レオン・シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:16 UTC 版)
「神曲奏界ポリフォニカの登場人物」の記事における「レオン・シリーズ」の解説
レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン スピン・オフしたレオン・シリーズの主人公。探偵免許を持っている精霊探偵。生まれてから1000年程度の比較的若い上級精霊である。ルシャゼリウス市カドナ区のゴールディ&レオンガーラ探偵事務所所属。探偵事務所を設立したカナイ・ゴールディは既に死去しており、以降はレオン1人で切り盛りしていた。後に事務所のあった建物が爆破され、現在は治安のいい地区へ移ってレオンガーラ探偵事務所を開いている。マナガとは対照的に精霊雷の扱いがかなり上手く、壁抜けや空を飛ぶことも軽々とこなす。 普通はベルスト形態か、せいぜいリカントラ形態までの姿しか採らないジオウ枝族(ライオンの姿をとる精霊)の中で、非常に珍しいフマヌビック形態を採る風変わりな精霊。獅子のタテガミのような長い金髪で、山吹色のスーツにワインレッドのシャツを着ている。誕生から数百年間、3桁以上 もの楽士と5か月から4年単位の短期間の契約と解消を繰り返しているという異例の契約遍歴を持ち、さらにその契約者の全てが若く美しい女性楽士のみであるという徹底したプレイボーイぶりを見せる。だが、当人にとってはその全てが本気の契約であり、全ての契約者を一人の女性として愛し記憶している。 30年ほど前の契約楽士だったソガノ・キャリアダが殺害され、その復讐のため犯人を殺害しようとしてマナガ達と衝突する。その後に起きたとある事件を経てアブセイル精霊刑務所に投獄された彼は、刑務所に見学に来たサジ・シェリカと出会うことになる。マティアのことを非常に気に入っていて、契約を申し込んだこともあるが、結局断られている。事務所以外にもいくつか住居を所有している。また、相当な昔から超高級ホテルであるトルバス帝国ホテルを定宿としており、レオン専用の部屋の壁には今まで契約してきた女性たち全員の写真や肖像画などが飾られている。様々な探偵業務を請け負い、場合によってはかなりの高額の報酬を得ているためか、その他の収入源は不明であるのに金銭的にはかなり羽振りがいい。 生まれて間もない頃に契約したタチバナ・クレハが急死したことが後の彼の人生に大きく影響を及ぼしていた。神曲楽士と顔を合わせれば、神曲を聴かなくてもその楽士の魂の形を理解するという特技を持っており、気に入った楽士と短期間の契約と解消を繰り返していたが、正確には解消する度に契約をしていた。タチバナ・クレハが死んでからの1000年近く、非常に特殊な暴走状態にあり、彼女と近い神曲を与えてくれる楽士と短期間の契約を結び続けることでかろうじて自分を保っていた。 愛車はスポーツカーのチボレット・キャバロとバイクのギャリエイ・モデル75。 短篇集やTRPGルールブック、リプレイなどもふくめて50冊に達する小説単行本の、背表紙を飾ったことのある唯一の男性キャラクターでもある。 リジェーナ・リン・ニヴァーホルト 水色の髪と瞳のフマヌビック形態をとる女性の精霊。精霊弁護士であり、レオンの顧問弁護士を務める。優秀な弁護士らしく、神曲楽士誘拐事件の際の傷害致死や、レオンが投獄された後の再審なども担当してレオンを無罪放免に導いている。マティア達と同じアパートに住む隣人にして、レティアコールの従者の一人。 ロレッタ レオン・シリーズのメインヒロインの1人。レオンがゴールディ&レオンガーラ探偵事務所を構えている裏路地アパートの住人。21歳の小柄な美人で、れっきとした娼婦である。レオンとは5歳のときからの知り合いで、かつての依頼人の娘だったという。彼に命を助けられたこともあり、レオンに好意を抱いている。 レオンに教えられた格闘技を使いこなし、特に多彩な足技はレオンでも舌を巻くほど。神曲楽士誘拐事件の際に犯人であった精霊に襲われて大怪我を負っているが、現在では傷跡が残るだけで後遺症などはない。また、バツグンの行動力と鋭い勘によって幾度もレオンを助けている。 ゴールド・シリーズからは娼婦業を終わらせ、他の娼婦仲間達と飲食店経営を始める。 セヴニエーラ ラマオ枝族の上級精霊。銀灰色の縞模様を持つ小柄な猫型の形態をとっているが、その精霊としての力はかなり強力。また、通常ならば精霊同士は互いの存在を感知できるが、セヴニエーラは気配を絶って他の精霊にも存在を気取られずに行動することができる。過去の一件からレオンガーラを恨んでおり、一度は彼を殺害しようともした。しかし現在のレオンが過去の彼とは若干異なっていることを感じ、観察のためにレオンと行動を共にする。レオンをはじめ、知り合いからはセヴンと呼ばれているが、そう呼ばれるのは好まないらしく「セヴニエーラよ」と訂正することもしばしばある。