はがき・手紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:31 UTC 版)
「山下達郎のサンデー・ソングブック」の記事における「はがき・手紙」の解説
リスナーからのメッセージ投稿は長らくはがき・手紙のみとしていた。また、投稿の際は本名での投稿に限定しており、ペンネームやラジオネームでは受け付けない方針をとっている。2012年2月の聴取率週間のリクエスト企画「山下家の歌の贈りもの〜山下家の曲をあの人にプレゼント」で、初めてメールでのリクエストを試験的に採用した。これは「企画の内容的に老若男女から広く募りたい」という事で踏み切ったものだが、今後も特集内容によっては取り入れたい、と語っている。 2015年6月21日放送分でもメールでの投稿を受け付けていたが、この時はラジオネームでの投稿採用もあった。 またプライバシーに配慮してフルネームでの放送を控えて、下の名前だけ述べる場合、あるいは難読漢字の氏名に振り仮名を書かずに投稿した人もいる(特に誕生日祝福の代読コーナーに多い)ため、「(難しい読みの名前については)振り仮名を振ってください」とアナウンスする場合もまれにだがある。 過去に時代の流れということで、本人は一度Eメールなどでの投稿も受け付けようかと発言したところ、予想以上の反対意見が寄せられた経緯がある。 その後、2014年4月1日付で消費税が8%に引き上げられるために、郵便料金が値上げされることを受けて「少し経済的な問題を考えると、電子メールも導入したほうがいいかなと思いますが」ということでリスナーからの投書を募集するとした。そこでもやはりはがきにしたほうが全部目をとおし、お便り紹介ができるが、メールだと応募される人数が増えるため、人任せになってしまうとする意見も多くあったが、メール導入については引き続き意見を聞くとしている。 寄せられた葉書や手紙は全て山下本人(竹内が出演する時は竹内も読んでいる)が自宅で目を通し、収録日には番組で紹介するハガキを紙袋に入れて持ってくるという。 2007年時点で、一週間に届く葉書の数は「うん百枚」とのこと(2007年放送の山下の発言による)。 ほぼ毎週読まれる人もいれば、何度投稿しても読まれない人もいる。 2020年4月12日放送分からは先述の通りスタッフ全員が自宅での作業による番組制作に変更され、ハガキの宛先となっている半蔵門のTOKYO FM本社に出向いてハガキを確認することが出来なくなるため、一時的にハガキの受付を中止してメールによる投稿を行うように呼びかけていた。TOKYO FMのスタジオからの収録を再開したあとも、ハガキと並行してメールによる投稿も受け付けている。メールによる投稿は当初、TOKYO FMのメールアドレスを使用して投稿を受け付けていたが、メール投稿を解禁したことに伴い、これまで以上にメッセージが大量に寄せられており、一通一通内容を確認する山下の負担になっていたことから、2020年5月3日放送分からはTOKYO FMのサイトに設けられたメールフォームからの受付に変更された。 2022年6月から、山下氏にとっては2019年以来(新型コロナウィルスにより中断していた)3年ぶりとなる全国ホールツアー「Performance2022」を行うにあたり、その諸準備・移動などの関係でメールを全部チェックすることが物理的にできないという理由から、5-11月の間ははがき・手紙のみの募集に戻し、コンサート終了後の11月下旬をめどにメールを再開させたいとする意向を述べている。これに伴い、2022年5月7日23:59をもってメールフォームが一時閉鎖され、5月8日以降メールフォームのサイトにアクセスするとメールの受付を中断している旨とはがきの宛先が表示されるようになっている。 毎週投稿してくるような人に対しては、必ず「超常連」、「常連」という言葉を名前の前に付け加える。リスナーと竹内まりやから「この番組の『超常連』の基準って何ですか?」との問いに山下は「文章の書き方や文字にはそれぞれ葉書を書く人の癖があって、それだけで誰が書いたか分かるようになったら『超常連』」と答えている(2008年12月28日放送「年忘れ夫婦放談・後編」)。2012年12月9日放送「年忘れリクエスト大会・前編」で、山下は「ここ最近よくお便りを沢山いただくようになったが、新しいリスナーでも、字体やアクセントとなるものをはがきに飾ることによって、その人の投稿の特徴がよくわかるようになった」と話している。 