さまざまな版
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『歌集 秘帳』1951年11月 初版 風俗文献社(函入)判型82mm×168mm 補遺として次の4首が別にはさみこまれている。 灯を消して二人抱くときわが手もて握るたくまき太く逞し 握りしめわがほどのへに當てがひて入るればすべてを忘れぬるかな わらい繪をながめつつ二人その型をせんとおもへど出來ぬ可笑しさ 二度終へてまだきほいたつたくまきの尺八すればいよいよ太しき 『歌集 秘帳』1956年12月 再刊 有光書房(函入)跋文、斉藤昌三。判型は101mm×167mm(300円)2万部以上売れたという。近世庶民文化研究所の会報「瓦版」による草稿版(8首の対照) 『歌集 秘帳』(函入) 削除版 当局からの指導(強制)により41首を削除したもの。約5000部を刷ったといわれる。(見返しが無削除版はクリーム色、削除版が紫色という) 『歌集 秘帳(特装版)』1963年 那須書房 函入(780円) 『歌集 秘帳』2000年2月 皓星社(エッセイ林あまり) 「日大芸術科に通っていたらしい。富山県出身らしい。著者の身許はこれよりわからない。数奇な運命を辿って、出版界の異端児坂本篤のもとに持ち込まれた歌稿。肉体の悦びを素直にうたいながら、短い結婚生活ののち夫を失い、自らも若くして不遇の死をとげた湯浅真沙子歌集、50年ぶりの新装版。」(Amazon・出版社/著者からの内容紹介) 『愛の歌集 秘帳』2005年12月 北溟社
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さまざまな版
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フランス語原典版初演のために作曲された版。上記の出来事により、第4幕第1場でのエリザベッタとエボリの二重唱などがカットされ、原典版そのままの形で上演されることはなかった。この版はウィーン国立歌劇場で蘇生演奏された際、演奏時間が4時間以上かかった。 フランス語初演版(全5幕)カットを経て初演に使われた版。以上の版はグランド・オペラの習慣により第3幕にバレエ音楽が挿入されていた。 イタリア初演版(全5幕)アキッレ・デ・ロージェールがイタリア語に翻訳した版。フランス語版と音楽的にはほぼ同じ。67年6月4日のロンドン公演、同年10月27日のボローニャ公演(会場はテアトロ・コムナーレ)に使われたそれぞれの版があるが、この2つの版はほぼ同じ内容といわれる。ボローニャ公演に使用された楽譜がルッカ社から出版されたため、この版を“ルッカ版”ともいう。 1872年イタリア語版(全5幕)いわゆる“ナポリ版”。72年12月のサン・カルロ劇場(ナポリ)での上映に際して、以前にもヴェルディに協力したアントニオ・ギスランツォーニによって台本が改訂された。改訂されたのは第2幕のロドリーゴとフィリッポ、第5幕のエリザベッタとカルロそれぞれの二重唱などの場面。 1884年イタリア語版(全4幕)84年1月10日のミラノ・スカラ座での上演にそなえ、大幅な改訂が行なわれた。バレエ音楽やそれまでの第1幕を全面カット(カルロのアリアのみが歌詞を変え、移調したうえで新しい第1幕に残された)して全4幕とし、また多くの場面の音楽を改訂、また台本もデュ・ロクルとアンジェロ・サナルディーニによって更なる改訂が行なわれた。内容的、音楽的に凝縮され密度の濃い版となったこともあり、特に1970年代以前はよく採用されていた(カラヤンなども好んで用いていた)。ヴェルディと関係の深いヨーロッパ有数の音楽出版社・リコルディ社から楽譜が出版されたため、“リコルディ4幕版”とも呼ばれる。 1886年イタリア語版(全5幕)86年12月モデナのテアトロ・コムナーレでの上演の際に改訂されたもの。以前カットされた第1幕を復活(カルロのアリアも戻された)させ、バレエ音楽なしの5幕仕立てとされた。音楽的には84年イタリア語版をほぼそのまま用いており、第1幕が戻って物語の流れが明確になっていることなどから、1970年代以降、多くの上演で採用されるようになった。“モデナ版”、また、この版の楽譜もリコルディ社から出たため、“リコルディ5幕版”とも呼ばれる。 主な版は以上のようになっており、現在の上演の際によく用いられるのは 2.、 5.、 6.の版。最後の版は序幕がないのでオーケストラの倍になるギャラ対策で3時間15分以内になり、中規模の歌劇場でも良く演奏される。幾つかの版を組み合わせての上演も行なわれているため、どの版も決定版としては位置づけられない状態といえるかもしれない。
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