女子高生は異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 06:24 UTC 版)
『男子高校生の日常』の単行本巻末に掲載されている描き下ろし漫画。タイトル通り、女子高生が主役の話。「男子高校生の日常」と世界観は共通しており、唐沢が脇役で登場したり、主要登場人物たちが「男子高校生の日常」本編にも出演したりしている。 ヤナギン 声 - 小林ゆう 眼鏡を掛けた女子高生。中央高校に通っている。本名は柳。化学部部長には「ヒロ」と呼ばれている。負けず嫌いな上に、やたらと暴力的。意味もなく男子高校生を見下しているが、当人もさして変わらない。羽原と生島の3人の中では仕切り役になることも多いが、仲がいいから一緒にいるわけではない模様(後述)。カエルが苦手。 男友達が多いが、デリカシーのない下ネタをよく使うため、一部から評判がよくない。生島の胸囲の発育を妬んでいる。 本編ではヒデノリと河原で接点がある。 少女時代は身体が大きく、空手を習っていた。空手は中学でやめており、高校生になった現在は勉強が得意(名護に敗れたものの試験結果では学年2位)。なお、名護との勝負(勉強・空手・ラーメンの早食い・サウナに長く留まるための忍耐力)では名護の圧勝であった。唐沢の額の傷にまつわる出来事に関わっており、その件に関する話題になると、唐沢に対して弱腰になる。しかし、当時友人だった羽原によって額と心に消えない傷を負わされた唐沢のために、10人のアークデーモン討伐隊の1人として羽原と戦った過去があり、戦いの後は家が近いという理由から羽原の監視を命じられ今に至る。化学部部長等、討伐隊のメンバーとの交流は続いており、討伐隊の仲間達で撮った当時の集合写真を今でも大事に持っている。 羽原(はばら) 声 - ゆかな おかっぱの女子高生。兄がいる。真田西高校に通っていて、文学少女とも知り合い。ヤナギンや生島とよくつるんでいるが、うわべだけの付き合いの模様。 登場人物の中でも比較的常識人で、異常な女子達へのツッコミ役を務めることが多い。「フラットチェスト」と揶揄されるほど発育が悪いものの、人間離れした身体能力を持っており、周囲から恐れられている。 子供のころは「アークデーモン」と恐れられる悪逆無道のいじめっ子であり、唐沢の心と額に消えない傷を残している。これにたまりかねた子供たちにより討伐隊が組織され、10対1という壮絶な戦いの末に相討ちで決着した。それ以降は徐々に凶暴性が失われていき、アークデーモン時代のことが話題になると恥辱と罪悪感で泣き出してしまうようになった。だが、闘いにルールを用いることが理解できないといった残虐性を覗かせたり、怒ったとき無表情で凄んだりするなど、根本はあまり変わっていない。 アークデーモン時代の名残で近隣の男子達からは畏怖の対象として扱われており、そのため彼氏はできず、また唐沢からはその一挙一動を全身全霊で警戒されている。 最終話にて階段から転落しそうになった唐沢を助けようとして逆に自分が怪我を負ったことで、唐沢との立場はある意味対等となるに至った。 2012年3月に行われた人気投票では唐沢に次ぐ第2位を獲得している。 生島(いくしま) 声 - 斎藤千和 ツインテールの女子高生。通っているのは真田東女子高校で、文学少女とも知り合い。レスリングをやっている。ヤナギン同様男子高校生を下に見ており、ヨシタケと文化祭の受付をした際に見栄を張って男に関して知ったかぶりをするなどして、逆に痛い思いをしている。 ヤナギンによって木の棒と性交させられた経験を持つ。3人の中でも特に底意地の悪さを見せる描写が多い。 通っているのが女子高のため、男子と絡む機会が少なくそれを不満に思っている描写がある。ヤナギンと羽原とはなんだかんだでつるんでいるが、ヤナギンの下品さと嫉妬に辟易しており、時に険悪になることも。唐沢の額の傷にまつわる出来事に関わっている。 名古(なご) 声 - 皆川純子 眼鏡を掛けたクールな女子高生。頭に三角巾をつけている。中央高校生。