リクエストに関しても特徴があり、同じ日の放送で「ある曲に偏って大勢の組織票のようなリクエストをいただくことがある」と話しているほか、同12月16日「テーマ同上・後編」でも「棚つかコーナーで取り上げることがない曲へのリクエストも多く寄せられている」ことを話している。また「OUT OF OPUS」の準備段階から、アルバムに収録されなかった曲へのリクエストが殺到し「ほぼ1人1曲でリクエストをされる方が多かった」と話している。 同じ楽曲のリクエストが被ることも少なくなく、別のリスナーがそれに応募したケースも少なくない(2013年7月28日「納涼リクエスト大会・その4」)。 また、基本的に山下・竹内夫妻に関連する楽曲を除き、たいていは同一楽曲の放送は(棚つか、リクエストを通して)年1回に事実上制限しており、何度も同じ楽曲にリクエストを送ってもその年度に関してはかかることがないと話している(放送日・テーマ同上)。 番組のエンディングの「さようなら」の前には、リスナーから寄せられた、その放送日近辺で誕生日(投稿者本人だけでなく、家族・親族・親戚らの誕生日についても)や記念日(結婚記念日や還暦・古希・喜寿などの長寿祝い)を迎えた相手へのメッセージを読み上げる(例、「○○市の××さんから、▲▲さんへ、12月15日ハッピーバースデイ」)。ただし、「新春放談」の回では、話を少しでも長くオンエアするために割愛された。山下のオフィシャル・サイトの2012年12月23日分の更新で「もともと自然発生的に始まったものでしたが、近年はご要望が増えすぎて対応しきれなくなりました」と、放送20周年、自身の60歳という節目で、本来の「音楽番組」として、今後も長く継続させていくため、番組構成をスリム化・整理する意味合いから「誕生日・結婚記念日メッセージ代読コーナー」を2013年3月いっぱいで終了することが発表された。2013年1月6日放送では、「最近目に見えて物凄く増えてきまして。全く2分もしくは2分半の枠内では処理しきれなくなってしまいまして。それに伴って、例えば人の名前なので間違える事もできず、慎重さを期すと神経質にならなければいけない。それがこのところ負担になってきて、番組の本編の方に支障を来たす恐れが出てきましたので。それでまた、もう1曲かけられますので。本来の音楽番組の本分に戻ろうということでございます」と、理由を話した。 このコーナー終了発表後、リスナーから「止めないでくれ」「さみしい」といったハガキが多く寄せられたため、3月31日の放送で「最近特にハガキが増えてきたので、ボツにする方が可哀そうかなと思いましたが、でもこの2分間で、少しでも人の幸せに奉仕できるなら、そっちの方がいいんじゃないかという風に考えが変わりました。このコーナーが家族のコミュニケーションとか、そういうものにプラスになってるとか、そういうお便りを頂くと、少しでも、そうした人の和やかさとか幸せに奉仕するのが、ラジオに限らず放送文化の役目だと思うので、そんな事で喜んで頂けるんだったら」との理由で、4月以後も誕生日代読メッセージを続けることが決まった。ただし、「一歳とか二歳のお子さんは、親御さんが御自分でお祝いしてあげて下さい」「いわゆる有名人、芸能人とか政治家の方々の誕生日メッセージは致しません」とも話した。 2016年2月14日放送「バレンタイデーで棚からひとつかみ」にて「ちょっとライブのスケジュールがタイトである時に録りますと、誕生日メッセージのところが一番声が負担がかかるんです。本編は大丈夫なんですけどね。あそこが一番負担がかかるので、3,4週間お休みを頂き、少し余裕が出てきましたら、また再開させて頂きます」とのアナウンスがあった。その後、ツアー終了後に再開する予定だったが、4月14日以降に発生した熊本地震を受け、予断を許さない状況のため、もうしばらく誕生日代読メッセージを休止することになり、以後そのまま休止となっていた。その後もお便り紹介時に誕生日や結婚記念日を迎える旨のメッセージが書かれていると併せて紹介することもあった。 2020年6月28日放送分「山下達郎ライブで棚からひとつかみ『残り物には福』編」の放送終了直前に4年ぶりに誕生日メッセージの代読が行われ、翌週以降も行われているが、エンディングに時間の余裕がない時は割愛される事がある。また、寄せられたすべてのメッセージを紹介できない旨をあらかじめ伝えている。 先述の通り山下が全国ホールツアーを実施することに伴い、2022年5月8日の放送で代読メッセージの紹介を一時中断することをアナウンスした。
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