初代 XR10/20G型とは? わかりやすく解説

初代 XR10/20G型(1992年 - 2000年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 23:57 UTC 版)

トヨタ・エスティマエミーナ」の記事における「初代 XR10/20G型(1992年 - 2000年)」の解説

1992年平成4年1月発売当時日本国内では、1991年平成3年6月発売され日産・バネットセレナ人気博していた。当時で言う本家エスティマは、先述通り同車対抗馬とするにはあまりにも大きすぎたため、全幅狭め5ナンバーサイズ縮小(ただし、ガソリン車排気量が2,400 ccのため3ナンバー登録となる)し、またエスティマとの差別化のためフロントグリルテールランプ内装などのデザイン日本国内向け変更した上で発売した雑誌などエスティマの幅を縮めたエミーナルシーダ表現されているが、元々エスティマ開発当初から5ナンバー版のナローモデルは用意されていた。 前述日産バネットセレナ好調見て後輪サスペンション固定車軸とした廉価グレード増やし見かけ価格帯下げて発売された。エスティマ当初モノグレードであったのに対しエミーナルシーダは、ビニールシート仕様廉価版「D」から、エスティマ同様の豪華さの高級版「G」まで幅広いグレード体制とし、前期型にはエスティマと同じ4輪独立懸架足回りを持つスポーツグレード「S」も用意された。 トランスミッションエスティマ同様の4速ATであるが、発売当初は全グレード5速MT設定されていた。ただし最上級グレードの「G」にMT存在していた期間はわずか1年であったトヨタ店カローラ店併売だった本家にあわせ、トヨタ店では「エスティマエミーナ」、カローラ店では「エスティマルシーダ」の呼称用いていた。これらには子エスティマ通称がつき、本家はそのレトロニムで親エスティマ呼ばれたまた、内外装系から足回りに至るまで本家エスティマより低コスト部品広範囲用いてコストダウン徹底し低価格アピールした。しかし、ロワーグレードに引っ張られ価格帯市場実情とは乖離したもので、実際販売台数ボリュームゾーンにあたるグレード価格セレナよりかなり上となっており、一定の利益率確保できる仕組みであった競合車であるバネットセレナに対して同程度価格帯までカバーしたこと、セレナより室内が広いこと、旧弊キャブオーバー型ワンボックスカーに不満を感じていた層の支持得られたこと、これまでにない外観受け入れられたことなどで販売的には成功収めピーク時にはルシーダが約1万2000台、エミーナは約8,000台もの月間販売台数記録し月間4,000程度だったバネットセレナ大差をつけた。 しかし、巨額開発費をかけた割に利益率低く、なかなかモデルチェンジをさせてもらえず、さらに、1994年平成6年10月ホンダ・オデッセイ発売される状況一変し販売台数減少してしまい、この事を気にモデルライフ後半では、タウンエース / ライトエースノア主力バトン明け渡すことになってしまう。 1992年平成4年1月 - 発売開始。この型を『前期型』と通称される。グレードは上から「Gラグジュアリー」、「G」、「S」、「X」、「F」、「D」の6種類ラインナップで、尚且つ全車MT設定があった。なお「S」はガソリン車のみのグレードで、「D」はディーゼル車のみのグレードとなっており、他は各々ガソリン車ディーゼル車両方ラインナップされていた。タコメーター集中ドアロックパワーウィンドウは「X」以上のグレード標準装備されている(=「F」以下はこれら全て装備)。 1993年平成5年5月 - ジョイフルキャノピー装着車新たに設定標準ルーフ比べて全高120 mm室内高65 mm拡大させ、明るく開放感のある室内とする。また、ボディカラー新色加えた今回一部改良に伴い販売台数極端に少ない「S」、「D」グレード廃止され、「Gラグジュアリー」、「G」のMT設定廃止された。なお「Gラグジュアリー」、「G」以外のグレード(「X」、「F」)には引き続きMT設定継続されている。グレードは上から「Gラグジュアリー」、「G」、「X」、「F」4種類整理された。 1994年平成6年6月 -「Xリミテッドベース特別仕様車設定。レギュラールーフのミドルルーフ装着車、ツインムーンルーフ装着車室内高65 mm拡大したジョイフルキャノピー装着車設定ボディカラーは、ダークティールグリーンマイカ、シルバーメタリック採用しLED式ハイマウントストップランプリヤスポイラー専用シート表皮、ラジオレス仕様 + 4スピーカーなどを特別装備する。 1995年平成7年1月 - マイナーチェンジ。この型を『中期型』と通称される。