折りたたみ自転車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 交通 > > 自転車 > 折りたたみ自転車の意味・解説 

おりたたみ‐じてんしゃ〔をりたたみ‐〕【折(り)畳み自転車】

読み方:おりたたみじてんしゃ

本体構成する部分分割折り畳み可能な自転車持ち運び収納などに適した特性をもつ。


折りたたみ自転車


折り畳み自転車

(折りたたみ自転車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 14:06 UTC 版)

30th Anniversary Special Edition Dahon Folding Bike

折り畳み自転車(おりたたみじてんしゃ)とは、フレームなどを折り畳むことができるように工夫された自転車のこと。フォールディングバイクFolding bike)ともいう。

定義

折り畳み自転車は高度な工学デザインを要求され、今まで数々の工業デザイナーたちが自分達の発想力を試してきた。その発想の多彩さのために細かい定義づけをすることは難しい。しかしながら、折り畳み自転車はおおまかに以下のように区分することができよう。

  • 折り畳む際に工具を必要としないもの
  • 折り畳む際に工具を必要とするもの

一般的に1を折り畳み自転車と呼ぶことがほとんどである。2.を折り畳み自転車と呼ぶこともできるが、1と区別するために専門雑誌・書籍では「分割式自転車」と呼ばれることが多い(以下、2の種類の自転車のみを指す場合は「分割式自転車」と別に表記する)。もっと細かい分類をすれば「分割式自転車」の中でもロードバイクランドナースポルティーフなどに見られるフレームを前後に分割するようにするものをデモンターブルと呼ぶ。

輪行仕様車

日本独自に進化した輪行仕様車(あるいは輪行車)という種類もある。通常輪行する際には前後輪をはずして前フォークを抜いて束ねて輪行袋に入れる「アルプス方式」を取りやすいように設計されている。通常の自転車でもこの方式は(手間がひどくかかるが)取れないことはないので、厳密には折り畳み自転車とは言えるかどうか議論が分かれる。

Brompton

特徴

パーツを全て折り畳んだ状態(ブロンプトン)
ハンドル以外を折り畳んだ状態にし、押して移動する様子(ブロンプトン)

利点としては折り畳み自転車は輪行する場合に可搬性に優れること、自動車への積載や保管などで場所を取らないことなどが挙げられる。ただ同じ折り畳み自転車でも分割式自転車は分割された部品を束ねたり、効率良く収納しなくてはならない、また分解する時間がかかるなど、実際の持ち運びが若干煩雑になりやすい。ただ分割式自転車は、おおよそ走行面では優れているものが多い。特にデモンターブルは通常の自転車となんら変わらない。そのほか収納袋に入れた場合、手荷物として多くの公共交通機関で無償輸送が可能となるので、機動力の必要な旅には便利な乗り物となる。

短所としては折り畳み自転車はその性質上、保管、携帯の容易さと、設計仕様によっては自転車本来の走行能力を妥協しなければいけないところにある。例えば自転車のフレームそのものを折り畳んだり、分割したりするためにする十分な補強、部品を必要するため重量がかさむこと、設計上取り得るライディングポジションに制限を受けること、シティサイクルのような買い物かご(前かご)を取り付けられないため実用性に劣る(前かごを取り付けることができるとしても、その場合折り畳めなくなる。ただし、買い物カートのように変形することを前提して取り付けたものもある)こと、または下記に述べられているデザインの特性より直進安定性や高速維持性が劣るものが多いことが挙げられる。これらの短所を改善した大径ホイールと折りたたみフレームの組み合わせた折り畳み自転車も存在する。

デザインの特徴として、持ち運びなどの点から小径ホイールを用いていることが多く、ホイールベースが短いものが多い。折り畳み方式は1本の横棒状のフレームの真ん中からヒンジで折り畳む方式を採用しているものが最も多く、定評のあるブランドによる高級なものから安価なものまで多岐にわたる。また高性能な折り畳み自転車はその用途によって千差万別であり、例えば折り畳みサイズを小さくする、持ち運びがしやすいように軽量にする、旅行先でのスポーツとして走行性能に優れたものといった特色を出している傾向がある。

