錆刀

デジタル大辞泉

さび‐がたな【^×錆刀】

読み方：さびがたな

１ 刃のさびた刀。役にたたない刀。

２ 役にたたない人をののしっていう語。

「やあ、おのれごときの—が」〈浄・五枚羽子板〉

隠語大辞典

錆刀

読み方：あかいわし

1. 鰯の塩蔵にしたるものは、其色赤みを帯ぶるより、〓刀にたとふ。
2. （一）錆びたる刀を嘲りていふ語。（二）総て刃物の錆びて、ものの用に立たざるをいふ。鰯にこぬかをまぶせ、塩漬となして乾したるもの、節分の日柊に貫き戸口に挿し、おにやらひの儀式に用ふ。色、形共に錆びたる小刀の如し、之を赤鰯と云ふより出づ。「そんな－で斬れるなら斬つて見ろ」。
3. 錆びた刀のことをいふ。塩漬の鰯の赤くなつたやうだといふ形容語の転訛したものである。
4. 錆刀のことをいふ。

分類 俗語、東京

錆刀

読み方：さびがたな

1. 糠漬鰯ノコトヲ云フ。〔第三類　飲食物之部・石川県〕
2. 塩鰯。〔第六類　器具食物〕
3. 藍鰯。赤鰯、糖漬の鰯類の事を云ふ。

分類 石川県

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近代文学作品名辞典

錆刀

読み方：サビガタナ（ｓａｂｉｇａｔａｎａ）

作者 水谷不倒

初出 明治29年

ジャンル 小説