日本陸軍・海軍関係者
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「ゴールデンカムイ」の記事における「日本陸軍・海軍関係者」の解説
寅次(とらじ) 声 - 内匠靖明 故人。第一師団。杉元の幼馴染。負けん気は強かったが、杉元には何をやっても尽く勝てなかった。しかし、自身の方が梅子をより幸せに出来ると想いを打ち明けて結婚し子を儲けた。その後、視力を失いつつある妻の眼病を治すため北海道で砂金を採りアメリカへの渡航を考えていたが、日露戦争・奉天会戦で致命傷を負い、杉元に妻子を託し戦死する。遺骨は指の骨だけになったが杉元により遺族へ渡された。 青山 賢吉(あおやま けんきち) 声 - 佐々木啓夫 故人。第一師団。谷垣のマタギ仲間で1歳上の義弟。谷垣の妹・フミを娶り山奥の小屋で慎ましく暮らしていたが、妻が疱瘡に罹患し、他の村人への感染と谷垣家への風評被害を防ぐため自身を殺して離村するよう妻に乞われ、苦渋の末、フミに手を掛けた後、小屋に火を点け誰にも真実を告げず独りで離村する。 疱瘡が発症しなかったときは命の使い道を探すよう妻に諭されたためか、村を出た後、関東第一師団へ入隊し、日露戦争に出征。二〇三高地での戦闘中、自陣に自爆攻撃を仕掛けてきた敵兵に飛びかかり、爆発の巻き添えで目も耳も潰れ瀕死の中、傍に居た何者かに、妻の殺害に至った過去を語り、事の真相を故郷の遺族に伝えるよう懇願。最期にクルミ入りのカネ餅を食べさせられたことで告白の相手が義兄・源次郎であったことを察し、安堵した表情を浮かべて戦死した。 第一師団で同じ小隊にいた杉元と交流があり、それが谷垣に見つけられるきっかけのひとつとなった。 有坂 成蔵(ありさか なりぞう) 声 - 島田敏 陸軍中将。作中における三十年式歩兵銃(有坂銃)・二十八珊米榴弾砲 の開発者。長年の兵器開発の影響で騒音性難聴となっており、内容にかかわらず大声で話す癖がある。部下の南部が設計した新型武器の三八式機関銃 と三八式歩兵銃を鶴見に渡す。 鶴見から依頼されて、右足・右手を失った二階堂に仕込銃付き義足や箸入りの義手を贈る。 花沢 幸次郎(はなざわ こうじろう) 声 - 宝亀克寿 故人。陸軍中将。元第七師団長にして尾形百之助の実父。尾形と同じ目と眉をしている。薩摩出身で幸次郎の父親も軍人の家系、鯉登平二少将とは旧知の仲。 近衛歩兵第一聯隊長陸軍中佐時代に、浅草の芸者であった尾形の母との間に尾形を儲けるが、本妻との間に男児が生まれると尾形ら母子にぱったり会いに行かなくなった。 日露戦争・旅順攻囲戦時の参謀長 。二〇三高地攻略で多大な被害を出したことの責任を取って自刃したと公ではなっているが、実の息子である尾形によって殺されている(自殺偽装)。嫡男 の勇作が二〇三高地で戦死したことに対し「愚かな父の面目を保ってくれた」と書いた手紙を鯉登少将に送っている。 花沢 勇作(はなざわ ゆうさく) 声 - 畠中祐 故人。第七師団歩兵第27聯隊。陸軍少尉で聯隊旗手。花沢幸次郎の息子で尾形の腹違いの弟。尾形の回想に登場するが常に目元が影で隠されており、詳しい顔立ちは不明。第七師団入隊後に異母兄の尾形と初めて対面した際には「ひとりっ子育ちのため、ずっと兄弟が欲しかった」と語り、階級が下である尾形を「兄様」と呼び慕った。そうした立ち振る舞いを含め尾形は「高潔な人物」、「眉目秀麗、成績優秀、品行方正」と評した。 聯隊旗手に選ばれたのは見た目や能力、人柄に優れていたことに加え、弾が当たらないという験担ぎの意味がある童貞であったためである。日露戦争への出征前に、尾形から遊廓で童貞を捨てるように誘われたが、断っている。旅順攻囲戦に出陣、あくまでも敵兵を殺さないという父の言いつけを守ったものの、その後戦死した。尾形は父の殺害時、勇作の最期について「(二〇三高地にて)自分が(勇作の)後頭部を撃ち抜いた」と語っている。 樺太の旅中、尾形が狙撃戦の疲れから発熱した際、頭部から血を流す勇作の姿を間近に見たほか、札幌のビール工場での狙撃戦の最中、側に出て驚かせるなど、しばしば彼の前に幻影として現れる。 鯉登 平二(こいと へいじ) 声 - 大川透 海軍少将。大湊要港部司令官。鯉登音之進の父。薩摩出身で薩摩弁で話す。英雄。 網走監獄襲撃時に雷型駆逐艦を出した。親友の花沢中将の自刃を第七師団の責任とした中央(日本政府・陸軍省・海軍省の総称)へ強い不信を持っており、鶴見に協力している。 日清戦争の黄海海戦において、松島に乗艦していた長男の平之丞を亡くしており、それ以降、次男の音之進と交流が減っていたが、誘拐事件をきっかけに親子関係が修復される。 山田(やまだ) 声 - 辻親八 杉元らが南樺太で会った曲馬団「ヤマダ一座」の座長。実は元陸軍将校のスパイであり、日露戦争前からロシア各地を巡業しながら情報を陸軍の特務機関に報告していたため、ロシアから命を狙われている。樺太公演を終えるとアメリカ巡業に行く予定。 山田 フミエ(やまだ ふみえ) 声 - くじら ヤマダ一座内の踊り子、少女団の振り付けの先生。芸に厳しく情に厚い。山田座長と同じくスパイで、座長のことを三流スパイと一蹴する。
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