その他の食用油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:21 UTC 版)
アマランサスオイル(en) : ハゲイトウの近隣種であるA. cruentusやA. hypochondriacusの種から取れる。スクアレンと不飽和脂肪酸に富み、食用や化粧品に使われる。 あんず油 : アーモンド油と似ているが、安価である。ただし取れるのは栽培種に限られる。 リンゴ油 : リンゴの種から取れる。化粧品やシャンプーに使う食用にも使われる。 アルガンオイル : モロッコ原産のアカテツ科アルガンノキの種子から取れる。化粧品用としてヨーロッパなど各国で流通している。 アーティチョーク油 : アーティチョークの近隣種であるカルドンの種から取れる。ベニバナ油、ヒマワリ油と成分が似ている。 アボカド油(en) : オリーブオイルの代わりに使われる。化粧品にも使われる。発煙点が271℃と非常に高い。 ババスオイル : ヤシの木の一種ババス(en)から取れる。ココナッツオイルの代わりに使われる。 モリンガ油(en) : ワサビノキの種から取れる。ベヘン酸を多く含む。食用に使われる。バイオ燃料にも適している。 ボルネオ脂(en) : フタバガキ科Shorea属の種であるBorneo tallow nutから取れる。ココアバターのように使われたり、石鹸、ロウソク、化粧品、医薬にも使われる。 ケープ栗油 : Yangu oilとも呼ばれる。ケープ栗(en)から取れ、アフリカでは化粧油としてよく使われている。 ココアバター : カカオから取る。チョコレートの原料。化粧品に使われることもある。 キャロブオイル : イナゴマメの種から取れる。医薬品として使われる。 コフネヤシ油 : コフネヤシの実から取れる。採取方法も使い方もココナッツオイルとほぼ同じである。 コリアンダー種油 : コリアンダーの種から取れる。医薬として使われる。薬や食品の香り付けにも使われる。 ディカ油 : 西アフリカのフェケの種から取れる。マーガリン、石鹸、医薬に使われる。固形油であり、西アフリカではよく使われる。 アマナズナ油 : アマナズナ(en)の種から取れる。ロシアではryjhikovoye maslo (рыжиковое масло)と呼ばれている。 アマニ油 : 乾性油の一種。オメガ3脂肪酸とリグナンを多く含み、薬用に用いられる。酸敗(英語版)しやすい。 グレープシードオイル(en) : 高温で調理しても劣化しにくい。サラダオイルや化粧油にも使われる。 ヘンプ・オイル : アサから取れる。高品質の食用油。 カポック実油(en) : 食用油、石鹸に使われる。 ラッレマンチアオイル(en) : シソ科のLallemantia ibericaの種から取る。北ギリシャの遺跡からも発見されている。 マルーラ油(en) : アフリカでは切手に描かれることもあるマルーラの木の実から取る。酸化防止作用と保湿効果があり、食用油、化粧油に使われる。 メドウフォーム油(en) : リムナンテス科のLimnanthes albaから取る。変質しにくく、その98%以上が長鎖の脂肪酸でできている。菜種油と用途が似ている。 カラシ油(en) : インドでは調理油に使われる。マッサージオイルに使われることもある。なお、化学物質アリルイソチオシアネートをカラシ油と呼ぶこともあるので注意必要である。 ナツメグバター(en) : ナツメグの一種から水蒸気蒸留を利用して取る。ナツメグバターはトリミリスチンを多く含む。 オクラ油(en) : オクラの種から取れる。オレイン酸やリノール酸を多く含む。英語圏では昔は同属とされていたことからハイビスカス油とも呼ぶ。色は緑がかった黄色で、味と香りが良い。 パパイヤ油 : パパイヤの種から取れる。 シソ油(en) : シソの種から取れる。オメガ3脂肪酸を多く含む。食用油、薬用、肌用や、乾性油としても使われる。 ペクイ油(en) : バターナット科のブラジルナッツの種から取る。ブラジルでは高級調理油として使われる。 松の実油(en) : 松の実から取れる。サラダ油や香料として使われる 。 ケシ油(en) : ケシの種から取る。調理油や、肌の保湿油、塗料やワニスの溶剤、石鹸に使われる。 プルーン油(en) : プルーンの種から取れる。高級調理油として使われる。 キヌア油(en) : キヌアの種から取れる。成分や用途はコーン油と似ている。 ニガー種子油(en) : アフリカ原産でインドやエチオピアで栽培が盛んな、キク科のラムティル(en、日本では帰化植物のキバナタカサブロウとして知られる)の種(ニガー種子)から取れる。調理油、照明油として使われる。 こめ油 : 米ぬかから取れる。熱に強く、高温調理に使える。アジア各地で使われている。 Royle油 : バラ科のヘンカクボクの種から取れる。クセの強い食用油。ヒマラヤ高地の低木であり、ネパールでは薬用に用いられる。 サッチャインチオイル(en) : ペルーの熱帯雨林で取れる、トウダイグサ科のインカインチから取れる。オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸に富む。 ツバキ油 : ツバキ科ツバキ属に属する様々な樹木の種子から作られる。カメリア油とも言う。中国南部の広い範囲で調理油や石鹸原料、髪油として使われる。 アザミ油 : マリアアザミの種から取れる。比較的変質しやすい。スキンケアに使われる。 トマト油 : トマトの種子から取れる。不飽和脂肪酸とリシンを多く含む。サプリメントとして利用されることもある。 コムギ油(en) : コムギの胚芽から取れる。サプリメントや薬用に用いられる。変質しやすい。 カブ油 : カブの種から取れる。現在の利用は極めてまれである。 ブドウ油(グレープシードオイル) : ブドウの種から取れる。ワイン製造の副産物としての製造が盛んである。
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