ミクロネーションとは? わかりやすく解説

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ミクロネーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/22 08:34 UTC 版)

シーランド公国

ミクロネーション英語: Micronation)は、モデル・カントリー新規国家プロジェクトミクロ国家自称国家とも呼ばれ、独立国家またはに類するもの。ただし各国の政府や国際連合をはじめとする主要国際機関によって承認されていない実体である。

概説

これらの“国家”は、しばしば書類上やインターネット上、或いは創造者の心の中にのみ存在する。ミクロネーションは、実際の独立運動民族自決運動とは異なり、個人または家族によって小規模に行なわれ、しばしば風変わりなものと見なされることが多い点が特徴である。

いくつかのミクロネーションは、コイン国旗郵便切手パスポートメダル等のアイテムを販売することによって活動の幅を広げている。

「ミクロネーション」という用語は、1970年代以降に生じた数千もの小さな国家主体を指す造語である。この専門用語が定着すると、19世紀前半に存在したが、認められなかったいくつかの政治的主体にも使われ始めた。

定義

ミクロネーションは通常、いくつかの共通する要素を持つ。

  • 実際に独立した国家として独立する意思を持ち、その旨主張するが、実際には国家としてみなされない。
  • 小規模である。実際の領地を支配していると主張する国家の場合もその領地は非常に小さいものである。何百人、何千人という多くの構成員を持つというミクロネーションの場合も、実際にアクティブなメンバーは1人ないし数名程度である。
  • パスポート切手通貨などの国家としての発行物は、そのコミュニティ外部では価値を持たず、通用しない。

これらの特徴により、ミクロネーションは、実際に独立した国家であることを求めない団体(想像上の国家、エコビレッジ、大学キャンパス、部族氏族セクト町内会など)と区別される。また、ミクロネーションは、他の国家や国際機関と外交関係を持たない点で、事実上独立した地域(実際に他の国家と外交関係を築いているが、多くの国や国際組織からは国家と認められていない政治的実態)とも異なる。

ミクロネーションおよびミクロ州を趣味として研究する者の間では「ミクロネーション学」という用語が使われ、通常の普通国家が「マクロネーション」と呼ばれることがある。

歴史

初期のミクロネーション現象は、19世紀に発達した市民国家の概念の発達と密接に関連している。最も早い時期に認められるミクロネーションは、この時期に生まれた。多くは、冒険家もしくは商人によって設立され、いくつかのものは成功した。この時期のミクロネーションの例としては、クルーニーズ=ロス家によって支配されたココス諸島1827年 - 1978年)、南チリアルゼンチンアラウカニア・パタゴニア王国1860年 - 1862年)、北米のインディアン・ストリーム共和国1832年 - 1835年)、仏領インドシナのセダン王国(1888年 - 1890年)などがある。

近代になってからは西インド諸島レドンダ島レドンダ王国がある。レドンダ王国は、実際の国家として独立することには失敗したが、独自の王位と貴族階級が現在まで維持されている。

北海の南端に位置するシーランド公国1967年 - )、アドリア海のローズ島共和国1968年)、作家アーネスト・ヘミングウェイの弟がジャマイカの西海岸に設立したニューアトランティスおよび、それをその後バハマに移転したティエラ・デル・マール(“海の土地”の意味)、フィジーの南に位置するミネルバ共和国1972年)、観光地として成功したイギリスヘイ・オン・ワイ1977年)などがある。さらに21世紀に入ってからはオーストラリアにワイ公国が誕生した。

関連項目

脚注

  1. ^ KAILASA”. 2023年3月21日閲覧。

外部リンク


ミクロネーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:19 UTC 版)

