり、場合により語弊生じることにも注意要する(「軍刀#刀身参照)。

※この「明治から第二次世界大戦」の解説は、「日本刀」の解説の一部です。
「明治から第二次世界大戦」を含む「日本刀」の記事については、「日本刀」の概要を参照ください。

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