2002年5月9日国民生活センターは低価格の折り畳み自転車には品質が悪いものが多いという試験結果を公表した[1]

略歴

現在の形の折り畳み自転車が作成されたのは、1890年代とされている。1878年には、英国のウィリアム・グラウトが折り畳み自転車を発明した記録が残っているが、これはペニー・ファージング型の巨大な前輪を折り畳み、フレームを分割するものであった。また、1880年代には、折り畳み三輪車(子供用ではない)が英国とアメリカ特許出願されている。今日見られる自転車である安全型自転車が作られたのは1885年である。

1894年にアメリカでマイケル・B・ライアンが折り畳み自転車の特許を得ている。一方、フランスでは1896年に陸軍士官だったアンリ・ジェラール他が特許を出願している。これは、現代の機構と似通っており、少なくとも1897年には、既に実用化していた。また、英国では1896年にフォーン・フォルディング・サイクル社により作成されている。また、1899年にはライアンがハンドル部の折り畳み特許を取得しており、ほぼ現在に近い形になった。

これらの自転車は即座に各国の自転車部隊に採用され、第一次第二次世界大戦でも使用され、また、空挺部隊でも使用された。イギリス陸軍空挺部隊では、BSA製造の折り畳み自転車が実戦投入された。このモデルはパラバイク(Parabike)と呼ばれ、パシュレー(Pashley Cycles)から販売されていた。

第二次大戦後、多くの民間用折り畳み自転車が作成され、小径の折り畳み自転車が初めて作成された。1950年代は、自動車、自動二輪車のブームにより自転車の人気は下火であったが、1960年代になるとモールトンが発売され、1970年代に折り畳み自転車はブームとなりフランス、イタリアドイツスウェーデンなどで盛んに作られ、また、東欧から廉価な「Uフレーム」が数多く輸出された。1980年代には、1981年ブロンプトンが販売され、1982年には最初のダホンが発売された。現在では、ヨーロッパアジア、アメリカの大都市において多様な交通手段の一つとして利用されている[2]

代表例

A-Bike(シンクレア・リサーチ)
ジェットストリーム(ダホン)
ピクニカ(ブリヂストン)

脚注

関連項目

外部リンク


折りたたみ自転車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 00:50 UTC 版)

