小菅神社神域内の文化財とは? わかりやすく解説

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小菅神社神域内の文化財

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 05:30 UTC 版)

小菅神社 (飯山市)」の記事における「小菅神社神域内の文化財」の解説

小菅山は、自然信仰時代には水分神祀られ、後に熊野修験の手によって霊場として確立された。そのため、熊野社各所見られる来由記などに記されところによれば、神社結界となっていたのは、大倉崎口(現在の飯山市大字常盤)、関沢口前坂口、神戸口の4箇所で、それぞれ鳥居設けられており、神域への入口となっていた。この結界内部には、小菅神社由縁ある社寺・史跡民俗今日伝えられている。 奥社本殿重要文化財小菅神社本殿大聖院跡地護摩堂から続く参道をぬけ、溶岩性の岩石露出する急峻な登山道進んだ標高820m付近にある。天正19年1592年)の修復記録があり、棟札によれば小野源之丞政高なる大工修造あたったとある。小菅神社祭神8祀る屋根入母屋造、妻入、銅板葺き桁行・梁間とも4間(「間」は柱間の数を指す)。柱間を正側面とも偶数とする(中央が来る)のは、社寺建築には珍しい。組物出三斗でみつと)、軒は二軒繁垂木ふたのきしげだるき)とする。東・南・西の3面切目縁めぐらし東面後方3間分下屋(げや)を設ける。北面岩窟迫っている。南面斜面張り出した懸造とし、西側階段をつけて西の縁から社殿上るようになっている建物天文年間(1532 - 1554年)の建立とみられ、内部安置される禅宗様宮殿くうでん)2基は永正5年1508年建立記録がある。中世さかのぼ修験道建築稀少遺例として貴重である。 奥社本殿 奥社本殿南面 仁王門(旧元隆寺西大門里宮 仁王門 里宮鳥居 里宮参道 菩提院 山号小菅山桜本坊元隆寺別当大聖院堂舎享保年間法印俊栄によって中興開基されたと伝えられる真言宗寺院神仏分離以後大聖院別当神職となり、仏教に関する什器菩提院移されている。信濃三十三箇霊場第十九番札所護摩堂 小菅山元隆寺別当大聖院跡地現存する堂舎は、寛延3年1750年)に再建されたもの。 菩提院堂舎 菩提鐘楼 護摩堂大聖院跡) 小菅神社杉並木 奥院参道沿いに続く杉並木。江戸時代造営で、樹齢300年前後の立ち並ぶ奥社参道鳥居 杉並奥社参道磐座群 奥社参道沿いにある奇岩群。上杉謙信武田軍追手から身を隠したという隠れ石、弘法大師参拝折り休憩をとり、錫杖の跡をのこしたとされる御座石など多く名石がある。 鐙石 隠石 地蔵立像 舟石 愛染御座追分石像群 長野県道38号飯山野沢温泉線から小菅山方面へ進むと、水田道路脇にある石像群。かつて元隆寺西大門仁王門付近にあった石碑など庚申塔などとともに集められたもの。 神戸の大銀杏 神戸(ごうど)集落参道入口付近にあるイチョウ古木落ち葉積雪を占う(ゆきだめしぎ)と呼ばれ長野県内でもっとも幹が太いという。 追分石像群 神戸大イチョウ 大イチョウ鳥居 イチョウ根元石祠 以上に紹介していないものを含め、小菅神社神域内の文化財について、表4参照されたい。 表4 小菅神社神域内の文化財名称年代種別指定年月日小菅神社奥社本殿 1棟附:宮殿くうでん) 2基 室町時代中期 重要文化財(国指定) 1964.5.26 小菅柱松行事 重要無形民俗文化財(国指定) 2011. 3. 9 鳳凰文透彫奥社脇立 2面 桃山時代 県宝(彫刻) 1964.8.20 板絵着色観音三十三身15室町時代初期 県宝(絵画) 1964.8.20 絹本著色両界曼荼羅図菩提院室町時代初期 県宝(絵画) 2002.3.28 神戸イチョウ 県天然記念物 1962.9.27 小菅神社奥社参道杉並木 江時代 県天然記念物 1974.3.22 阿弥陀如来立像 室町時代初期 市有文化財 1983.3.23 小菅神社奉納絵馬黒神馬・白神馬」 1606年慶長11年市有文化財 1997. 1.20 小菅神社奉納額絵「花鳥の図」 市有文化財 1997.1.20 小菅神社木造馬観世音菩薩坐像 平安時代後期 市有文化財 1997.1.20 紙本著色涅槃極楽地獄絵図菩提院江戸時代 市有文化財 2000.3.27 紙本著色十六善神画像菩提院江戸時代前期 市有文化財 2000.3.27 阿弥陀三尊像 1732年享保17年市有文化財 2001.11.29 仏山観音石像及び本尊 江戸時代 市有形民俗文化財 1986.1.24 小菅大聖院跡及び奥社参道 室町時代明治時代 市史跡 2003.1.15 小菅イトザクラ天然記念物 1997.1.20 小菅ヤマグワ天然記念物 1998.5.18 犬飼神社カツラ天然記念物 2001.5.30

※この「小菅神社神域内の文化財」の解説は、「小菅神社 (飯山市)」の解説の一部です。
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