初代 XM型とは? わかりやすく解説

初代 XM型(2001年 - 2005年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 17:42 UTC 版)

スバル・トラヴィック」の記事における「初代 XM型(2001年 - 2005年)」の解説

2001年8月発売スバル初のいわゆるミニバンであるが、同社1983年に軽商用車サンバーベース開発したリッターカークラスのワンボックスカードミンゴ」を発売しており、3列シート車としては初ではない。 2001年当時GM資本提携していた富士重工業が、当時欧州におけるGMの子会社であったドイツオペル開発したミニバンザフィーラOEM供給受けたのである。ただし、生産されたのは、ドイツではなくGMタイ工場であり、GMジャパン通じて輸入され、スバルブランド車として販売された。 ステアリング位置は右のみ。エンジン当時日本輸入されていたザフィーラよりも大きな2,198ccエンジン搭載また、日本市場導入にあたってオーストラリアホールデン社からテストコースなどの支援をうけてスバル実験部隊によって事前に車輌特性などが確認された。 トラヴィック誕生経緯は、まずGM戦略として、GMタイ工場生産されるザフィーラを安い価格アジア中心に展開するという計画が元となっている。GMは、その戦略展開の中心企業として1999年資本提携をした富士重工業白羽の矢を立た。また富士重工業自体も、ミニバンファミリーカー市場主流となっていたにもかかわらずラインナップミニバン無く、この計画でその空白短期間かつ比較少な費用埋める事ができると考えられGM及び富士重工業両社とって大きな魅力のある計画思われた。 しかし、オペル車の信頼性低さリセールバリュー低さ知れ渡り始めた時期とも重なっており、トラヴィックザフィーラを含む他のオペルブランド車と共に販売直後から極度販売不振に陥り、トラヴィック対すザフィーラ価格設定もオペルブランド車のイメージ低下拍車を掛けることとなり、2001年末にはザフィーラ輸入販売中止されるなど、結果としてオペルブランドの国内販売撤退キッカケとなった車種であると言われる。 2車輌は、生産工場の違いを除いて基本的には同じ車ありながらトラヴィックザフィーラよりもかなり安価に販売できたのは、生産コストの安いタイであったからであると言われている。しかし、内容的に大きなエンジンやより充実した装備品一部グレード以外ではサイドエアバッグの不装備など安全装備はやや落ち部分もある)など、むしろ高度な部分もあった。また、スバル側でフルエアロパーツ・16インチアルミホイールなども企画された。トラヴィック大きな特徴のひとつは、ドイツアウトバーンを7人フル乗車状態で時速170km/hで安全に巡航長距離移動ができるように設計されていることで、全車トラクションコントロールEBD機能付きABSドアロック自動解除機能装備するなど、その安全性や、高速走行でのスタビリティ高く当時日本同クラスの車種とは次元の違う性能持っていたといえる。これは元となったザフィーラ設計において、主に操縦安定性高めるためのサスペンションチューニングなどを監修、それらを徹底的に追求した結果であるとも言われている。 多く日本車見られ内装仕上げ過剰品質使用頻度の低いシートアレンジ廃し走行性能安全性など、自動車としての基本的な機能重視した点は興味深く発売当初多く自動車評論家から高い評価与えられていた。 ダイヤル式段階調整リクライニング機構は、日本車では一般的でなく、使いにくいと不評であったが、微調整出来る点では優れており、チャイルドシート使用時などの安全性には寄与していた。 2004年12月GMタイ工場でのザフィーラ生産中止に伴い日本でもトラヴィック生産終了(ただし在庫分の車両販売2005年3月末までに完売)。販売累計台数はおよそ12,000であった。これにより、スバル日本国内のラインナップからは2008年6月独自開発のオリジナルミニバン「エクシーガ」(のちのエクシーガ クロスオーバー7)を発売するまでの間、いわゆるミニバン無くなった

※この「初代 XM型(2001年 - 2005年)」の解説は、「スバル・トラヴィック」の解説の一部です。
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