天路歴程とは? わかりやすく解説

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てんろれきてい【天路歴程】

読み方:てんろれきてい

原題The Pilgrim's Progressバニヤン小説第一部1678年第二部84年刊。クリスチャンとその妻クリスチアーナが「滅亡の市」を旅立ち、「落胆の沼」「虚栄の市」などを経て試練の末に「天の都」に至るまでを描く。


天路歴程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 16:17 UTC 版)

天路歴程』(てんろれきてい、: The Pilgrim's Progress[1]、 Part I (1678年)正篇、 Part II (1684年)続篇)は、イギリスのジョン・バニヤン(バンヤン、バニャンとも)による寓意物語。


  1. ^ 略称である。フルネームは「The Pilgrim's Progress from This World to That Which Is to Come; Delivered under the Similitude of a Dream」。
  2. ^ 『意訳天路歴程』(レファレンス共同データベース)


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天路歴程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 14:27 UTC 版)

ジョン・バニヤン」の記事における「天路歴程」の解説

バニヤンは「天路歴程」を2部構成書き第1部1678年に、第2部1684年ロンドン出版された。執筆1回目収監のときに始め、恐らく2回目のときに終わった考えられている。2部1巻合本した初版1728年発行された。誤ってバニヤンの作とされた第3部1693年発行され1852年再版された。この第3部題名The Pilgrim's Progress from This World to That Which Is to Come と言った。 「天路歴程」は史上最もよく知られ寓話であり、非常に多く言語翻訳された。プロテスタント伝道団は聖書次ぎ最優先で「天路歴程」を翻訳するのが普通だった。 これ以外のバニヤン2つ成功作は、比較知られていない架空伝記 The Life and Death of Mr. Badman (1680年)と、寓話 The Holy War1682年)である。バニヤン内面明らかにした3番目の著書Grace Abounding to the chief of sinners である。これは非常に冗長で、バニヤン自身全て記されているが、彼がこれを書いた動機キリスト教赦し概念分かりやすいように賛美し、彼自身のような経験をした人たちを慰めることであったことを除けば、耐えられないほど独善的感じられる上記作品数多くの版を重ね誰もが読めるようになっている例え大英博物館ニューヨーク公立図書館には、ジェームズ・レノックスが収集した「天路歴程」のさまざまな版収められている。 バニヤン著作のほとんどが説教発展させたものであったにもかかわらず、彼は多作作家となったばかりでなく、人気のある伝道師になった神学的には彼は清教徒であったが、彼に陰気なところが少しも無かった友人だったロバート・ホワイト描いた肖像画では、バニヤン本当性格魅力表れている。バニヤンは背が高く赤毛で、高い鼻、大きい口、そして輝く目を持っていた。 彼には英語の聖書以外の学問無かったが、あらゆる聖典知っていた。また彼は1575年翻訳されマルティン・ルターCommentary on the Epistle to the Galatians にも影響受けたバニヤン牢獄から釈放される少し前、彼はキッフィン、ダンバーズデューンポール他と論争起こしている。1673年、彼は Differences in Judgement about Water-Baptism no Bar to Communion著した。ここで、キリストの教会明らかに聖者であると露見したキリスト教徒、彼自身神の光に従って歩くキリスト教徒信仰会派入れない保証持たない、という前提取った。彼は「使った洗礼を神の慣行とする」ことは認めたが、それを偶像化することは認めなかった。それは、洗礼が無いことを理由本当キリスト教徒として認めた人を除名する原因になると考えたからだった。 キッフィンとポールは、Serious Reflections回答発表した。そこでは、聖餐洗礼受けた信者に限ることに賛成立場取っており、ヘンリー・ダンバーズの著書 Treatise of baptism (1673、1674年)で彼の承認得た。この討論は、カルバン派バプテストに、洗礼受けていない信者を含む会派についての疑問未解決のまま残す結果となったバニヤン教会幼児洗礼者を組合員として認めており、最終的に幼児洗礼主義会衆主義となったバニヤンは、おそらく英語の本で最も広く読まれ聖書以外のいかなる本よりも多く言語翻訳されていた「天路歴程」を書いたという名声得ている。幅広く人の心に訴えるこの作品魅力は、優しさ感触趣きあるユーモア、心動かす力強い言葉遣いほとばしり、そして英語に特有の表現駆使して筆者強力な想像力登場人物事件そして場面を、まるで読者知っている現実そっくりに作り上げる物語面白さにある。 マコーリー次のように評している: 「読者はみなあの広い通り、狭い通り、そして百回行き来した道を知っている」 「17世紀後半イングランドではきわめて優れた想像力を持つ心には二種類かいなかった一つ失楽園作り出す心、もう一つは天路歴程を作り出す心である」 バニヤン60冊の本と小冊子書いたその中で Grace Abounding は現在の自叙伝で最も興味深い作品一つであるが、知名度の点では the Holy War が「天路歴程」に次ぐ。 昭和天皇1946年1月1日詔書人間宣言)に「我国民ハ動(やや)モスレバ焦躁ニ流レ、失意ノ淵ニ沈淪セントスルノ傾キアリ」とある。これは英文起草した幣原喜重郎首相が「the Slough of Despond」と書いたもの日本語訳したもので、『天路歴程』の第一部一節踏まえた表現であった

※この「天路歴程」の解説は、「ジョン・バニヤン」の解説の一部です。
「天路歴程」を含む「ジョン・バニヤン」の記事については、「ジョン・バニヤン」の概要を参照ください。

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