新館の建設
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第二次世界大戦後の東京国立博物館では、新たな展示館の建設が相次いだ。1962年(昭和37年)には、構内南西隅に法隆寺宝物館が竣工し、2年後の1964年(昭和39年)から一般公開されるようになった。 これは、1878年(明治11年)に廃仏毀釈で困窮した法隆寺に皇室が一万円を下賜し、代わりに献納された宝物300余件を収蔵展示するためのもので、その建設は長年懸案とされていたものであった。なお、この時の建物は30年ほど使用された後に取り壊され、1999年(平成11年)にレストランや資料室を備えた新・法隆寺宝物館が開館している。 1968年(昭和43年)には構内東側に東洋館が開館し、日本以外のアジアの美術品はこちらへ移された。1984年(昭和59年)には構内西側、表慶館裏手に資料館が開館し、従来公開要望の多かった、館所蔵の図書・歴史資料・写真資料などが、研究者に公開されるようになった。 博物館においては、平常陳列とともに特別展の開催も重要な事業の1つである。しかし、大規模な展覧会の場合は、本館の平常陳列を一時撤去して特別展会場とせざるをえず、恒久的な特別展会場を含む新館建設の必要性が論議されてきた。このため、構内の中長期整備計画の中でその建設地が検討され、本館西側にあった別館(大講堂などがあった)と北倉庫を取り壊して、新たな展示館を建設することとなった。特別展会場・考古資料展示室・大講堂などを含む新展示館は平成館と名付けられ、1999年(平成11年)に開館した。
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新館の建設
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既存の天文館と理工館の2館は、築後40年余りが経過し建物や設備が老朽化してきていること、生命館に比べ天井の高さが低く展示に制限があること、優先的に耐震対策が必要な施設(II-2)と判定されたことなどから、天文館と理工館に替わる「新館」を建設することとなった。天文館と理工館の北側にある駐車場が閉鎖され、新館はその敷地に旧天文館と旧理工館とに隣接するかたちで建設された。新館の名称は旧名称を受け継ぎ、プラネタリウムと天文学関係の展示室を含む球体部分が「天文館」、その西側部分が「理工館」となった。新館は地上7階・地下2階建てで、2006年(平成18年)度に基本設計、2007年(平成19年)度に実施設計を行い、2008年(平成20年)度に建築工事が開始された。 2011年(平成23年)3月19日に完成・リニューアルオープンした。建設工事中も2010年(平成22年)の8月末までは通常どおり開館し、2010年(平成22年)9月1日秋から新館開館までの約5ヶ月間のみ閉館。新館開館後の名古屋市科学館は、現生命館と新館の2つの建物及び屋外展示(屋外展示の公開は平成23年秋)で構成されている。なお生命館はCOP10開催のため10月末まで開館した。 2010年(平成22年)6月10日には、世界最大となるドーム直径35mのプラネタリウムの建設が完了した。プラネタリウムの光学式投影機はカール・ツァイス製「ユニバーサリウム9型」(type UNIVERSARIUM Model IX)が、デジタル投影装置はコニカミノルタプラネタリウムのデジタルスカイIIが導入された。また、プラネタリウムはブラザー工業が2016年(平成28年)3月31日までの契約で命名権を取得(年間3,650万円)し、2016年(平成28年)4月1日から2021年(令和3年)3月31日までの契約で命名権を再度取得している。いずれの契約においても「Brother Earth」(ブラザーアース)の愛称が付けられている。また2021年(令和3年)4月1日以降の命名権はNTPホールディングスが取得し、それに伴い愛称が「NTPぷらねっと」に変更されている。なお、旧天文館で使用されていた投影機(カール・ツァイスIV型)は新天文館に移設され、一部機能を稼動可能な状態で展示されている。 また大型展示として、地球上の水の循環をモチーフとし水に触れて楽しめる「水のひろば」、高さ9mの「竜巻ラボ」、120万ボルトの放電が可能な大型テスラコイル2機がある「放電ラボ」、マイナス30℃を体感できる「極寒ラボ」がある。 2011年(平成23年)11月6日には、H-IIBロケットの開発試験で使われた機体と、国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼう与圧部の構造試験モデルが、屋外展示スペースに設置された。 2011年(平成23年)12月、プラネタリウムが、世界最大としてギネス世界記録に認定された。
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