跋文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 08:03 UTC 版)
跋文もまた格調高い漢文で結ばれる。「私はもともと書巻を執る者であるのに(村上源氏中院家庶流北畠家は大覚寺統に和漢の学問を家業として仕えた学者の家系)、かたじけなくも鎮守府大将軍の武官を承り、二度の大遠征で命を鴻毛に斉(ひと)しいものとして、虎口を脱してきた(命を賭した戦いを凌いできた)のも、全ては陛下のためである。どうか私がこれまで述べてきた非を改め、『太平』を為して頂きたい。もしそれが叶わなければ、私は范蠡(越王勾践の覇業を助けたが王から妬まれる前に引退した賢臣)のように官職を退き、伯夷(周武王への諫言が聞き届けられず隠者となった聖賢)のように山林に入って隠者となりましょう」等々と壮烈悲愴な覚悟を述べる。
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