か 、カ は、日本語 の音節 の一つであり、仮名 の1つである。1モーラ を形成する。五十音図 において第2行第1段(か行 あ段 )に位置する。清音 の他、濁音 (が、ガ)を持つ。また、話し手によっては、文節の初め以外で、子音が鼻音化した鼻濁音 を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異は無い。
概要
「か」の筆順
「カ」の筆順
現代標準語の音韻 : 1子音 と1母音 「あ 」から成る音。子音は、次の通り。
清音 「か」: 舌 の後部を口蓋 の奥の部分(軟口蓋 )に押し当て一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。無声。
濁音 「が 」: 舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押し当て一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
鼻濁音 「か゚ 」: 鼻に音を抜きながら、舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押し当て一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
五十音順 : 第6位。
いろは順 : 第14位。「わ 」の次。「よ 」の前。
平仮名 「か」の字形: 「加」の草体
片仮名 「カ」の字形: 「加」の部分
ローマ字
点字 :
通話表 : 「為替のカ」
モールス信号 : ・-・・
手旗信号 :8→3
片仮名の「カ」は漢字の「力」(ちから)と同形である。「力」を構成要素に持つ「加」という漢字から造られたため。平仮名の「か」も「加」の草書体 から造られているため、続け書きによって「加」と同形になる事が多かった。
このため、漢字の「加」・「力」との区別から漢字「可」から造られた平仮名(変体仮名 )の「 」が多用され、「か」・「カ」は1900年 の小学校令施行規則施行に伴って標準字体に指定されるまではほとんど普及しなかった。
歴史的仮名遣 で「くわ(くゎ)」と書くものは、現代仮名遣い では「か」と書く。一部の地方では、歴史的仮名遣で「くわ」と書いていた「か」を現在でも「くゎ」と発音する。
携帯電話 利用者の間では、「2 」を意味する。数字 等のあからさまな表記を避ける場合に用いられる。
文法的なことについてはか を参照。
香川県旗 は片仮名の「カ」を図案化したもの。
可の変体仮名
漢字「可」から派生したひらがなの一種である
𛀙 もしくは
𛀚 (か )は、1900年 (明治33年)の小学校令 施行規則改正以降の学校教育 で用いられていない変体仮名 に分類されるものである。 現代日本では、変体仮名は看板 や書道 など限定的な場面でしか使われていない[ 1] が、
𛀙 は花札 において一月 の五点札、二月 の五点札に使用されており、頻繁に目にするもののひとつである。 しばしば、この短冊の文字は「あのよろし」と誤読されるが、実際は「あ
𛀙 よろし」と記されている[ 2] 。大石天狗堂 はこの「あ
𛀙 よろし」について、「実に素晴らしい」という意味の「明か宜し」であるという説と、喜撰法師 の百人一首 にも収められた「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり」という和歌 の一部「しかぞすむ」のしの変体仮名 交じりの表記、「
𛁈 かそすむ」の誤記であるという説を紹介している[ 2] 。任天堂 のカードデザイナー山田孝久は1999年の時点で由来については不明としている[ 3] 。
画像
脚注
参考文献
関連項目
Wikipedia:索引 か
が
か゚
ヵ (「ヶ 」が使われる場面で、その読みが「か」となる場合に使われる文字。)
蚊