必要がなければ猫として振舞うが、正体を知っている者に対しては女性の声で喋る。 レオンが投獄されて後にマナガを尋ねてカリナのアパートに姿を現し、そこでシェリカと知り合ってからは時折彼女と行動を共にしている。普段は澄ました態度を取っているが、実は高速で走る車が苦手で、レオンがカーチェイスをすると激しく取り乱す。 ロザム・ウォダ・ゴードック レオンと対立する側に雇われがちなフマヌビック型の上級精霊であり、職業は殺し屋。物質を作る能力に大変秀でており、相手に打撃を当てる寸前にトンファーなどの武器を精霊雷で発生させる独特の格闘術を使う。プロの殺し屋らしく依頼人のことは口を割らないが、ロザムとの会話からレオンが結果的にヒントをつかむことはある。また、依頼主とはあくまでビジネスライクな関係であるため、必要以上に依頼人のために働くことはしない。実は神曲楽士と契約しており、しかも実体化したレオンに聞こえない音域の神曲支援をひそかに受けていることがあり、神曲支援の下では(神曲支援を受けていない状態の)レオンを圧倒する戦闘力を発揮する。 サムラ・アレクシア ニコン市警察殺人課の巡査部長。女性。愛称・アレクス。非常に真面目な警官で、ルールに背くことを許さない性格だが、警察の力の限界と自らの無力さも理解している一面もある。博物館で起こった殺人事件をきっかけにマティア、マナガ、レオンガーラと知り合うことになった。 『レオン・ザ・レザレクター』ではメインヒロインの1人で、レオンに「相棒」などとも評され、「神曲楽士だったら契約を申し込んでいる」とまで言わせている。度々レオンと顔を合わせ、彼の行動に迷惑しつつも嫌いきっているわけではないらしい。 シロサキ・マデリーナ かつてレオンと契約していた神曲楽士。レオンとの契約が解消された後にサノアトリカを産んでいる。彼が去ったことで精霊を信じられなくなり、神曲が演奏できなくなった。心の均衡を失った彼女は、娘を養うために裏社会での仕事に身を投じて、生活や生き方も大きく変わってしまった。レオンを恨んでいたが、彼が自分のために殺人を犯して投獄された後に気持ちを整理して再び彼の前に現れた。 シロサキ・サノアトリカ マデリーナの娘。母の仕事などについては何も知らされずに育てられ、レオンが父親であると教えられていた。行方が分からなくなった母を捜してギャングの工場に迷い込んだところをレオンに保護され、彼を本当の父親と思って慕っていた。幼い頃は自分の名前を上手く発音できなかったため、その頃から自分のことを「サナ」と呼んでいる。 タブレティオ・ジュダ・シェキドリーコ ナイガル市の北に医院を構える開業精霊医。30代半ばの男性の姿をしたフマヌビックの精霊。レオンが懇意にしていうる医者で、自分のことをドクターと呼ばせ飄々とした態度を取る風変わりな人物。医師としての腕は良いらしく、また大抵は精霊を専門に診る。たまたま通りかかったルシャゼリウス市警察本部でマナガの診察も行なっている。精霊島時代の特殊な医療器具を所有している。 タイラ・ローデリア タブレティオの助手を務める金髪の女性。タブレティオからはローズと呼ばれており、割合さばけた性格をしている。 カヅキ・リサノア 過去の事件でレオンと対立し、契約精霊であったドルカレイ・ティオ・オーディメイが逮捕されたことを恨んでレオンを殺そうとした。ドルカレイを愛しており、アブセイル精霊刑務所で83年の懲役刑に服している彼と再び暮らすために、時間が止まると言われている「魂の煉獄」を求めて、レオンやシェリカと共に精霊島の遺跡に侵入する。 その後、自分の生き方を見直し、現在はアブセイル精霊刑務所に勤務するために刑務官を目指している。ドルカレイからは「シャイナ」と呼ばれており、これは彼女の瞳が、精霊島に咲いていたといわれる花「シャイナチータ」と同じ色をしているため。 グロン・ドルク・ガルダンカス 元はブラック・シリーズ第二巻「サイレント・ブラック」に登場した。ゴバリ枝族の中級精霊で、マナガよりさらに頭二つ分ほど大きな禿頭の精霊。粗野な外見だが紳士な一面もあり、女性に対して乱暴を働くことはしない。戦いは好きなようだが、義理堅く真面目な性格。 マナガリアスティノークルとは旧知の間柄。 イガト・イニアス グロンの契約楽士。違法な仕事を行う(恐らくは)無資格の神曲楽士。 軍人気質で、妙に礼儀正しいところがある。単身楽団はギター型で、ハードロックの戦闘支援曲が得意。 クラト・ロヴィアッドの護衛をしていたが、マナガがクラトを追っていた際に足止めが出来なかった。その後新たな就職先をさがしてシザネ・マウディエロに雇われるが、グロンが逆らわないように人質にされたりなど、割と苦労している。
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