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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 08:03 UTC 版)
Arcadian Project(アーカディアン・プロジェクト) フェストゥム・人類軍との戦闘過程において事実上消滅した日本からわずかに生き残った者たちが遂行した独自計画。「アーカディアン」は「楽園」を意味する「Arcadia」に由来。人類をフェストゥムから守り、文化と平和を次代へ伝えることを目的としている。主な舞台となる竜宮島(たつみやじま)もプロジェクトの一環として作られた人工島であった(竜宮島については後述)。 軍事的な内容としては、遺伝子操作によるシナジェティック・コード発現 子供へのメモリージング(記憶の刷り込み) 対フェストゥム兵器(ファフナーおよびその運用システム、フェンリルなど)の開発・製造 人工要塞島の建造 が挙げられる。遺伝子操作・兵器開発は共に国際法で制限されており、また、強大な力を持つファフナーに対抗してフェストゥムがより強大化してしまうため、新国連に問題視されている。 Alvis(アルヴィス) アーカディアンプロジェクトを遂行するための組織。日本が確保・3分割していた瀬戸内海ミールと同じ3つのアルヴィスが作られ、そのうちの1つが竜宮島を指している。 メインボート、Rボート、Lボートの三分割が可能な超大型要塞艦であり、竜宮島は二千人以上の島民が在住する。 平和という文化を後世に伝える役割を担っており、艦上層部は数千人規模の市街が存在する。アルヴィス構成員は子供達も含めてオペレーターやパイロットなどの第一種任務と平和という文化を残す第二種任務(学校教師など)を受け持っている。第一アルヴィス 竜宮島(たつみやじま) 日本自衛軍研究機関所属。本編の舞台に相当。新国連からは『D-アイランド』と呼称される。擁するミールは島全体を覆う大気へと有機的変換を遂げているのが特徴で、皆城乙姫→皆城織姫と世代を経ていくコアの少女を要している。アルヴィス所属の大人および、メモリージングによる記憶が発現した子供によって構成されている。そのため、2146年のフェストゥム侵攻以前までは、未発現の子供はその存在を知ることなく、竜宮島を本来は既に消失した日本の離島のひとつと信じ込んで、日々の平和を謳歌していた。 『EXODUS』終盤にて、コアたる織姫の判断により、宇宙から飛来したミール・アルタイルを島に封印した上で自動潜行し海中に没する。島民はプランデルタにて脱出した上で、アルタイルと交渉が可能な「力」を育て帰還する決意を固める旅立ちの時を迎えた。 第二アルヴィス 蓬莱島(ほうらいじま) アルベリヒド機関所属。新国連からは『アヴァロン』と呼称される。第一期に登場し、フェンリルにて消滅。当初は別のプロジェクトで建造された設定だったがEXODUS以降再設定がなされた、 第三アルヴィス 海神島(わだつみじま) 国際エネルギー研究公社所属。新国連からは『アトランティス』と呼称される。新国連に編入したが、人類軍によって島民もろとも滅ぼされ、擁していたコアも新国連がヘヴンズドア作戦にて入手したミールの欠片と同化させられ、アザゼルD型種・ベイグラント及び分身たるパペットを用いての尖兵として活用されるに至っている。 シュリーナガルを失ったナレインは世界樹アショーカを移植する新天地としてこの第三アルヴィスを想定しており、援軍と合流後の最終目的地としている。やがてアショーカの移設は果たされ、アルタイルとの交信権をめぐりベイグラント(第三アルヴィスのコア)率いる勢力との最終決戦地となる。最終的にアショーカは美羽を除いたエスペラント、弓子、ナレインが自分たちを同化させたことで、新たなコア型フェストゥムを擁し定着した。その後、プランデルタの発令に伴って竜宮島の島民はシュリーナガルの生存者とペルセウス中隊と共に移住する。 『THE BEYOND』ではシュリーナガルと同じ状態にまで復活した世界樹の元でフェストゥムと人類軍から姿を消し、竜宮島への帰還を図っている。人口が一気に三倍以上に増えたことで大規模な都市が建設されているが、竜宮島を離れたことによる訓練プログラムの停滞や5000人の非戦闘員が増えたなどの要因で後進の育成が進まず、人員不足にも見舞われている。 フェストゥムとの共存、対話 真壁史彦主導の元で竜宮島が求めるフェストゥムとの戦争の終わり。元々は真壁紅音が土に触れながらフェストゥムを理解し、会話したいと口にしていた個人的な考え方だったが、後に皆城鞘がミールに同化され、コアになる皆城乙姫を誕生させると共にミールが竜宮島の大気に変化したことで共存の可能性が見え始める。 現在竜宮島のミールは大気となりながら竜宮島を通して人類を学びつつあり、史彦に寄れば完全に理解し合えば海の底や宇宙でもミールの元で生きることが出来るらしい。 人類軍ではそうした考え方は一顧だにされていなかったが、竜宮島がミールを有益な存在に変えたのが知られると共に半世紀近く続く戦いによる軍の疲弊に加えてナレイン・ワイズマン・ボースがエスペラント発見に伴って対話と共存を提唱したことでそれに賛同する派閥も現れ、結果として人類軍の分裂にもつながる。 機動侍ゴウバイン(きどうざむらい ごうばいん) 竜宮島で刊行されている漫画雑誌に連載されている漫画のひとつ。著者は大粒あんこ。本来はアーカディアン・プロジェクトにおいて記録された前時代の著作物の一つだったが、小楯衛がその漫画のファンだったため、父親の保がオリジナルの続編を執筆することとなり、大粒あんこのペンネームを引き継ぎ、島で唯一の漫画家となった。『EXODUS』においては新シリーズ『真・機動侍ゴウバイン』として連載中。堂馬広登の主演で実写特撮映像化も実現した。 この漫画に登場する主役・ゴウバインの頭部を模して作られたヘルメットがファフナーパイロットのうち、ゴウバインを愛する者に世代を越えて受け継がれている(初代・小楯衛、2代目・堂馬広登、3代目・水鏡美三香)。ヘルメットは補修はしているようであるが、基本的には衛が造った物そのままなので、被るとかなり汗臭い(美三香は内側に消臭スプレーを多量に噴霧し、とりあえずしのいでいる)。
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