メディアリテラシー教育の基本原理とは? わかりやすく解説

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メディア・リテラシー教育の基本原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 04:52 UTC 版)

メディア・リテラシー」の記事における「メディア・リテラシー教育の基本原理」の解説

メディア・リテラシーの基本原理教育の場で実現するための教育原理メディア・リテラシー教育原理である。前者メディア・リテラシー原理そのもの焦点当てるに対して後者教育実践原理方法焦点当てたものだと言える。その初源は、マスターマンの「メディア・アウエアネス教育18の基本原則」である。これは、AMLニュースレター掲載され1995年版翻訳鈴木みどり編著メディア・リテラシーの現在と未来世界思想社2001:296-297)とCMLサイト掲載され1989年版があり、項目の内容表現多少違いがある。メディア教育表記されているが、メディア・リテラシー教育と同じ意味である。 メディア・アウエアネス教育18の基本原則(1989年版) メディア教育は重大かつ意義ある試みである。問われているのは個々人とりわけマイノリティエンパワーメント社会民主的構造強化である。 メディア教育統合する中心的コンセプトはリプリゼンテーションである。メディア媒介するメディア世界反映するではなくリプリゼンテーションする。 メディア教育生涯にわたるプロセスである。それゆえに、学習者の高いモチベーション主要な目的にならなければならないメディア教育は単に批判的知性育てるのではなく批判的主体育てる。 メディア教育探究である。メディア教育特定の文化政治的価値押し付けないメディア教育状況機会重視するメディア教育学習者生活状況に光をあてる。そして、メディア教育は「今、この場」を、広く歴史的かつイデオロギー的な問題文脈に置くであろうメディア教育用いコンテンツ目的のための手段である。その目的別のコンテンツではなく、他の場面応用できる分析的なツール開発することにある。 メディア教育有効性次の二つ基準によって評価される(a)新し状況生徒自らの批判的思考用い能力 (b)生徒が示す関与動機深さ 理想としては、メディア教育における評価は、形成的かつ総括的な学習者自己評価の手段である。 実際メディア教育内省対話双方のための対象提供することによって、教えるものと教わるものの関係を変革する試みである。 メディア教育単なる討論ではなく対話通して探究するメディア教育基本的に活動的かつ参加型であり、より開かれた民主的な教育実践の展開を促進するメディア教育学習者に自らの学習に対してより責任持ち学習自己管理し、授業計画参加し、そして自らの学習長期にわたる視野を持つように力づけるメディア教育新し教科領域導入関わるよりも、より教室での新しい活動方法に関わっている。 メディア教育協働学習を含む。協働学習グループ焦点当てる個々人学習競争ではなく洞察グループ全体リソース関わることによって強化されるメディア教育実践的批判批判的実践双方から成り立っている。それは文化的再生産対す文化的批判優位性確認するのであるメディア教育はホーリステックなプロセスである。理念的には保護者メディア専門家教職員同士の関係を形作るのであるメディア教育絶えざる変革原理に関わっている。それは絶え変化していく現実とともに発展しなければならないメディア教育土台にあるのは差異哲学的認識論エピステモロジー)である。すなわち、既存知識は単に教師によって伝えられたり、学習者によって「発見される」のではない。それは目的ではなく始まりである。それは批判的探究対話対象であり、そこから新し知識学習者教師たちによって能動的に創造されるのであるNAMLEは、2007年にマスターマンの18基本原則受け継ぎつつ、メディア・リテラシー教育に関する6つ中核原理公表したこの中原理CMLのコア・コンセプトを含んでおり、それを教育の場でどのように実践するかという問題焦点をおいて作られた。この中原理公表同時にNAMLEはその前身のAMLA(Aliance for Media Literaited America)から名称を変更している。それはメディア・リテラシーからメディア・リテラシー教育への大きな運動の転換意味するものであったこの中原理6つ原理とその原理からもたらされるより具体的な下位項目から構成されている。ここでは基本項目のみを掲載するメディア・リテラシー教育の中核原理 メディア・リテラシー教育は、私たち受信し創造するメッセージについての積極的な探究批判的思考要求するメディア・リテラシー教育は、リテラシー概念(すなわち読み書き)をあらゆるメディア形態拡張するメディア・リテラシー教育は、あらゆる年齢層学習者に対して行われスキル向上を図る識字能力のように、それらのスキル統合されインタラクティブ繰り返し練習される必要があるメディア・リテラシー教育は、民主主義社会不可欠な情報通じ深く考え積極的に関わっていく社会への参加者育てる。 メディア・リテラシー教育は、メディア文化一部であり、社会化主体エイジェント)として機能することを認識するメディア・リテラシー教育は、人々がメディア・メッセージから自分自身の意味作り出すために、自分たちのスキル心情経験利用する確信する。 ※なお、上記中に用いた翻訳許可得てAMILEC(アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター )のサイトから転載したものであるメディア・リテラシー教育の中核原理全文訳 も同サイト掲載されている。

※この「メディア・リテラシー教育の基本原理」の解説は、「メディア・リテラシー」の解説の一部です。
「メディア・リテラシー教育の基本原理」を含む「メディア・リテラシー」の記事については、「メディア・リテラシー」の概要を参照ください。

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