古代の技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 16:43 UTC 版)
中国では麻紙は衰退しただけであって、日本のように断絶はしておらず、陝西省の鳳翔の紙坊村には麻紙の古代の技法が伝えられており、麻鞋や麻切れを原料としている。不純物や染色もあるため、川水で洗い、草木灰や石灰で漂白し、臼でよくついたのだが、紙坊村では、3回洗い、3回臼をひく。 ヨーロッパの手漉き紙は、現在でも中国から伝わった伝統技術が温存されている。西欧は、比較的忠実にその技術を継承しており、麻(大麻)や亜麻のぼろ布を原料としている。 日本で麻紙の復元を試みた福井県や高知県、栃木県の紙漉き職人は、処理に手間がかかることを語っている。奈良時代の日本の麻紙の製法は失われており、1980年代の日本でその再現がこころみられている。
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