ルシーダ同色グリルサイドエアインテーク配したバンパーエミーナメッキ施した基調グリルワイド感あるバンパーへと変更したヘッドランプ両者共同形状となったが、ルシーダは「インナーブラック」、エミーナは「インナーシルバー」となっている。グレード「F」廃止され新たに「Xラグジュアリー」が新設定された。上から「Gラグジュアリー」、「G」、「Xラグジュアリー」、「X」の4種類。またMTガソリン車ディーゼル車とも「X」のみとなった1995年平成7年8月 - 特別仕様車「Xリミテッドミドルルーフ」を設定シルバーメタリック、ダークブルーイッシュグレーマイカを採用し濃色熱線反射ガラスLED式ハイマウントストップランプリヤスポイラー、ラジオレス仕様+4スピーカーなどを特別装備する。 1996年平成8年8月 - マイナーチェンジ。この型を『後期型』と通称される。ヘッドランプ形状ルシーダは「楕円型」、エミーナは「角型」となり、他には内外装変更とともに安全装備として、ABSデュアルエアバッグ、チェイルドシート固定式シートベルト全車標準装備した。またスポーティな「アエラス(AERAS)」を新設定。アエラスは、ルーフレール一体式リアスポイラーやバンパースポイラー、サイドマッドガードなどを備える。グレードは上から「Gラグジュアリー」、「G」、「Xラグジュアリー」、「AERAS」、「X」の5種類ラインナップとなった。また今回一部改良に伴いガソリン車MTは完全に廃止されMTは「X」のディーゼルターボ車のみとなった(=後期型ガソリンMT車一切存在しない)。 1996年平成8年10月 -「X」をベースした特別仕様車「Xリミテッド」を発売。ツインムーンルーフ仕様車も選択可能。 1997年平成9年4月 - 一部改良1998年平成10年1月 - 一部改良オドメーター表示方式これまで機械式の「アナログ表示」だったのが、液晶ディスプレイの「デジタル表示」に変更された。グレードは「Gラグジュアリー」が廃止され代わりに「エルセオ(ELUCEO)」を追加設定ランクは「G」と同等で8人乗り最上級。上から「G」、「ELUCEO」、「Xラグジュアリー」、「AERAS」、「X」の5種類ラインナップ。 しかし、本家エスティマと同様、数度に渡るマイナーチェンジ特別仕様車投入商品力低下最小限食いとどめていたものの、エスティマモデルチェンジ1か月後に控えた1999年平成11年12月生産終了2000年平成12年1月をもって統合ならびに販売終了となったため、5ナンバーモデルであるエミーナ・ルシーダは、一代限り終了となったコラムシフトAT車とは違いMT車操作しやすくするためにフロア式に変更されている。これによりウォークスルー機能なくなっている。MT車のシフトブーツコンソールの形状ガソリン車ディーゼルターボ車で各々異なっており、ディーゼルターボ車の場合コンソール後ろ側に「小物入れ」が付いており、その分全体的に縦長となっているが、ガソリン車コンソールにはそれが無い分前者比較して短い。また、パーキングブレーキAT車MT車共にハンドブレーキ式だが、レバー運転席右側という特異な場所に設置されている。 エスティマエミーナ 前期型リア エスティマエミーナ 中期型(1995/1 - 1996/8) エスティマエミーナ 後期型(1996/8 - 1999/12) エスティマルシーダ 中期型(1995/1 - 1996/8) エスティマルシーダ 後期型(1996/8 - 1999/12) エスティマルシーダ 後期型リア

※この「初代 XR10/20G型(1992年 - 2000年)」の解説は、「トヨタ・エスティマエミーナ」の解説の一部です。
「初代 XR10/20G型(1992年 - 2000年)」を含む「トヨタ・エスティマエミーナ」の記事については、「トヨタ・エスティマエミーナ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「初代 XR10/20G型」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「初代 XR10/20G型」の関連用語

初代 XR10/20G型のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



初代 XR10/20G型のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのトヨタ・エスティマエミーナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS