日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助の意味・解説 

日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 03:18 UTC 版)

歌劇「沖縄」」の記事における「日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助」の解説

日本のうたごえ実行委員会常任委員会事務局長であった藤本洋は、1972年歌劇「沖縄」第2次全国ツアー公演関連して日本共産党地方組織による指導あり方を、同党全国活動会議1972年1月1820日開催)で次のように報告している。 — サークル指導するばあい、これを組織面から指導しようとする傾向がつよいのですが、党支部は、サークル活動内容指導もする必要があります。この点で、たとえば、うたごえ人びと歌劇「沖縄」全国的に連帯してとりあげていますが、これについて、ある県ではいま思想攻撃のつよまるなかで、「これは文化文化たたかいだ、きみたち勇気をもってやれ」、と県委員会からはげまされています。それで、やれるかどうか思っていた人たちも、勇気百倍してとりくみました。 1972年日本共産党大阪府委員会文化部長 熊雄次郎は、第2次全国ツアー大阪公演同年3月22・23日、大阪厚生年金会館ホール)を控え、同府委員会機関紙大阪民主新報」の読者向けて公演成功のために来聴することを呼びかけた。 — いま全国的に歌劇「沖縄」第2次公演おこなわれています。大阪では、沖縄返還同盟大阪文化団体連絡会議関西音楽舞踊会議大阪労音大阪うたごえ協議会などが中心となり「上演実行委員会」をつくり、公演成功させるために懸命な努力をおこなっているようです。この歌劇「沖縄」公演内容1953年沖縄伊江島真謝部落実際におこった米軍による農地の取り上げ反対する農民たたかい中心に沖縄全土広がった一坪たりともわたせない」という県民不屈の物語を、新星日本交響楽団管弦楽にのせ、声楽家中沢桂瀬野光子さん、関西合唱団などが合唱うたいあげるという現代歌劇です。この歌劇は、第1次公演のときも「みていて、聞いていて、沖縄県民の根づよい勇気天与明るさ感じ苦しみ怒りがわいた」という感想よせられ観劇者のなかに非常に大きな感動をよんだものです。第2次公演では、さらに、第1次公演内容改作し演奏創造発展させているといわれ、いま平和を愛す大勢音楽家たちが、ひとつに結びあって、演奏力量を高め努力日夜おこなっているようですこのように、平和で健康な音楽であり、沖縄返還をめざす今日沖縄たたかいつづった歌劇「沖縄」一人でも多くの人が観劇し公演成功するよう、読者みなさん訴えます第2次全国ツアー公演終了後藤本洋は、日本共産党および民主青年同盟地方組織が果たした役割を、次のように記している。 — 歌劇「沖縄」第2次全国公演は、6月15日東京渋谷公会堂満員聴衆熱気あふれる拍手声援のうちに幕を閉じた今回第2次公演は、北は帯広から南は長崎にいたる全国26都市行われたが、どの会場舞台聴衆一つとけ合い割れんばかりの拍手の中で公演が行なわれ、その聴衆5万4千人越えている。この数は、一昨年行われた第1次公演1回あたり200人を上回る数であり、一般的には再演が大変困難な状況の中では一つ驚きでもある。日本における創作オペラ上演一度には数回しか可能でない状況から見ると、日本オペラ運動の上にも意義をもつものと、わたしたち自負している。ではなぜ、このような状況歌劇第2次公演出現したであろうか。和歌山市では、市内から5時間もかかる実家へ、自分出演するオペラといって出かけ、家族ぐるみ聴きにきた。西宮市では、歌劇ポスター張り出た一青年が逮捕されたことに対す釈放のための行動起こされた。[...]長野市では、盲目一青年が、音楽センターがだした「沖縄」のレコード聴き、ぜひ同じ境遇にある青年たちに聴いてもらおうと、その解説点字打ち一人ひとりをまわって60人もの盲人組織したこともある。また、津市では高校生中心となって各校よびかけ60人を組織しただけでなく、当日の裏方までを引きうけてくれた。函館市では、函館ドック労働者春闘職場討議あわせて歌劇参加討議し大量参加男声合唱見事にうたいあげ青森東北電工の労働者も、海をこえて、この演奏かけつけてきてくれた。福岡市では、中小企業社長が『沖縄日本人全体問題だ』といって十数人の社長組織して聴きにきてくれた。京都蜷川知事資金融資提供し大阪黒田知事以下、各市長数十万円援助金提供してくれた。こうして北九州市では、放送局新聞社事務所練習会場提供し北九州長野兵庫千葉東京では、テレビ・ラジオによってこの内容が報じられ、「朝日」「毎日」「中日」などのほか各地方紙は、こぞってこの記事とりあげるにいたったのである。「...」また、今回歌劇公演一つ特徴として、共産党民青が、聴衆組織積極役割果たしていたことがあげられ広範な人びと深く結合して多面的総合的な活動着実にすすめていることを感じさせられのである

※この「日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助」の解説は、「歌劇「沖縄」」の解説の一部です。
「日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助」を含む「歌劇「沖縄」」の記事については、「歌劇「沖縄」」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助」の関連用語

日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本共産党による歌劇「沖縄」制作上演への組織的指導と援助のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの歌劇「沖縄」 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS