新世紀の注視者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:21 UTC 版)
「アークトゥルス (ゲーム)」の記事における「新世紀の注視者たち」の解説
本作における黒幕的存在。 エリザベス・バソリー(リ・ヒョンギ) 本作の黒幕の一人。アングラマイニュの司祭を名乗る黒いドレスに身を包んだ魔女。「新世紀の注視者たち」という異端集団を率いている。巷では自分の若さと美貌が衰えるのを恐れ処女から血を絞り、血液風呂に入ったという怖い噂が流れている。 セリーヌの姉に当たる人物だが、既に本物のエリザベスは死亡。現在は「リ・ヒョンギ」という男の精神が入り込んでいる。 その正体は、太古の昔に生きた人類の科学者。神と悪魔の戦いで世界が一度滅ぼされる前に生きた人間である。彼は自分が作り出した電子の世界で生きる少女ピオナに恋をしてしまい、次第に「子供を生ませたい」と思うようになり、それをかなえるため狂気に染まっていった。セリーヌからは愛情を向けられていたが、興味のなかった彼はそれに答えず、いつも冷たく扱っていた。ヒョンギは「ガイア理論」を研究会にて発表。それは人類全てが同一の思考を持ち、電子サーバーの中へと意識を接続させ、自分の利益のために行動させないように管理するというもの。管理できる人間は「144000名」のため、人間を減らすべきだと主張するも、学会から嘲笑われてしまう。 その後、酒に落ちた彼はセリーヌに自身の脳をエリザベス・エンジンに組み込ませるように手配。エリザベスの肉体に自分の精神を移し、以後はエリザベス・バソリーと名乗る。 アーリマンを神と称え、自分が導き出した結論が正しいと証明するため神の復活をもくろむ。人類の抹殺を計る神アーリマンの手で人間たちを殺させ、自分と選ばれたものだけが暮らす理想の世界を創造しようとした。これが「新世紀の注視者たち」の真の目的である。セリーヌを自分の手駒にしようと誘惑するが、度重なる悪行についに愛想をつかされ、「私はあなたが大嫌い」と拒絶されてしまう。 最期の決戦の地エデンにてシズたちに倒され、自分の命と引き換えに大空に佇むアーリマンをエデンに召喚した。アーリマンが倒された後は、アフラマズダと会話を交わし、「不完全な存在として人間を生み出した神こそ、人間を堕落させた源であり、その根源だった。人間の罪は神の罪。神が人間を愛するのなら悪魔は人間を憎み、神が人間を憎むのなら悪魔も人間を愛するしかなかった。だから神も悪魔も堕落した人間を憎むのは愛情の裏返し」だと悟り、この世を去った。 ビヨルン・リュングスツロム 南ヴァレンシア王国の枢機卿。大病を患ったとされる国王に代わり、王国の政務を司っている。 しかし、その正体は悪魔に魂を売り渡した外道。古代の技術により、人間から怪物となる細胞に改造を施されている。国王や集められた子供を喰らい、シズの母シェラーを殺し、聖都バアラでは重税を課し、国民を苦しめている。 魔女エリザベスと共に、『黙示録』預言の成就を目論み、「絶対善」であるシズの肉体を生贄に捧げようとした。 最後の決戦の地、エデンにてシズたちと二度の戦いを交え敗北。醜い怪物の姿で死ぬことを悔やみながら、この世を去った。 怪老人 2章から本格的に登場し、エリュアードたちを影から支え、見守っている白髪の男性。かつては共和国を牛耳る七大老のひとりであったが、ある理由を機に脱退し、行方を晦ました。 その正体は、はるか昔栄えていた文明を持っていた古代人のひとり。センクラドやエンペンザを初めとする人形を作り出し、魔法という力を教えた。そのためか、人形たちからは「父」と呼ばれている。 人形に文明という知識を与えた結果、造物主である自分たちと敵対することになるという結果を生み出してしまい、何が悪いのか考え込む。そしてエリザベスの話から導き出した結論は人間の改善、神に頼ることであった。以降、神であるアーリマンを復活させようと行動を開始する。その過程でエリュアードたちに力も課したが、終盤にて敵対。そして、神の降臨と同時にシズたちに敗北し、使命から解放された。 エンペンザ・ラムスティン 王国軍に追われているシズとマリアを助けた隠者。アイスパインと名乗り、以後はシズの魔法の師となり、マリアの剣の師となった。東洋の文化に凝っていて、外見や住まいにもその影響が見られる。 隠遁生活を行なっていたが、その正体は五星王を束ねる帝国の宰相。セリーヌやエリザベスの義父でもある。センクラドとは兄弟であり、弟に当たる。 悪魔の子であるシズを「将来必ず災いをもたらす」と殺そうとするセンクラドと意見を違え、シズを守るために戦い死亡する。その後、エリザベスの手によって操り人形として蘇らされる。だが、死してその強靭な精神は失われず、エリザベスの命令に従っているふりをして行動する。 1章の最後「ネブガドネザル」にてシズたちの前に立ちはだかり、正体を明かす。シズの肉体を操り、セリーヌの腹部を切り裂かせて最後のダラントを取り出させる。しかしそれは、ダラントを隠すための器という使命からセリーヌを解放するためであり、取り出すことができるのはシズしかいなかったからだった。 3章の終盤にて刃を向けてきたプリセロナの兵を壊滅させ、居合わせたシズたちと最後の戦いを繰り広げる。倒される間際に「……強くなったな」とシズたちの成長を認め、「師」としての一面を見せた。その後、セリーヌの封印された記憶を解放するも「父」によって消滅させられてしまった。 スティアン・アルスタード ベリア半島に拠点を構える盗賊団の頭目。1章のみに登場する序盤の敵。「新世紀の注視者たち」の一員というよりは、魔女エリザベスに脅されていたに過ぎない立場。エリザベスの命令によりサルディスから若い娘を誘拐していた。敗北したあとはマリアによって全裸で忠吊りにされてしまい、放置されてしまうという末路を迎えた。その後は登場しない。
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