主人公を取り巻く人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 01:01 UTC 版)
「タイガーマスクW」の記事における「主人公を取り巻く人々」の解説
高岡 春奈(たかおか はるな) 声 - 三森すずこ ケン高岡こと高岡拳太郎の姪。年齢19歳(第15話)。新たなるタイガーがナオトであることを知る数少ない人物で、タイガーマスクの「若くてキュートな(自称)エージェント」役として対外的な窓口役となる(タイガーの試合ブッキングは彼女が一手に引き受けている)。またタイガーのキャラクターグッズを作って新日の会場で売り活動資金を作っている。 本来は高校を卒業後は高岡モータースで拳太郎を手伝うつもりで、プロレスに興味は無かったが、拳太郎の節に記した経緯で店が開店休業状態になってしまった後、勝手にエージェントとなった。ナオトと共にプロレス興行に帯同し試合観戦を重ねるうち徐々に自分でも体を動かすことに興味が出てきており、(誰にも内緒で)伯父の影響で身に付けたプロレス技に磨きをかけながらトレーニングをしている。 設定的には「ナオトに憧れているが表面には出さない」 とあり、実際の劇中でも思慕をストレートに表すような描写はあまりないが、ナオトとルリコの接近にはさびしい思いを感じていた様子で、後の第34話では若松龍に「私、好きな人がいるの」と告げ、それがタイガーマスク(の正体=ナオト)であることを明かして若松の求愛を断っている。なお、自身の携帯電話にはナオトを「タイガー」の名前で登録しており、アイコンにはタイガーマスクのデフォルメイラストを使っている。 伯父からビッグタイガーにまつわるエピソードとして、かつての虎の穴の凄惨なやり方(試合)が文字通りの殺し合いだったという事実を聞かされて驚愕していた。スプリングタイガー ディーバ(女子レスラー)において日本チームへの助っ人として緊急参戦し、女覆面レスラー・スプリングタイガーのリング名でデビューを飾る。派手な大技を使わず、関節技で相手のウイークポイントを一点集中で攻めるファイトスタイルで、試合を見た拳太郎は高く評価している。反面、打撃技においてはデビュー戦でXウーマンやクイーンにリードされており、関節技ほど得意ではない模様。 バネのような瞬発力と驚異的な身の軽さから来る千変万化な動きを可能とする身体能力を備えており、実力的には一流レスラーとしての領域に手をかけつつある。後に虎の穴壊滅後に新団体立上げを目論むミスXからトップレスラーとしての協力を要請される。なお、スプリングタイガーのリングネームは長いため「スプリンガー」に縮められた。 高岡拳太郎(たかおか けんたろう) 声 - 田中亮一 アニメ第1作で「虎の穴」の悪役レスラー・イエローデビルとして登場し、「虎の穴」脱退後に正統派レスラー・ケン高岡として初代タイガーマスクと共に戦った元プロレスラー。今作ではすでに初老の域に入っており片足が不自由で、歩行時にはロフストランドクラッチ(杖状の医療具)が必要だが、それ以外の身体は至って元気。血縁者や弟子など第1作所縁の人物が多数登場する本作で、第1作に登場した本人が回想シーン以外で登場したのは彼のみである。 過去の経緯から初代タイガー・伊達直人の志を受け継ぎ、物語が始まるまでは秘密鍛錬場の存在を知る唯一の人であった。「虎の穴」復活をどこからか聴きつけ、ジパングプロレス崩壊後、行き場の無くなったナオトを新たなる「タイガーマスク」として鍛え上げる。タイガー復活後は影のコーチ的な存在として「『虎の穴』潰滅計画」を進めている。 小さなバイクショップ「高岡モータース」を経営していたが、ナオトと出会ってからは店どころではなくなってしまったため、現在は開店休業状態。店のマークが付いたツナギは今でも普段着としている。 姪の春奈が「エージェント」役を買って出ていることについては明確にその役目を与えているわけではないが「やるな」とも言っておらず事実上黙認。ただ彼女の活動の数々には関心を寄せている模様。 昔の「虎の穴」を知る者として、タイガーマスク(ナオト)が自ら「虎の穴」の軍門に下ったことに不満の色を見せ、一時は険悪な間柄になるが、その契約自体がタイガーを新日勢力から分断し、ザ・サードへの怒りのあまり迂闊な敵対行動をとったときに裏切り者として制裁対象に追いやる罠であったことを知り、ナオトを一層支えていく決心を固め、さらに「虎の穴」と決別しようとするタクマの復帰も支援していく。 藤井大助(ふじい だいすけ) 声 - 草尾毅 タクマの父親にしてナオトの恩人。ジパングプロレスを経営すると同時に団体の勇猛果敢なトップレスラーでもあった。GWMの刺客レスラー・イエローデビルによって再起不能なまでに肉体を破壊され、現在とある病院で療養中。 ナオトが新たなるタイガーとなったことは直接彼から聞いてはいないが行動から察し、「復讐のための行為ならやめろ」と言っていたが、ナオトの「レスラーとしてイエローデビルを許せないから戦いたい」という決意を知り、以後は陰ながら見守る。後のウォーゲームでダーク×ザ・サード戦を観戦時、ザ・サードこそが自分を再起不能にしたイエローデビルであったと 察した後、ダークがマスクを剥ぎ取られた際、その正体が行方知れずの息子だったという驚愕の事実を知る。しかし父の仇を討とうと命がけの戦いに明け暮れてきた彼の心情を思いやり、入院して同室となったタクマに優しい言葉をかけた。 後にタクマが(ナオトのガールフレンドとなりつつあった)ルリコと親しくなったことで幾分ナオトに負い目を感じている模様。 タイガーとダークの危機的状況に無我夢中で呼びかける中で、自力で立ち上がる。 ビジュアルモデルは大谷晋二郎。また、イメージは2016年に亡くなったプロレスラーのハヤブサがモチーフとなっている。 山科ルリコ(やましな ルリコ) 声 - 千葉千恵巳 大助が入院する病院の看護師で巨大医療法人グループオーナーの娘。大助を日々看ているが、時おり様子を見に来るナオトと親しくなる。名を秘して父の様子を見に来たタクマとも数回ほど会ったことがある。 大助と一緒にプロレス中継を見る機会が多くなった影響でタイガーマスクのファンになり、その流れで後にGWMのメディカルスタッフとしてMAXドームに勤務することとなる。そこで出会ったタイガー・ザ・ダーク(タクマ)のストイックな姿勢にも惹かれ、後にザ・サードとの戦いに敗れたタクマの回復を助けるべく、GWMを退職し療養所勤務へ戻って彼のリハビリを支援し、その過程で次第に健気で生真面目なタクマに強い情愛を感じるようになっていく。 イエローデビル(ザ・サード)との戦いを焦るあまり自分の味方だった新日プロを(一時的とはいえ)敵に回したタイガーの姿勢に残念なものを感じていたが、今はタクマを想うことが多くなっていた。そして大助の叫びとタイガーのマスクが破られてその素顔が見えたことでナオトがタイガーマスク本人だったことを知る。 虎の穴壊滅後はタクマの帰還を待つ傍ら、春奈の参加した女子プロレス団体のメディカルスタッフとして選手たちを医療面で支えている。
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