あらゆる分野でヤナギンを凌駕しており、ヤナギンから目の敵にされているが、当のヤナギンとは知り合いですらないが、なぜか勝負を受けてあげている。奈古さんと共通点が多いが、彼女との関係は不明。単行本7巻の描き下ろしにて、タダクニと行動を共にしているシーンが描かれている。 ヤナギンの先輩 声 - 伊藤静 ヤナギンの先輩。黒髪のロングストレート。中央高校生。非常に物腰が荒い。3人に頼まれ女子高生力をつけさせようとするが、その指導はどこか間違っている。羽原の先輩とは犬猿の仲で顔を合わせるたびにケンカをする。唐沢の右腕の傷に関わっていたらしいが助けてもらったときにできたもので、直接傷つけてはいないと主張している。 羽原の先輩 羽原の先輩。糸目だが怒ると大きく見開く。真田西高校生。普段はブリっ子で物腰は穏やかだが、本質はヤナギンの先輩とそう変わらない。ヤナギンの先輩や生島の先輩とは小学校の同級生だった。生島の先輩の給食費が紛失した事件で、ヤナギンの先輩とともに嫌疑をかけられたが、双方とも容疑を否認。互いに罪をなすりつけあい、やがていがみ合うまでになっていく。唐沢の左鎖骨部の傷に関与したらしいが助けてもらったときにできたもので、直接傷つけてはいないと主張している。 生島の先輩 生島の先輩。真田東女子高校生。ヤナギンの先輩と羽原の先輩が犬猿の仲になった元凶。無くなったはずの給食費は、家に忘れてきただけであり、言い出すタイミングがつかめずにいた。意を決して事実を打ち明けて2人を和解させるが、給食費は既に個人的に使ってしまっていたため、結局顰蹙を買う。 羽原の兄 声 - 関幸司 羽原の兄。人間ができている。制服を拝借されたり、妹の友人らの醜態を目撃したりするなど、タダクニの妹のような役回り。制服から、真田北高校生だと思われる。 松本 たかひろ(まつもと たかひろ) 声 - 森久保祥太郎 羽原の向かいの家に住む男子高校生。真田西高校生で、文学少女のクラスメイト。アークデーモンの被害者の1人であり、本編にも登場している。目の下にうっすら隈のようなものがあり、一見すると目つきが悪いが気さくな性格。友人とよく「かわいい女の子の定義」や「女子の言動」などについて議論をしている。 修一(しゅういち) 声 - 朴璐美 アークデーモン討伐隊の1人。ヒデノリの記憶にあるラバーシューターと同じ格好をしている。アニメ版では技も同じであった。ヨシタケによって、ラバーシューターが複数の小学生達による遊びだったことが明かされているため、彼もまたラバシューターの1人だった可能性が考えられる。 アークデーモン討伐隊 不世出のいじめっこ、アークデーモン羽原の暴虐に耐えかねた子供たちによって、7つの小学校から選ばれた最強と思われる10人の小学生達。10対1の壮絶な決闘の末、相打ちでアークデーモンを打倒した。数年の歳月が流れた後も、彼らの交流は続いているらしい。メンバーはヤナギン、化学部部長、修一が明らかにされている。 シルバーデビルの少女 「シルバーデビル」の異名を持つ女子高生。メガネをかけた根暗な雰囲気の少女。単行本5巻のカバー裏に異名と立ち姿のみ描かれた。制服から真田東女子高校生だと思われる。シルバーデビルがどのような経緯でついた異名なのかは不明。本編には未登場だが、タダクニ達の発言から過去に3人目のラバーシューターを再起不能にしていることが明らかとなった。アニメ版の最終話において、嘘劇場版予告「女子高生は異常 アークデーモンVSシルバーデビル」に登場し、アークデーモン羽原の宿敵としてロンドンに現れた。 ギガンテスの少女 「ギガンテス」の異名を持つ女子高生。シルバーデビルの少女同様、単行本5巻のカバー裏に異名と姿のみ描かれた。そばかすとお下げが特徴で、駅のホームでアニメ雑誌のようなものを読みふけっている。ギガンテスにどんな由来があるのかは不明。こちらはアニメ未登場。
※この「女子高生は異常」の解説は、「男子高校生の日常」の解説の一部です。
「女子高生は異常」を含む「男子高校生の日常」の記事については、「男子高校生の日常」の概要を参照ください。
- 女子高生は異常のページへのリンク