庁舎の外観と内装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/18 20:14 UTC 版)
「ミシガン州会議事堂」の記事における「庁舎の外観と内装」の解説
ミシガン州会議事堂は地表からドームの上に建っている尖塔の上までの高さが81.4m、幅128.1m、奥行き83.5m、一周463.3mで、4,720m²の面積を占めている。庁舎は4階建てで、一般用の入口は1階に設けられている。北側と南側の回廊にはそれぞれ4階まで上がる階段が設けられている。 正面玄関の上部に設けられているペディメントには、「ミシガンの興りと進歩」(The Rise and Progress of Michigan)というタイトルが付けられている。ペディメントの前面中央にはネイティブ・アメリカンの衣装を着た「ミシガン」という名の女性像が彫られている。この女性は本と球体を州民に差し出しており、これは州の明るい未来を象徴している。また、この女性の周りは農業を象徴する鋤、コルヌコピア、月桂樹や、舟運業、鉱業、製材業を象徴するものなど、州の経済を象徴するもので囲まれている。 かつては、この庁舎は州政府の機関全てを収容し得る大きさを有していたが、州政府の規模が拡大したため、現在では立法各機関の事務所が入った2棟のビルは議事堂正面の向かいに、最高裁判所はキャピトル・モールの反対側に、またミシガン州立図書館・歴史センターは州会議事堂の2ブロック西にそれぞれ移転し、議事堂内にはミシガン州議会の上下両院の議場と首脳部の事務所、州知事室、州副知事室のみが残されている。かつてミシガン州最高裁判所として使われていた部屋は、州上院歳出委員会室となっている。 1階の回廊は、もともとの庁舎の設計では南側の回廊の南西角にある武器庫などの「倉庫」につながっていた。当初、1階の床は板張りであったが、後にグレーのタイルで敷き替えられた。部屋は庁舎の完成当初はガス灯で照らされていたが、1900年頃までには電灯に置き替えられた。現在では、1階には、州上院事務官や州下院上級官吏の事務所のほか、一般来庁者用のツアーや情報サービスが置かれている。 2階から4階にかけては、床にはバーモント州産の大理石とライムストーンが用いられている。ほとんどのドアノブは真鍮やその他の銅合金でできている。完成当初につけられていた真鍮製のドアノブのほとんどは盗まれた。現在のドアノブと蝶番には州章が示されている。庁舎内には、一見ウォールナット材で造られているように見えるものが見られるが、これらは実際はミシガン州産のストローブマツ材で造られており、ウォールナット材に似せて塗装されたものである。 ドームの直下は、2階からドーム裏側まで吹き抜けの円形広間になっている。ドームのすぐ下の天井には1886年に描かれたムーサの画が8枚、円形に並べられている。これらの画の作者は100年以上にわたって不明であったが、現在ではトマソ・ジュグラリスがボストンのアトリエで制作したものと判っている。2階の北側にはlong-drop clockと呼ばれる、大きな時計が設置されている。この時計は庁舎の完成時に設置されたもので、かつては議事堂における正式な時刻を示す時計であった。この時計は1990年に修理され、現在も動いている。 3階には知事室・副知事室が設けられている。また、3階と4階の廊下には、歴代のミシガン州知事の肖像画が飾られている。1989-92年の庁舎改修時には、知事室は最も大規模な改修が行われた箇所の1つであった。知事室には1876年にサギノーのフィージ・ブラザース社が製造した備品が残されている。 ミシガン州議会の本会議場(左: 上院, 右: 下院) 4階の両端にはミシガン州議会上下両院の議場の傍聴席が設けられている。38名の議員からなるミシガン州上院は庁舎の南側のウイングに、110名の議員を抱えるミシガン州下院は北側のウイングにそれぞれ本会議場を置いている。議場の設計は基本的には上下両院で違いはないものの、上院の本会議場は下院の本会議場よりも小さく、装飾も大きく異なる。上院本会議場はテラコッタとティールを基調としてまとめられているのに対し、下院本会議場は青と金色を基調としている。上院の議長は州副知事が務めており、その席はウォールナット材で造られた演壇の奥に置かれている。下院本会議場の入口に敷かれている絨毯には、楕円形のカルトゥーシュに州の花であるリンゴの花が描かれている。下院議長の席は議場正面奥の中央に位置しており、その上部には石膏に彫られた、色付けされた州章が飾られている。上下両院とも、コンピュータ化された投票システムを用いており、投票結果が傍聴者にも判るように、壁に埋め込まれたスクリーンに投票結果が映し出されるようになっている。また、上下両院とも、自然光を取り入れられるように、本会議場の天井にはガラスのタイルがはめ込まれている。これらのガラスのタイルにはエッチング加工がなされており、各州の州章が描かれている。
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庁舎の外観と内装
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「アラスカ州会議事堂」の記事における「庁舎の外観と内装」の解説
アラスカ州議会の本会議場(左: 上院, 右: 下院) 庁舎は6階建て、鉄筋コンクリート造で、外壁にはレンガが貼られ、1-2階にはインディアナ産のライムストーンで造られたファサードが設けられている。ポルチコはプリンス・オブ・ウェールズ島産の大理石で造られた4本の柱で支えられている。議事堂の敷地が狭く、装飾もあまりないため、一見、ただのオフィスビルのようにも見える。 また、他の多くの州の州会議事堂と異なり、アラスカ州会議事堂は屋上にドームを有していない。屋上にドームを有していない州会議事堂はアラスカのほか、オハイオ、オレゴン、テネシー、デラウェア、ニューメキシコ、ニューヨーク、ノースダコタ、バージニア、ハワイ、およびルイジアナの各州の州会議事堂である。 ロビーの壁面には「陸の収穫」(Harvest of the Land)および「海の収穫」(Harvest of the Sea)というタイトルのついた2枚の粘土壁画が飾られており、狩りと漁を現している。また、ロビーにはアラスカ先住民系の公民権運動家エリザベス・ペラトロビッチの胸像も立っている。 1-2階は事務室および委員会室で占められている。3階には委員会室のほか、アラスカ州議会の上下両院の本会議場が置かれている。3階の壁には初期のジュノーにおける写真家、ロイド・ウィンターおよびパーシー・ポンドの作品が展示されている。また、3階には最初のアラスカ州選出の連邦上院議員、ボブ・バートレットおよびアーネスト・グリューニングの胸像も立っている。4階には知事室および副知事室が置かれている。執務室のドアはカバノキで造られており、アラスカ州の産業を現す手彫りが加えられている。また、「知事の廊下」(Hall of Governors)には、アラスカ地区時代から現在に至るまでの知事および副知事の肖像画が並んでいる。5階は立法機関の事務室および委員会室で占められている。かつて連邦裁判所が置かれていた6階には、現在は立法機関の予算委員会室が置かれている。 議事堂敷地内の野外には、1950年に連邦政府から全ての州および準州に贈られた自由の鐘のレプリカが置かれている。
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