Axis powers ヘタリア」の記事における「ミクロネーション」の解説

ミクロネーションの国家シーランド 声 - 折笠愛 / 身長 - 130cm 誕生日 - 9月2日 アニメでは1期21話初登場イギリスの弟。 イギリス戦後海上置き土産した要塞楽天家前向きな性格だが暴走気味で、イギリス譲り眉毛と青いセーラー服特徴的な少年イギリスをはじめ男性キャラの事を「○○野郎」と呼び、「ですよ」「なのですよ」という口調で話す。 正式な国家目指し爵位売り歩いており、いつかイギリス超えるような大帝国作ろう目論んでいる。 一時ネットオークション出されてしまったときにスウェーデン企業買われそうになった経緯から、スウェーデンのことを「パパ」呼んでいたが、2013年ハロウィンの時は「スウェーデン野郎」と呼んでいる。 (ちなみにシーランドスウェーデン呼んだのは今のところこのハロウィンの時が最後である) 建造物国土であるため、体はでできている。趣味衛兵ちょっかいを出すこと、快適インターネット、ほかのミクロネーションを探すこと。 第4期のEX3では大人になったシーランド登場した。この時イギリスの事を「兄さん」と呼んでいる。 このキャラクターシーランド公国認知されている。 ワイ 声 - 小松未可子 身長 - ミクロネーションの中で一番低い アニメでは第5期19話初登場地元自治体正式に認められている(一応)独立国。(オーストラリア自体には認められていない人口は5人。オーストラリアの妹のような存在フリーダム楽しいことが大好き。お絵かきが得意。ハット・リバーは苦手。 国王であるポール公に認知されている。 セボルガ 声 - 岡本寛志 身長 - ハット・リバーよりは低い アニメでは第5期19話初登場イタリア北西部セボルガにある自称独立国。もともとはれっきとした一国家でイタリア兄弟親戚口調は、「だネ」「ですネ」。とはいえイタリア国民としてごく普通に暮らしている。人懐っこくて穏やかな性格美食家イタリア兄弟同じようナンパよくするが、彼らに比べて成功率はかなり高いようで、羨ましがられている。 冗談のような経緯で国として復帰したものの、合併前はれっきとしたであったはずだが、初登場で幼いシーランド殴られ泣かされるという情けない姿を晒したモロッシア 声 - 石川界人 身長 - シーランドよりだいぶ高いけどセボルガより低い アニメでは第6期から登場一人でいるときは穏やかだが、ほかからはかっこよく思われたい青年格好つけるサングラスをかけ、髪の毛ソフトモヒカンポンパドゥールen:Pompadour (hairstyle)#Men's styles)の中間のような髪型にし、不良のような言葉遣いになる。アメリカから独立宣言した。アメリカには敬語を使う。人によって変わるそれぞれの態度知られたくないらしく、アメリカシーランド一緒に来たときなどは混乱している。観光迎え入れることのできる人数1年間10人までという制限がある。 ラドニア 声 - 山下大輝 身長 - ワイより高くクーゲルムーゲル同じくらい スウェーデン戦争をしていると思っている少年芸術家肌。ミクロネーションを束ねるのは、自分相応しいとシーランド公国迫ったことがある。 実は、パソコン中に住んでいるので電源落とされると姿が消えるが、声は出せるので、会話はできる。実は絵の具描いてあるが、顔に傷がある。胸に金色リンゴブローチのようなものを着けている。 ハット・リバー 声 - 中澤まさとも 身長 - ミクロネーションの中で一番高い アニメでは第6期から登場オーストラリアから独立宣言している男性ワイ公国先輩にあたる。何かときらびやかな自由人オーストラリアでは有名で家もミクロネーションの中では充実している。 クーゲルムーゲル 声 - 市来光弘 身長 - ワイより高い、ラドニア同じくらい アニメでは第6期から登場。「〜は芸術か?(芸術だ!)」という台詞口癖少年可愛らしい顔立ち長い三つ編み髪型男児であるが、リヒテンシュタイン女児だと思われている。オーストリアから独立宣言した、かなりの変わり者ニコニコ共和国 声 - 須田祐介 身長 - 165cm アニメでは第6期から登場町おこしのために独立宣言していた男性今は、普通の日本人福島県民)として暮らしている元ミクロネーション。ラジウム温泉ゆで卵好き。日本動画サイトニコニコ動画とは無関係

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「ミクロネーション」を含む「Axis powers ヘタリア」の記事については、「Axis powers ヘタリア」の概要を参照ください。

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