並木橋通りアオバ自転車店」の記事における「折りたたみ自転車」の解説

折りたたみ自転車ブリヂストン ワンタッチピクニカDX(★2巻第2話)- ミホ愛車機械が苦手なミホでも簡単に折りたたむことができ、ミホ自信つけさせるきっかけ作った。☆彡11巻第2話での松戸斉円の「ギジン化・アイ」では小さくて生真面目で賢そう(長岡談)な「ピクニカちゃん」が現れた。 ストライダ2(★3巻第5話)- 長岡愛車アオバの策中にハマ購入することとなったブロンプトンMk3(★4巻第6話/☆彡12巻2話/☆彡13巻5話/☆ミ1巻1話)- 前者同窓会参加したビジネスマンブロンプトンで来た同窓生感化され購入する後者折畳んでハンドル出した状態の「転がし輪行」で電車乗ろうとした若者駅員止められたのをアオバ目撃する姿が描かれている(ユーノ曰くイギリスでは多くビジネスマンがこの状態で使っているという)。 バイクフライデー ポケットロケット(★6巻第2話)- 上京した祖母黒井白井アカネ誕生日に喜ぶプレゼント持ってきた方を嫁にすると言い黒井用意した茜色車両白井ウェディングドレス用意していた)。以後アカネ愛車となる。 ブリヂストン トランジットコンパクト(★7巻第1話ブリヂストン トランジットスポーツG26(★9巻第3話)- もっと速く走れ自転車求めていたミホに工一が勧めた車両。しかしアオバは今のままでいいと言い購入にまでは至らなかった。 ビアンキ ミラノCD(★10巻第4話) ZEROBIKE(★10巻第4話) パナソニック・トレンクル6500(★13巻第3話)- ヒバリ愛車PV撮影ギャラとして手に入れた。次巻5話で工一の手により変速機追加されシートチューブに「AOBA」のステッカーが貼られている。☆彡11巻第2話での松戸斉円の「ギジン化・アイ」では眼鏡をかけた理工系男の子現れ、軽いフットワークでトレンクルの特徴説明していた。トレンクルの名は「トレイン+サイクル」から。 トースト 17バイシクル・エクスウォーカー(★15巻第5話ブリヂストン グランテック(★19巻第2話/☆彡5巻第4話前者年式不明アニメーター若者乗っていた。後者1984年製で、免許取得したばかりのモモコーがドライブがてらサイクリングをしたいという目的サチコ用に購入したルイガノ LGS-CM(★19巻第4話)- 引っ越し置き去りにされた子犬を届たいというヒバリのために、店の試乗車をアオバがこっそり持ち出して一緒に引っ越し先に向った。なお、その子引っ越し先には凶暴な大型犬がいたため届けられず、峠・大沢家でもそれぞれの家庭の事情(峠家はワカバの健康上の理由から、大沢家飲食業のため)で飼うことができなく、途方に暮れていたところに現れヒトハ引き取ったDAHON メトロ(☆05第4話ブリヂストン エマルジェン(☆11巻第1話) - 正確には「組み立て式」。 パシフィック イフ・モード(☆13巻第2-3話ブリヂストン ピクニカPC-160(☆彡5巻第4話1983年製。モモコーが五六七八輪業購入した車両14番スパナ一本折りたたみを行う「ちょっとめんどくさい自転車一緒に購入したサチコのグランテックと対等に走れるよう内装8段のハブギヤを搭載しブレーキ強化している。 リーズ&ミューラー BD-1(☆彡6巻第1話ミヤタ zigzag(☆彡6巻第6話)- 大工職人の老人乗っていた車両老人現場で落下した際に建材下敷きになり大破五六七八輪業でもめったに出ないというほど生産台数少ない。 ミヤタ クリックフォールディング アクション1(☆彡6巻第6話)- 上記ジグザグと同じミヤタ16インチ折り畳みモデル前述老人息子夫婦退院祝いとしてプレゼントしたパシフィック キャリーミー(☆彡12巻2話)- 当時付き合っていた彼女にいいところ見せたいがために若者アオバの店で購入したその後フラれ、駐輪場長らく放置されていたところ、同じマンションの住人である女子高生興味持ちその後譲渡されるオレンジ色車体色から譲渡後に「みかん号」と名付けられた。 タイレル FX(☆彡12巻6話)- 讃岐うどんが好きがために太ってしまった男性社員香川県出身)のために海外出張の3か月痩せた結婚する約束した同僚女性社員用意した車両納車の際アオバ提案ワカバ宮尾1993年初出作『七味撫子うのん』の主人公讃岐うのんの姿(大人になったという設定)で現れるDAHON ヘリオス(☆ミ13話)- 変則操作が苦手でロード破損してしまった女性勧め変速必要な時を学ぶと、ロードパーツ移植したヘリオス・改」にカスタムした。

※この「折りたたみ自転車」の解説は、「並木橋通りアオバ自転車店」の解説の一部です。
「折りたたみ自転車」を含む「並木橋通りアオバ自転車店」の記事については、「並木橋通りアオバ自転車店」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「折りたたみ自転車」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



折りたたみ自転車と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「折りたたみ自転車」の関連用語

折りたたみ自転車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



折りたたみ自転車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
Be.BIKEBe.BIKE
Copyright(C) 2001- 2025 CAR MATE MFG.CO.,LTD. All Rights Reserved.
Be.BIKE自転車用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの折り畳み自転車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの並木橋通りアオバ自転車店 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS