さまざまな演出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 08:42 UTC 版)
レビュー形式の演目だけに江戸時代には毎年さまざまな演出が行われてきた。戸板康二によれば、「釣狐の型」や工藤が鳥目になったり、障子で琴を弾いたりするのがあった。桜田門外の変をとりこんだ「雪の対面」もあったという(『名作歌舞伎全集第13巻』東京創元新社、1969年)。現行では、出演俳優の都合上、朝比奈役を女形が「小林の妹・舞鶴」として出演することがある。大阪では三代目尾上多見蔵が源頼朝役で特別出演する演出があったが、これは多見蔵の引退興行のためであった。 関東と関西で多少の演出の違いがあり、工藤が兄弟の父の最期の様を語る件で背面の襖を開けて富士山の遠見を見せるのが関西のやり方である。
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