「彼方」「続彼方」の登場人物
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「ぼくらの推理ノートシリーズ」の記事における「「彼方」「続彼方」の登場人物」の解説
遠野 彼方(とおの かなた) 「彼方」および「続彼方」の主人公。誰もが認める少年探偵。「彼方」では小学5年生で、「続彼方」では中学2年生になっている。誕生日は11月11日。「聖クラリス」では「探偵、遠野」のフレーズで「遠野彼方」が出てくるほど有名。 普段はおとなしく物静かな少年だが、ひとたび事件が起きると、その聡い頭脳を用いてすかさず解決に導く。単に頭が良いだけでなく行動力もあり、様々な知識に精通。得た知識を即座に応用できる機転も持ち、あらゆる事象に臨機応変に対応する能力を持つ。その一方で、他人に対する優しさや気配りも忘れず、更にスポーツ万能という、「完全無欠」を地で行く少年だが、絵が下手なところと恋愛感情に鈍いところが欠点。また、相当な大根役者でもある。 0歳で母親を亡くし、父親が消防士という時間に不定期な職業にあり、小中学生にしては非常にものわかりが良すぎる面がある。基本的に「誰にも心配をかけない」性格だが、探偵の使命感と探究心を先走らせて単独行動をとってしまい、銃を突きつけられたり遙たちを人質に取られたりと、危ない目に遭うことも多々あった。 特に生後10ヶ月で熱膨張現象を用いてトリックを見破り、3歳で0歳だった大気のおむつを替え、離乳食を食べさせて寝かしつけ、更には父親たちの夜食の用意までこなすという生まれつきと言うにも程がある神童ぶりを発揮している。 頭脳明晰で名を馳せる名探偵と言う事で、学校では異様にモテており、バレンタインデーには机がチョコで山盛りになってしまう。好物はホワイトチョコとラムレーズンのアイスクリーム。 五十里 遙(いかり はるか) 「彼方」および「続彼方」のヒロイン。誕生日は2月14日。家はケーキ屋を経営していて、父親はフランスに単身赴任中(料理学校の講師)。 彼方の幼馴染であり、名探偵・遠野彼方の有能な助手。また「彼方」では伯父である五十里雄一郎警部に差し入れを持っていくついでとして彼方を事件に巻き込むが如き行動を見せる。 彼方のような頭脳は無いが、あらゆる局面で彼方の心を支え、彼方の原動力となることの出来る少女。基本的に心優しくたおやかな才媛的性格なのだが「彼方」では多少ヒステリーやパニックに陥りやすい一面や、彼方を引っ張るなど活動的でおてんばな一面を見せる。「続彼方」では中学生になって落ち着きが出てきたためか、おてんばや混乱しやすい一面が抑えられ、家族(特に母親)代わりに彼方の心の支えとなる部分が強調されているが、彼方と馬場さおりに殺人事件の推理対決を持ちかけるなど、事件に対して不謹慎な一面もある。 ドラマの代役を捜していた人気アイドルに直接スカウトされた事がある。 0歳の頃から彼方と共に居る彼方の良き理解者。幼い頃からずっと「彼方が好き」と言い続けており、その想いは「続彼方」最終回で報われる事となる(「初期彼方」最終回でも両思いにはなっている)。好物はメロンの漬物。 名前の字は、『ギャグ王』誌上では写植の関係で「遥」になっていたが、単行本では「遙」に修正されている。 岩田 鉄矢(いわた てつや) 彼方の同級生。家は魚屋を経営していて、銀治という兄がいる。「彼方」では彼方のライバルを自称するイタズラ3人組のリーダー。「続彼方」では体力に劣る彼方の代わりに体を張って彼を助ける頼もしい仲間の一人。小学校時代50mを5秒9、中学校100mを10秒台で走るためにその俊足を犯人を捕まえるときに「~をなめるんじゃねー」(~部分に記録を入れて)と叫び捕まえる。 イタズラ好きでお調子者。そのため自らトラブルを生み出すことが多いが、気風よく仲間仁義に厚い「漢」な性格の持ち主。彼方のピンチにはリーダーとして仲間を率い彼を助ける。常に左頬に絆創膏を貼っていて、小学校時代は冬でも半袖半ズボンだった。好物はぴりか亭のラーメンライス。 叔父は牧場主。 斉藤 俊彦(さいとう としひこ) 「彼方」ではイタズラ3人組の頭脳担当。「続彼方」でもその位置は変わらないが、家が電気屋を経営しており、理系の、特に電脳系の知識に強い。ネットワークや電気周辺の専門知識が必要になる場合は彼の出番となる場合が多い。なお音痴のためかカラオケや音楽を苦手としている。 知識欲はあるが性格的には穏やか。同じクラスの相田路子とは理系知識仲間で微妙にウマが合っており、友人としての仲の良さを見せる。しかし、双方共に色気関係には全く興味の無い朴念仁のため、何らかの進展が望めるかどうかは微妙である。 辛党で、唐辛子せんべいが好物。 大原 広太(おおはら こうた) イタズラ3人組のマスコット。太っており、クラスの女生徒からは可愛がられている。6人兄弟の長男。家は八百屋。 わんぱくで能天気な性格。大食漢であり、どんなことでも食べ物に置き換えてしまう。ただ辛い物は苦手としている。逆に好きなのは甘味。「彼方」最終回では上記3人と共に彼方が手帳に残した暗号を解読し助け出した。 彼方の家の近所に住んでいる。 五十里 雄一郎(いかり ゆういちろう) 遙の伯父。地元警察の刑事課に属する警部。 当初は彼方たちが事件に首を突っ込むのをよしとしていなかったが、彼方が次々に事件を解決していくため、徐々に彼の頭脳を頼りにしていくようになる。独身。
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